あとがき
拙作をここまでお読みいただき、ありがとうございました。
これにてペイントレード完結になります。
思えばカクヨムに来る前に活動していたメビウスリング掲示板に掲載していたときから数え足掛け2年ほどになるでしょうか。
何度もつまづいて投げ出しそうになりましたが、応援していただいた方、フォローしていただいた方、星をつけていただいた方、皆様のおかげでなんとか完結させることができました。
この場で御礼申し上げます。
作者はメガテンシリーズが好きなので、その世界観でサバイバルする的な作品が書きたいなと思い、ただそれだけの思いで走り続けたのが今作です。
正直、ジャンルがホラーというのは若干詐欺な感じはしますね。ただ、できれば最初から「ファンタジー」という気持ちで読んでもらうのではなく、サバイバルホラーアクションものとして読んでもらいたかったんです。
せっかくなので、続いて各話解説をさせていただきます。
第一話「遭遇」
最初なので、とにかくスピード感を大事にしました。『トレード』にするか『取引』にするかでだいぶ悩んだのを覚えています。
第二話「悪魔」
ストラス初登場の回。彼の笑い声は全角「クククッ」だと間延びしてしまうので半角の「クククッ」にしました。でもちょっと読みにくいですね。
第三話「失敗」
メビウスリングには各話タイトルというシステムが無かったので、毎回投稿直前に決めているのですが、このあたりから結構苦労してますね。13時45分は全部足すと13になるという小ネタです。あと、人間に擬態する化物というアイデアは結構気に入ってます。
第四話「無惨」
パパりん唯一の登場回。もう少し回想を挟めればよかったなというのが反省です。
第五話「選択」
2度目のトレード。
肋骨がなくなったことをもっとうまく活かせればよかったなと思いますね。
第六話「枯渇」
キング初登場の回。「警戒という概念」は気に入ってます。
第七話「逡巡」
このあたりはサクサク進めたいなと当時考えながら書いていた覚えがあるんですが、読み返してみるとこれでもまだ結構グタってますね。ツナマヨのおにぎりは作者の好みです。
第八話「交渉」
魔王とか魔界とかの言葉がここで出てきます。シャックスを実際に出す案も考えたんですが、結局名前だけの登場になってしまいました。
第九話「嘲笑」
久しぶりのホラー展開。鳥類ってけっこう怖いですよね。
あとリノリウムはロマン。
第十話「悲鳴」
最初はちゃんと『トレード』だったのに、もうこのへんになると完全に『取引』と連呼してますね。機会があったら直すかも。ほかの化物もですけど、巨鳥とかじゃなくてちゃんと名前をつけてあげればよかったなあと反省してます。
第十一話「恐怖」
ケント初登場回。キングはメガテンでいうところのLAWの役割を担ってもらいました。このへんでもう登場しないことは決めていたので、思うことは全部話してもらって退場。
第十二話「幕間」
魔王が生まれた瞬間の回。
当初書く予定はなかったんですが、ケント再登場のときに彼がトレードで魔王になったことがうまく伝えられそうになかったので、急遽挟み込みました。急に視点が変わるので混乱を生んでしまったかもしれません。
第十三話「変化」
しゃべる蜘蛛登場。気持ち悪いですね。
黒い太陽は完全に勢いで書きましたが、終末感を出すのには成功しているんじゃないかと思います。
第十四話「再会」
このへんで、段落始めに一文字あけてくれる機能があることに気づきます。でも横書きなのでそこまで見やすくなるかというのは少し疑問に感じています。
第十五話「詭弁」
自分の血を舐める少女というのは執筆前から持っていたイメージで、むしろこのためにずっと書いていたといっても過言じゃないくらいなんですが、まさか15話まで引っ張ることになるとは思ってませんでした。
第十六話「最後」
タイトル「最後のトレード」にするか悩みましたが、せっかくここまで漢字二文字できてるので、と。
完全装備キングよりさらに強い、という表現でケントは不死という設定しました。
第十七話「結末」
最後の展開は、執筆始めてから思いついたものです。最初は身体のあちこちを失って、それでも私は生きているみたいな終わりを考えてました。ストラスの「いと健やかに」は個人的にお気に入りです。
以上、いるかどうか分かりませんが、ここまで目を通していただいた方、本当にありがとうございます。
また別の作品で出会えることを願いつつ。しらはでした。
ペイン・トレード しらは。 @badehori
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