23冊目 『ばにらさま』
皆さま、こんにちは。
あさぎ図書館 館長の、
この、あさぎ図書館 ☆異世界分館☆ では、館長であるわたしが、読み終えておもしろかった『本』を、皆さまにご紹介させていただこうかと思っております。
ここ『カクヨム』ではない世界の物語たちを集めた……なので、異世界分館です。よろしければおつきあいください。
午後のひと時に、素敵な1冊を……。
『ばにらさま』
著者名 山本文緒
文藝春秋
この物語は……、
文芸寄 ★★★★★♢・・・・・ ラノベ寄
ジャンルは……、『現代ドラマ』です。
★★あらすじ、感想などなど★★
あらすじ……
人は、なんのために、誰かを愛するのだろうか?
そして、愛した人に、なにを見つけ、なにを求めるのだろうか?
人それぞれに感じる、幸せの形は、これほどまでに違うのか? を考えさせられる、表題作を含めた、全6話。
感想などなど……
表題作の『ばにらさま』で、ヒロインの『ばにらさま』とつきあっているのは、容姿に自信のない男性。『なぜ、こんなにも綺麗な人が自分と?』との思いが拭えないまま、デートを重ねます。まるで、現代版『美女と野獣』は言い過ぎでしょうか?
そんなふたりが転機を迎えます。
この物語のヒロインは、恋愛の先になにを求めていると思いますか? ヒロインの本音とともにストーリー上暴露された物語を、皆さまは、どう思うでしょう……。
そのほかのお話も、その中で、クルクルと視点が変わります。同時に、今まで見えていた美しいモノが醜いモノへと変わっていったりします。
ドキドキから、ハラハラへと物語が変遷していくのです。まるで、人の胸の内に存在する光と闇を見ているようです。
この『本』は、読者を選ぶかもしれません。読後に爽快感を味わいたいとお思いの方には、正直言ってお薦めしません。
あ、未読の方の楽しみを奪ってはいけませんので、これくらいで……。
さて、23冊目は、異色の恋愛寄り『現代ドラマ』です。
なぜ、異色の……なのか? は、読んでいただくしかないのですが。
巷に溢れる、恋愛小説のようにドキドキしません。登場人物たちは、恋愛の中になにを見ているのか? 恋愛の先になにを欲しているのか? 各話のラストは、光と闇が混在してるように思える物語ばかりです。
中には、主人公が最後には前向きになるお話や、感動的なラストのお話もありますが、それ以外は……。
自分の胸の内に燻る想いを見せられてるようで、見たくない……と思えるお話が並びます。でも……、そこがおもしろいのかもしれない……。
今回も、これ、読んだよ〜 とか、これ、おもしろいよね〜 とか、皆さまとお話できると楽しいかな? なんて思ってたりします。
なので、コメントなど残していただけると嬉しいです。
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