〇〇しないと出られない部屋Part.4

《諸注意》

※ツイキャス等で声劇で演じる場合、連絡は要りません。

※金銭が発生する場合は必ず連絡をお願いします。

※作者名【夏艸なつくさ春賀はるか】とタイトルとURLの記載をお願いします。

※録画・公開OK、無断転載を禁止。

※雰囲気を壊さない程度のアドリブ可能。

※所要時間分。基本的には女2:不問1の三人台本です。それぞれが短いが、兼ねなくても出来ます。その場合は最大で女6:不問1の七人台本にもなります。




《役紹介》

琴宮 鈴音(ことみや すずね)

20代、女性、ふんわり系


香々見 すず(かがみ すず)

20代後半、女性、あざとカワイイ系


皇 冬美香(みかど ふみか)

20代、女性、お姉さん系


茅場 八重(ちば やえ)

見た目30代、女性、口悪系、半妖


金代 理沙(かなしろ りさ)

18歳、女性、元気っ子系


木ノ下 美咲(きのした みさき)

30代、女性、姦しい系


ナビゲーター

進行役、やっぱりおかしい、テンション迷子




《配役表》

鈴音/冬美香/理沙(女):

すず/八重/美咲(女):

ナビゲーター(不問):




↓以下本編↓

────────────────────




ナビゲーター

「はい! お待たせ致しました!!……え、待ってない? え、待ってないの? 本気マジですか!? いやまあ、いいんです、いいんですよ? 別に? 待っててくれてなくても? べっつにーーーー?! いいんですけどーーーー!!?…………くすん。なんつって。自分はこのお話の専属のナビゲーターでございます。名前はナビゲーターです、以後お見知り置きを。

 さて、皆様お馴染みの『〇〇まるまるをしないと出られない部屋』でございます。第四弾である今回は、みんな喜ぶGL!!……じゃねーや、女子会!!! いやー、実に楽しみですね。それでは早速! はりきって〜、いってみよーー!!」



【間】


《鈴音&すずの場合》



鈴音

「ただいまー」


すず

「おかえりなさーい」


鈴音

「え?」


すず

「ん?」


鈴音

「……あっ、ここ、また……」


すず

「そう……みたいですねぇ」


鈴音

「えっと、あの、私……」


すず

「はい、えーっと、これですね」


鈴音

「へ?……んっと……『愛を叫ばないと出られない部屋』……え?」


すず

「わたし、すずって言います。貴女は?」


鈴音

「えっ、あ、私、鈴音すずねです」


すず

「わたしの方がお姉さんなんで、わたしから言いますね」


鈴音

「わ、私も……」


すず

「良いんですよ、鈴音ちゃんは、わたしに愛でられれば良いんです」


鈴音

「え?……や、あの……なんで近づいてくる、の?」


すず

(鈴音の頬を撫でながら)

「貴女……とっても可愛いんですね」


鈴音

「……え……?」


すず

「わたし……一目見て、貴女を好きになっちゃったみたいなんです」


鈴音

「ふぇえ!?」


すず

「ねぇ、鈴音ちゃん。わたしの事……好きになってくれます?」


鈴音

「いいいいや! あああああの!! 私、女の子!!!」


すず

「うん……でも、好きになっちゃったんです。……あいしてる……あいしてる!!!」


鈴音

「あああ、あ、い、し、て、るぅ!?」


すず

(扉が出現したのを確認した後に離れ)

「はい! 扉開きましたよー、これで無事に出れますね」


鈴音

「と、扉?……んえ??」


すず

「では、お先に失礼しま〜す!」


鈴音

「……ふえええ! 違う扉が開いたのかと思っちゃったぁぁあ!! 倫くぅ〜ん!!!」

(泣きながら扉から出ていく)



【間】



ナビゲーター

「ふおお! 同タイプの子を連れて来たと思ったのに、なんか、違いましたね!! なんか、新しい扉ですね、これ。いいなこれ。いいなぁ、これぇ!!! とりあえずハスハスしますね。え、しませんか? しましょうよ、自分に正直になりましょうよ。ね、ね?!?!……ふう。さて、今回は『愛を叫ばないと出られない部屋』でした。愛、叫んでますか? 真夜中に叫んでたりしたら近所迷惑もはなはだしいですけど、叫んでますか? なーんて。

 それではお次のパターンを覗いてみましょうか。んっふふ、楽しみですね、実に楽しみですね! はい、それではー、はりきってー。いってみよーー!!」



【間】


《冬美香&八重の場合》



八重

「んあ"ー、スパン早くね?」


冬美香

「ん? あら、こんにちは」


八重

「おー、どーもどーも。えらく美人やなぁ」


冬美香

「ふふ、ありがとうございます」


八重

「ん。で?」


冬美香

「えぇ、アレ、ですね。……多分」


八重

「なんだって? 『後で入って来た人に膝枕で耳掃除を完了させないと出られない部屋』?……あー、こりゃ俺がされる側かね?」


冬美香

「そうですねぇ、うふふ」


八重

「なぁんで、俺がされる側ばっかなんよ。まぁ二回目だから何とも言えねぇんだがよ」


冬美香

「まぁ、前回は何を?」


八重

「あぁ……いや、聞かん方がいいぞ」


冬美香

「分かりました。それでは、やりますか!」

(ベッドに座る。)


八重

「へーへー。お膝お借りしますよーっと」


冬美香

「はーい、では失礼しますよー」


八重

「うーん、柔けぇ……良い匂い……」


冬美香

「うふふ。痛かったら言ってくださいね?」

(丁寧に耳掃除を始める。)


