第7話 潜水艦の生活

潜水艦に乗って3日が過ぎた

ゴン

僕「イテテテ」

朝目が覚めて起きると同時に僕は頭をぶつけた

潜水艦の中はとても狭い

就寝スペースは最低限しか用意されておらず

3段ベッドが3つギュウギュウ詰めに並べてある

特にひどいのは二段目のベッドで頭を少し上げるだけで3段目のベッドの裏に頭がぶつかるのだ

僕はなんとなくMちゃんのベッドを見た

Mちゃんと船員たちはは随分早起きなようでもうその寝姿はベッドの上にはなかった

集団生活なのでプライベートは一切ない

Mちゃんが随分早起きなのは女性なりの気遣いなのだろうか

僕はめんどくさいベッドメーキングをする

僕「どうせまた崩すのにベッドメーキングかぁ」

潜水艦に乗った初日、集団生活では規律が大事だとMちゃんに説明された

僕は文句を言いたかったがそうも言ってられない状況なのでとりあえずうなずいておいた

僕「今何時だ?7時12分か」

Mちゃんを含む船員たちはとっくに起きて仕事にかかっているのだろう

僕はバイト初日とかによくいる、いるだけの子になっていた

僕は朝食を食べるために食堂へ向かった

食堂のおばちゃん「あんたが最後だよ」

僕「ぺこり」

席についた

僕「カレーか、今日は金曜日だな」

潜水艦は海の中にいるので、日光を浴びることができない

そのため乗組員たちは食事で曜日の感覚を覚えるのだ

僕は福神漬を大量にぶっかけたカレーを味わった

僕「風呂に入りたいな」

僕は風呂一式セットを持って風呂場に向かった


シャー


すでに誰かがシャワールームに入っている

僕はそのとなりのシャワールームに入ることにした

髪の毛に指を通すと脂っこい

シャンプーを塗ったくってかき混ぜる

心地よい香りがして、体が清められていった


????「ふーん♫ふーん♫ふーん♫」


鼻歌が隣のシャワールームから聞こえてきた

僕「この声・・・Mちゃん?」

このまま隠れているのも後ろめたい気がしたので僕はMちゃんに話しかけることにした

僕「Mちゃんいるの?」

Mちゃん「その声、先輩ですか?」

僕「そうだよ」

この潜水艦の風呂場は男女共用でMちゃんにプライベートはほとんどない

Mちゃんはひとなつっこそうな見た目をしているが、あれでも戦士なのだ

僕は戦争をしている国の女の子を不憫に思った

Mちゃん「潜水艦に乗ってから数日忙しくてお風呂に入れなかったんです、そろそろ限界だったので」

僕「僕もなにか手伝えることないかい?」

Mちゃん「先輩は潜水艦の中を適当にぶらぶらしててください」

僕は居候の身が後ろめたかったのでそうは聞いたが、潜水艦の中で僕ができることなんてなにもないのだった

Mちゃん「先輩、わたしそろそろあがりますね」


ガチャ


いまシャワールームの外に裸のMちゃんがいる

僕は邪神をかき消すべく泡まみれの頭をこすった

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