第72話友達と彼女の定義
今日も学校が終わったので私はそーくんと一緒にすぐに家に向かった。すると、もうすでにゲーム機は届いてたからすぐにゲーム機を準備した。
「よし・・・」
一応地下室と私の部屋にゲーム機を準備できた。
「は、初音、なんなんだこれ?俺の暇をつぶすために用意してくれたのか?」
なんていう意味が分からないことを言うそーくんに私は弁明する。
「そんなわけないでしょ?私と遊ぶためだよ」
「はは、そうだよな」
と、そーくんは顔が引き攣るほどうれしそうに笑っている。やっぱりそーくんも寂しかったみたいだ。そして私は昨晩調べておいた無料のゲームを私とそーくんのゲーム機にダウンロードした。もちろんそーくんに不自由させないために高速のネットを使っているので特に時間はかからなかった。
「えーっと、これでいいのかな?」
私はそのゲームでそーくんにフレンド申請というものを送った。そして次の瞬間、そーくんと私はフレンドになった。
「・・・・・・は?」
私は怒りを覚えたのですぐにそーくんに監視カメラ越しに問いただす。
『そーくん、フレンドってどういうこと?』
「どういうことって・・・ああ、ゲームを知らない初音は知らないかもしれないけどフレンドって言うのは特定の誰かとーーーー」
『そういうことじゃなくて、なんでフレンド・・・友達になってるの?私は彼女でしょ?』
「えっ、いや、それはゲームの仕様だって・・・」
そーくんは気まずそうに顔を下に向ける。・・・まさか、浮気?だってフレンドって英語で友達っていう意味だし。つまり私とそーくんは今この瞬間別れたってこと?
『だめだめだめ!』
「いや、だからこれはゲームの仕様でガールフレンドって言うのは無いんだって、もちろん
ガールフレンド申請っていうやつがあったらそれを送ってるって」
「・・・そうなの?」
・・・紛らわしい。なんでちゃんと恋人のことも考えてゲームを作らないんだろ。このゲームを作った人たちは頭が悪いのか、嫌でも一応プログラミングはできるみたいだから学力的な面で言うと問題ないはずだからそう考えると恋愛経験がないのか。
いかようにしろ、私にそーくんを浮気したと疑わせるなんて・・・これでもしまたそーくんと喧嘩にでもなったら会社を破産させるどころじゃなかったよ・・・
「と、とりあえずゲームしないか?初音、このマイク付きスピーカだと若干声が聞き取りづらいかもしれないからゲームのボイスチャット機能でしよう」
『うん・・・』
聞き取りづらかったんだ、失敗した。ちゃんと言ってくれたらいくらでもスピーカーなんて買ってあげるのに。
そしてとうとう私とそーくんはそのオンラインゲームでボイスチャットを開始した。
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