習作1「おっぱい」

@siege_player

第1話

おっぱい・・・

それは夜の海に浮かぶクラゲのよう・・・

月の光に照らされて・・・

たゆんたゆん・・・


同じクラスのAちゃんが気になってしょうがないのよ・・・

これが恋?

そう・・・机の上にのってるよね・・・

それが・・・it ・・・ 複数形でいうと them ・・・

おっぱいってどうやって数えるの・・・

知らない・・・

今度先生に聞いてみよう・・・

世界にはいろんなおっぱいがある・・・

謎だ

僕はまだおっぱいをひとつも知らない

いや・・・ 知っていた・・・?

忘れているだけ・・・

失われた記憶を求めて・・・

それが僕の生きる意味・・・

なのかもしれない・・・

歴史の教科書で偉人も言ってた・・・

我々はどこへゆくのかって・・・

僕はゆく

Aちゃんのもとへ

そして言う

僕「付き合ってください!」

Aちゃん「え・・・」

僕「・・・」

Aちゃん「え・・・その・・・こまるよ・・・」

僕「僕で・・・どうですか・・・!」

Aちゃん「だって・・・僕ちゃん・・・女の子みたいだし・・・」


そうなのだ

いや 正確にはそうではない

女の子みたいだっていうのはどういう意味だ?

みたい・・・みたい・・・みたい・・・

この3文字の意味で文章の意味が変わってくる

僕の名前などどうでもいいが僕ちゃんとは僕のことだ


今日は文化祭

うちのクラスは演劇をすることになっていた

ロミオとジュリエットだ

そして僕に割り当てられた役はジュリエット

ロミオは男

ジュリエットも男

ジュリエットの役をしたがる女子がいなかったのだ

というわけで今日の僕は女装していた


フリフリのフリルのスカートを着て

音楽の教室に飾られたバッハみたいな髪の毛ドリッてるかつらを被っているのが僕だ


Aちゃん「もしかしてわたしのことからかってる?」

僕「え、なんで?」

Aちゃん「ばかにしてるよね?」


Aちゃんは、そのきゃしゃなみためとは反面結構こわいところがある

なんとAちゃんは、3歳の頃からレスリングをしているのだ!


黒板を引っ掻いたような声が響いた

Aちゃん「変態変態変態ヘ・ン・タ・イィィィィ!」

僕の視線は宙に浮いて360度回転した

僕「うおおおおおおおおおおおお」


そして、僕はバイキンマンみたいに星になったよ・・・


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