第5話模擬戦 前編

第5模擬戦 前編



僕は協会のめっちゃ広い闘技場に案内され、模擬戦について師匠から説明を受けていた…


「えーと、殺したらダメ!それ以外なら何しても良いぞ!それでは、初め!」


適当だなぁ…さてどうするか…


「よろしくお願いします!」


「よろしくお願いします?」


「先行貰いますね!」



「ぐぇガッ」


腹部に激しい痛みを、感じ少し息が出来ずうずくまってしまった。

腹部を見ると、木の根が腹に当たっていた…


「大丈夫ですか?私は、緑の精霊を使います…正直弱いものいじめは、好きじゃないんですよね!」


アルカさんは、余裕の笑みで…


『はぁ…時夜…俺様を失望させるなよ?もっと集中しろ、使い方のヒントをやろう…鼓動を聞け流れを読め…』


鼓動を聞く?流れを読め?一体…


「ん〜降参しないなら、まだ痛めつけた方がいいですね。」


僕は胸に手を当て…



ドックン…ドックン


目を閉じ…


ゆっくり目を開けた…


緑色の光の流れが見えた…


僕は、その光を目で追い、光を交わすように動いた…


するとそこから、木の根が出てきた…なるほど

こうゆうことか…流れを読めって


「え?なんで…まぐれ?」


僕はアルカさんの攻撃を避けながら、

僕は、自分自身の心臓の動きに集中した。


『霊力の流れは、掴んだな…霊力を少しやろうそれで、霊力を感じるがいい!』


すると、僕の中に熱いものを感じた…そうかこれが霊力!

暖かい…血液のように体を掛けめぐれ…と念じた時僕の中で体の重さが無くなる…そんな感覚に意識を持っていかれると…




「う…そ…いつの間に」


僕は、アルカさんの後ろに回っていた…これが霊力の使い方か…よし!


「アルカさん…ここからが本番です!」


アルカさんは、少しイラついた表情で…


「ここからが…本番か…やってやるわぁぁぁ!!女は、度胸と愛嬌!」


アルカさんは…両手を地面につけると。


「錬成・桜鹿 «れんせい・おうろく»」


大地から、桜の木の角の生えた鹿が出てきたと思ったら…


「うわぁっと…危ねぇ」


突進してきた…が避けた先の壁が破壊されていた…いや死ぬ…


「まだまだです!」


「錬成・風狼 «れんせい・ふうろう»」


風が吹いてきた…そして、風が狼の形になった瞬間、周りの木の根や地面が刻まれた…


「アルカさん…普通に死にますよ!殺す気ですか?」


「本番…なんですよね?なら殺す気でいきます!」


そう言ったアルカさんの笑顔は怖かった…


てか、アルカさんの殺気でスルーしてたけど…

錬成とはなんだ?


『あ?お前知らなかったのか?』


うん…知らなかった…って助けてよ!このままでは殺される…


『ブッ!ギャーハハハ !見てたぞ!面白かったいやぁ!笑った!嫉妬は怖いなぁ!』


嫉妬ってなんだよ!笑い過ぎだ!助けてくれても…


『助けたらルール違反だろ?まぁ"錬成"ってのは、霊力と媒体になる素材を使い、生き物みたいな獣?霊獣って言うんだが…まぁ霊獣は、錬成で使った、霊力が切れたら消えるんだがな!』


霊獣?錬成?知らない単語ばかりなんだが…


『お前の師匠は、何を教えてたんだ…』


体術と精神修行?うん…霊力関係は教えてもらってない…


『…霊力は、自然の物に霊力を込めて、自分の意のままに操る力だ…身体的能力も上がるぞ?だからといって…ふむ…霊獣もその一種だな…まぁお前も錬成くらい使えるようになってくれよ…はぁ』


あれ?少し呆れてません?


「さっきから…無視するんじゃねーですよ!」


アルカさん…忘れてた…やべ。どうしよう

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