第15話激戦ホブゴブリン
ーーーー次の日…
アニト「じゃあ行こうか!」
支度をし凛々しい顔で言う
タマ「早く終わらしてレベル上げだぞ!」
アニト「そうだよね!
ホブゴブリンを倒したんだよ!」
興奮気味のアニト
タマ「会話になってないだろ」
ーーーギルドへ来た二人
ワーダル「お!来たか!」
ギルドに入って来たアニトに反応するワーダル
アニト「ナケイラに来てくれって言われて」
ワーダル「ああ、二階に来てくれ」
アニト「あ、うん」
ーーーワーダルと共にギルド二階の部屋に入る
ワーダル「よく頑張ったな
これがFランクの冒険者証だ」
アニト「…ぼ…僕がFランク…」
ワーダル「そうだ
他の奴は遅いと言うだろうが、
アニトにはアニトのペースがある、
これからも頑張れ!」
アニト「ありがとう!」
ワーダル「礼を言うのは俺の方だ
よく頑張ったな!」
二人が歓喜し手を取り合っている
タマ(なんだ、この茶番…)
ーーーギルド一階へ
アニト「じゃあさっそく依頼でも受けようか」
タマ「待てーい!レベル上げの約束だっただろ!」
アニト「せっかく
Fランクになったんだよ?!
一回くらいいいでしょ!」
タマ「ダメだ!ダメだ!ふざけんなー!」
ナケイラ「もし良ければ
ホブゴブリンの依頼が…」
タマ「余計な事、ゆんじゃねえー!」
アニト「やってみるよ…!」
ナケイラ「頑張ってください!」
タマ「ぬぁーー!」
ーーー深い森でホブゴブリン討伐に
勤しむアニト
アニト「うぁーー!」剣を振りかぶりゴブリンを斬る
手下のゴブリンが倒れる
ホブゴブリン「ギャァ!」
ホブゴブリンが棍棒を振りかぶる
アニト「マズイ!」
ホブゴブリンの攻撃を間一髪避ける
アニト「態勢を立て直す!引くよ!」
一時撤退の為、走り出す
タマ「何を立て直すんだ、勘弁しろよ……」
ホブゴブリン「グギャァ!」
太い棍棒を力一杯アニトに投げつける
アニト「…イタ…!…え?何?」
ボコッと下感触が有り、後ろを振り返るアニト
ホブゴブリン「…」
無傷のアニトに驚愕し固まるホブゴブリン
アニト「引くよ!タマも早く!」
タマ「今刺せたろ!」
ーーー一旦逃げた休息を取る
再びホブゴブリンに向かっていくアニト
アニト「やぁー!」ゴブリンを斬り伏せる
ゴブリン「ギィッ!」倒れてフッと消える
ホブゴブリン「…!」
後ろからアニトを何度も殴りつける
ドスドスとした、衝撃にアニトが振り返る
アニト「マズイ!ホブゴブリン一時撤退するよ!」
また撤退するアニト
タマ「…なんの撤退だよ…」
ーーー
しばらくして
再びホブゴブリンへ向かっていくアニト
アニト「やぁー!」手下のゴブリンを斬る
アニト「マ!マズイ!コバルトまで!」
戦闘音を聞いたコボルトと鉢合わせる
コボルト「グルル…!」威嚇するコボルト
ホブゴブリン「ギャァーー!」
コボルトに気を取られている
アニトの頭を力一杯何度も殴打する
アニト「コボルトまで…!どうすれば…!」
ホブゴブリン「…ゼェ…ゼェ…」
力の限り何度も殴りつけ、息切れする
アニト「あ!ホブゴブリン!マズイ!」
後ろのホブゴブリンに気付き
距離を取って一時撤退する
タマ「…アイツの剣…明日捨てとくか…」
ーーー依頼達成しギルドへ戻ってくる
アニト「やったよ!ナケイラ!」
ナケイラ「やりましたか!」
アニト「僕にはホブゴブリンで限界だよ…」
ナケイラ「そんな事言わず、
これからも頑張ってください!」
アニト「うん!頑張るよ…!」
ナケイラ「もし明日、何か依頼を」
タマ「余計な事を言うなーー!」
ーーーー次の日…
タマ「今日は火山でレベル上げだ!」
アニト「えー…熱いし
汗で鎧とかパンツの中
ベタベタになるんだけど…」
タマ「帰って来てから風呂で洗え、
では行くぞぉー!」
ーーー火山岩飛ばす火山地帯…
アニト「あつい…」
タマ「暑い!暑いと言うな!
