第2話
今は昼休み
僕「この前はAちゃんに派手にふっとばされたなぁ」
あのあと僕は隣町までふっとばされた
徒歩で家に帰った頃にはもう夜で、家の隣でカエルがゲコゲコ言っていた
僕とAちゃんの仲は今に始まったことではない
実は1年前にも僕はAちゃんに告白した
その時は残念ながら断られてしまった
Aちゃん「ごめんね、ごめんね、ごめんね」
何回も僕は謝られた
Aちゃんは何も悪いことしてないのにどうして僕は謝られなければならないのだろう
その時僕はそう思った
Aちゃんと僕は小さい頃からの知り合いで、気がついたらそばにいた君的存在だった
僕とAちゃんの距離感はずっと友達
心地よい距離が続いていた
そういえば何かのロボアニメでヤマアラシのジレンマとかいう話を聞いたけど、どんなだったっけ?
キーンコーンカーンコーン
好きな道徳の授業が終わった
あとは下校するだけだ
僕はAちゃんへ謝罪する機会を狙って話しかけた
僕「Aちゃん、今日ゲーセンに寄って一緒に帰らない?」
Aちゃん「ゲーセン?あんたまだゲーセンとか行ってたのね、最後に一緒に行ったのいつだったっけ?」
僕「んー、よく覚えてないけどもう何年も前だった気がする、そのときはまだ小学生だったよな」
Aちゃん「なんだっけ、あの棒を2本持ってどんどん叩くやつ、あれやろっか」
僕「オワタツジンな、やろうやろう」
もうすっかり暗くなった
ゲーセンを満喫したあと僕らは別れた
オワタツジンで適当に選んだ曲は吉幾三だった
歯磨きしながら思う
僕(そういえば、謝るの忘れてたな・・・)
またの機会を伺うことにした
(夢の中)
もう一回遊べるドン!もう一回遊べるドン!もう一回遊べるドン!
僕「う~ん・・・」
もう一回遊べるドン!ゲームオーバーだドン!
僕「やめろ・・・」
夢の中のAちゃんちっちゃいバージョン(あんた下手ねークスクスそんなのもできないの)
僕「なんで・・なんでだよ・・・」
夢の中のAちゃんちっちゃいバージョン(下手!超下手!ほんとに男?運動神経わるい!)
僕「うわぁ!」
僕は悪夢にうなされて目が冷めた
子供の頃にAちゃんとゲーセンでオワタツジンをしたときのことを夢に見たようだ
小学生の時僕はオワタツジンがとにかく下手だった
あのときはカッコつけたい一心でがんばったな
僕「ちくしょう、今度は負けない」
Aちゃんは天才的なリズム感を持っていた
今日もAちゃんはオワタツジンで超高難易度譜面でSSSスコアを叩き出していた
僕「主人公より優れている幼馴染キャラなんて・・・ありえるかよ!」
僕はいじけて布団にくるまることにした
僕「クスン・・・」
(今回はここまで!)
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