八重

「……あ"〜……うん、こりゃいい……」


冬美香

「耳の形綺麗ですねー」


八重

「……そうかぁ……?……ん、ふ、擽ってぇ、そこ」


冬美香

「あら、ごめんなさい。これはどうです?」


八重

「ン、いい……」


冬美香

「……きれいに出ましたね……痛く、ありません?」


八重

「大丈夫……気持ちいい」


冬美香

「うふふ。膝枕、高くありませんか?」


八重

「……だぁいじょーぶ……っ、ふふ、今度こっち」


冬美香

「はいはい。声、眠そうですよ」


八重

「んぁ〜……うん、いい……」


冬美香

「良かったら寝てくださいな」


八重

「……んー……」


冬美香

(しばらくして耳掃除を終えると寝入ってしまった顔を見下ろし、扉が出現しているのを確認して)

「……うーん、気持ち良さそうに寝てるし……どうしましょ」


八重

「……ん〜……ん?」


冬美香

「あ、起きた?」


八重

「……あ?……あぁ……寝てた」


冬美香

「ん、おはよう。帰りましょうか」


八重

「んー、せやなー」

(のそのそと起き上がり部屋を出る。)



【間】


ナビゲーター

「はい! 皆さーん、おはようございまーす。おっはよーごっざいまーーーーっす!!! え、うるさい? うるさい? 大丈夫、狙ってやってますからァァァ!!!


《教育的指導中》


 えー、はい、大変失礼致しました。何だか記憶がぽっかり抜け落ちてますが、気のせいでしょう! 今回は『後から入って来た人物に膝枕をして耳掃除を完了させないと出られない部屋』でした。長いですね。どうにかならねぇんですかね? あ、そうですか。いやー、癒され空間でしたね、確実に。普段どんだけ疲れてるんでしょうね。計り知れませんね!

 さて、それでは3パターン目を覗いてみましょう! それでは、はりきってー、いってみよーー!!!」



【間】



《理沙&美咲の場合》



理沙

「せーんせー!!」


美咲

「わーん、八重ー!!」


理沙

「んんん?」


美咲

「あれっ……こぶしが飛んでこない、だと?」


理沙

「え、殴れば良いんですか?」


美咲

「オマケに……大人しく抱きしめさせてくれる、だと……」


理沙

「まぁ、あんまりベタベタ触られるのは嫌ですけど、このくらいなら良いかなーと」


美咲

「しかも可愛いだとぉぉお!?!?」


理沙

「うっさぁい!!」


美咲

「きゃいん!!」


理沙

「もう、なんなの、なんなの!?」


美咲

「おお、めっちゃ元気ー」


理沙

「いやー、口癖みたいなものなんでー」


美咲

「なーるほど。今度は女の子かー……ふむふむ」


理沙

「何見てるんですか?」


美咲

「この部屋を出る為の司令、みたいなもんかなー。ほら、コレ」


理沙

「『GL的な事をしないと出られない部屋』? じーえるって……?」


美咲

「ガールズラブ、女の子同士の恋愛だねー」


理沙

「えっ……BLの女の子バージョン的な事ですか?」


美咲

「あ、BLは知ってるんだ」


理沙

「学校で好きな子がいるんで。それで……どうするんです?」


美咲

「手っ取り早くキスするとかー、体を触るとか?」


理沙

「キス、まだした事ない……」


美咲

「え? ちょ、え、やだぁ〜、純粋ー」


理沙

「だっだって! 最近、気づいたばっかりだし……」


美咲

「ほう。好きな人はいるのかにゃ〜?」


理沙

「う、うん……いる、です」


美咲

「ほほう。どんな人なの?」


理沙

「えっと……ちょっと意地悪だけど、格好良くって、可愛い人」


美咲

「ほほほう〜。甘酸っぱいですな〜!」


理沙

「ううー。なんか、恥ずかしい……」


美咲

「んもー、そーんな可愛い顔しちゃってー。チューしちゃうぞ」


理沙

「へ?!……あ」


美咲

(頬にキスした後、にじり寄る)

「……ふふ。柔らかいね、ほっぺた」


理沙

「や、あの……え、何……」


美咲

「食べちゃおっかな〜……」


理沙

「食べるって……お、おいしくない、ですけど」


美咲

「いいのいいの、そういうのとは別物だからさ。お姉さんが、教えてあ、げ……ふぎゃ!?」


理沙

「あっ!! 扉、扉出ましたよ!! 出ます!!!」

(押し退けて出て行く)


美咲

「おも、思いっ切り鼻押した!……くう、あたしこんなんばっかー! やーえー!!!」

(半泣きで出て行く)



【間】



ナビゲーター

「おーっほほほほほ!! いいじゃないですか、いいんじゃないですか?! 年上オネーサマが年下オンナノコにあーんな事やこーんな事を、手取り足取り腰取りぃぃいい!!! ふおおおお! 滾るやーんけぇぇえええ!!!!!


《教育的指導Part.2》


……はぁ、はぁ、よし、勝ったぜ……まあでも、気を取り直しまして。今回はその通り、『GL的な事をしないと出られない部屋』ですね。自分、GL的な展開って、BL的な展開ともNL的な展開とも変わらないと思ってるんですよね。なんで、なんか、あまーーーい展開になればいっか! と安直な考えなんですけど、大丈夫ですよね?

 まぁ、そんな感じで今回は3パターンでしたね、いかがでしたかー? 自分は楽しかったです。見た目が同性同士ってだけでなんであんなに背徳感があるんでしょうかね! それでは! この辺で。また次回、あるかもしれないのでよろしくお願い致します!!!」



次回に続く……?

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