余計に暑くなるだろ!」
アニト「タマの声の方が暑苦しいよ…」
ーー
ヒヨセチョウ「ビヨーー!」
周囲に火を纏う怪鳥が火を放つ
アニト「危な!アチ!」
ーー
アニト「イッタ!アツッ!」
ヒグマ「ガァー!」
腕に溶岩を持つ熊が腕を振るい溶岩を飛ばす
ーー
マグマブカ「シャァーー!」溶岩を泳ぎ、岩を砕いて地中に潜る鮫がアニトを襲う
アニト「また潜った…!」
タマ(音で襲ってくる事にささっと気付けよ)
ーー
ラヴァガエル「ゲッゲッゲッゲッ!」
赤い1m程のカエルが鳴き声で仲間を飛び集める
ラヴァガエルが20匹近く集まる
ラヴァガエル「ゲロッ!」
燃えた可燃液を吐きかける
アニト「いっぱい来た!うわっアチ!」
タマ「大変そうだなぁ〜
…あー…それにしても暑い…
ウマッ…」
熱い石の上で温め直した、
お弁当のコロッケを齧りながら傍観する
ーー
アニト「ハァ…ハァ…
もうダメ…死んじゃう…」
その場にへたり込むアニト
岩殻竜「ガァー!」
岩の影からズシズシ重い体を揺らしながら現れる
アニト「嘘でしょ…」
ーー
タマ「おいレベルは?」
アニト Lv52
スキル:麺を一日一本飛ばす、筋力強化Lv3、防御Lv9、比較的早く水を水蒸気に変えるLv2、スキルを瞬間的なものし強化するLv4、爆破Lv3、スキル経験値を貯めてスキルLvを上げるスキル、スキル購入
経験値7932/8206
残りSP3
アニト「5…2…」フラフラのアニトが言う
ヒヨセチョウの魔石2個、ヒグマの魔石1個、マグマブカの魔石3個、ラヴァガエルの魔石22個
岩殻竜の魔石1個
タマ「クッソ!上がんねー!
一匹一匹も強い上に経験値も激シブだな!」
アニト「…でも爆破と瞬間的スキルも
さっきの岩殻竜で上がったよ…」
タマ「それじゃな〜…
効率が多少良くなるくらいだしな〜…」
タマ(なんか考える必要があるな…)
アニト「も、もう休ませて…」
所々火傷と怪我で満身創痍のアニト
タマ「休みたいだと〜?」
アニト「お、お願いだよ!」
タマ「貧弱が」
アニト「横になって
コロッケ齧ってるだけのクセに…!」
ーーー火山を下りて森に
アニト「やっと帰れるよ…」
女性の声「キャー!助けてーー!」
ゴブリン「ギィーー!」
ゴブリン「ギャァ!」
遠くで女性の声が響く
アニト「誰か襲われてる!」走り出すアニト
タマ「え〜…いくの〜…」嫌々なタマ
ーー
女性「や、やめて!」
ゴブリン「ゲゲェ…!」
三匹のゴブリンが狙いを定めてニヤニヤしている
アニト「このぉ!」一匹を斬り伏る
ゴブリン「ギャァッ?!」斬られて倒れる
ゴブリン「ギャ!」棍棒を振りかぶる
アニト「ハァ!」避けて斬る
ゴブリン「ギィ…ィ…」
仲間がやられるのを見て後ずさる
アニト「逃がさないよ!」
残りの一匹も斬り伏せる
ゴブリン「ギャーー!」
アニト「ふぅ…大丈夫?」
獣人の娘「た、助かったゃ〜」
猫のような耳を生やした半猫獣人の
女の子が安堵する
タマ「つまようじ、じゃなくて爆破使えよ」
アニト「つまようじじゃないよ!愛剣だよ!
それに巻き込まれるでしょ!」
獣人の娘「鳥が喋ったゃ…」
タマ「鳥人も喋るだろ!」
アニト「君はどこから?」
獣人の娘「北の大陸から渡ってきたんだけど
道に迷ったんだゃ〜…」
アニト「どこに行こうとしてたの?」
獣人の娘「キズの町へ行くんだゃ〜」
アニト「あ、それなら帰る途中だし送ってくよ」
タマ「下心…」
アニト「違うよ!」
獣人の娘「そうにゃのか?…じゃあ…」
アニト「違うってーー!」
ーーー町へ向かう三人
森を歩いて行く
アニト「僕はアニト名前は?」
獣人の娘「ニャンパか?」
アニト「違うよ!普通に聞くでしょ!」
獣人の娘「にゃ前はミャニー、趣味はネコジャラシ、好きな食べ物は鰹、夢はカツオブシ」
アニト「あ、そうなんだ…
ミャニーって言うんだね…」
アニト(最後おかしくない…?)
タマ「血液型はあるのか?」
アニト「一番気になる所、そこじゃないでしょ」
ミャニー「A型だよ〜」
アニト(とてもそんな感じに見えないけど…)
ミャニー「アニトは汗くさいにゃ〜いつも〜?」
アニト「違うよ、今日は頑張った結果だよ…」
ミャニー「普段から臭い奴じゃにゃいのか〜」
アニト(普段臭い奴…)
ーーー町に着いた三人
ミャニー「いや〜助かったゃ〜」
アニト「また、困ったら教えてよ」
ミャニー「頼むにょ〜じゃあね〜」手を振り歩いて行く
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