第9話 食堂にて再び、

食堂へ着くと、既に10人ほどの元クラスメイト達が食事を取っていた。俺とたっくんが入った途端、元クラスメイト達は、俺に聞こえる大きさで俺と大智の戦いをネタに嫌味を言ってくる。有る事無い事吹き込んでやがるな。

「気にするなよ。」

たっくんがフォローしてくれる。俺はあまり気にしないのだが…たっくんはとても申し訳なさそうにしている。するとある女が立って、こちらへ向かってきた。名前が分からん!

「あなた、大智様に暴言を吐いたんですって?」

しばらく沈黙が続く。

「死ねや!おらぁ!お前なんかが、大智様に楯突いてんじゃねーよ!」

そう言いながら俺を蹴り飛ばす。

「お前みたいなカスは、大智様に会うだけで無礼だと言うのに!」

いつの間にか俺の間合いまで詰めていた彼女は俺に踵落としを見舞う。

今度は意識を手放すことは無かったが、大智に蹴られた所をあの女にも蹴られたため、痛みが尋常じゃない。歯を食いしばりなんとか意識を繋ぐ。

そして、再び彼女が俺に蹴りを放とうとする直前、大智が入ってきた。彼女は俺への攻撃をやめ、大智の元へ駆けて行った。大智は俺を一瞥したが、何もないかのように俺をスルーした。

たっくんは何が起きているのか分からないと言った感じで呆然とたっていた。が、すぐに俺の元へやってきて俺を担ぐ。そのままたっくんの部屋へ行ったのだが、たっくんの部屋に着くまでに数えきれないほど謝罪された。別にたっくんが謝る必要はないと思うのだが、俺自身が相当なダメージを負ったため、まともに口を開くことが出来なかった。そしてたっくんの肩で俺は深い眠りに着いた。

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どーしよ。〜運がない俺の成り上がり〜 SS @hato37

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