【ポエム】

うるえ

《月》

わたしは、いらないのかな。————暗い。

わたしは、じゃま、なのかな。————とっても、暗い。

「わたし」って、なに?————とってもとっても、暗い。


そんなことを考えながら、わたしは空を、どこまでも続く闇色の空を、仰ぐ。

ぽっかりとそこに浮かぶのは、———月。

まんまるで、まばゆい光を放つ、月。


月は自分の力で光を放っているわけじゃないと、きいたことがある。

太陽の光を浴びて、光っているそうだ。


じゃあ、どうしてなんだろう。

どうして月は、この世にあるんだろう。


わたしは悩むと、いつもそう思う。

気が付けば、そう思っている。


その答えが見つかるまでは、しにたくないな。

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