《思い》

私は、絵を描くのが好きだ。

とっても、好きだ。


でも、勉強が必要で、大事なことだっていうことも、知っている。わかっている。


だから、勉強して、絵を描いて、勉強して……

…………

……

そうやって、過ごしてきた。


でも。ある日、お母さんが私に言った。

「あなた、絵が好きなのは分かるけど、将来画家になるわけでも、それを仕事にしていくわけでも、ないんでしょう? なら、そこまでしてまで絵を描くことないでしょう。勉強をしなさい、勉強を。」


え……? お母さん、そんな風に、思ってたの? ずっと、ずっとそう思っていたの……?


確かに、私は画家になりたいとか、それを仕事にしたいとか、そんなこと、思ってないよ? でも。でも、さ……。


それは、違うんじゃないの……? 私は好きで、ただ好きで絵を描いてる、それだけなのに。それなのに、さ。



ねえ、お母さん。

画家になる人だけしか、絵を描いちゃ、いけないの? それを仕事にする人しか、絵を描くことは、許されない、の……?


ねえ。

お願い。お願いだから。答えてよ、誰でも良いから。



何が、正解なの————?

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【ポエム】 うるえ @Fumino319

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