第14話 白い猫






 どうやら、確かなのはやはり白い猫は関係がなかったのです。




 だって白い猫は母猫に顔を洗って貰っていたのですから




 だから白い猫が悪さをする筈がないのです(それが論理的な思考というものです)。




 では、一体誰がこんなことをしたのでしょうか




 わたしは考えます


 わたしはとても深く考えます


 わたしは考えたのです。




 「そうだ、きっとくろいねこのしわざだわ」




 だからわたしは黒い猫を殺すことにしました




 だって白い猫は悪さをしていないのですから




 ですから、黒い猫は殺すしかないのです。



 だって黒い猫は悪いことをしてしまったのですから



 それが自然の摂理というものなのです。







(あぁ、でも結局。黒い猫は何をしたのだったかしら? 今となってはもう、思い出せないのだけれど)






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