第2話契約

あれから3年…僕は円城さんの元で戦い方を教えてもらった。

今日僕は、魔獣を倒すために、精霊の力を手に入れるため、精霊の森に来ていた…


「師匠…精霊との契約はどのようにするんでしょうか?」


「師匠ではなく、おじいちゃんと、よんでもよいのじゃぞ?」


僕は、その言葉が、嬉しかったが今は、まだ恥ずかしいので…


「いずれ、言わせてください。」


保留にしたが、師匠は、悔しそうに、


「今からでも良いのに…」


少しいじけてしまった…が真面目な顔付きになり


「精霊と契約するというのは、心を写すんじゃ…人間だって、嫌な奴とは一緒に居りたくは無いじゃろ?精霊も同じ、嫌な奴の所にはよってこんぞ!お主は、自分の心に正直なればいいのじゃ!」


師匠と、そんな話をしながら精霊の森を歩いていると、大きな湖に出てきた…


「その湖の水に触れて居れば、いずれ来るぞ!」


と、師匠が…水に触れてたらいずれ来るって、少し適当だなぁと思い、苦笑いして水に触れると…


『面白い…俺様が力を与えよう…』


と、声が聞こえた瞬間…体が熱くなるのを感じた。

そして、目の前には白いペンギンが立っていた…

ペンギンは、口を開き


「俺様の名は、傲慢を司る悪魔ルシファーと申す。お前と、契約してやる!」


悪魔?…なんだそれと思い…師匠に顔を向けると…

顎が外れたんじゃないかと思うくらい口が空いていた…


「師匠…悪魔って一体なんでしょうか?」


と聞くと…


「ん?え?あぁ、悪魔とは、精霊の一種類かの?悪魔には2種類おって、ひとつは魔物の魔力の影響を受けたもの、二つ目は、人間の悪感情の影響を受けたもの、それが元精霊と言われる悪魔じゃ…それに、悪魔は、霊力と、魔力を使える稀な存在じゃ…」


師匠の説明の途中に…ペンギンことルシファーは、


「話が、長いぞ!ジジィ」


と、怒り気味で言った…そして続けて


「契約するのか、しないのか、はっきりしろ!」


と言われた…

僕は、ルシファーに聞いた…


「僕は、君と契約したら、守りたいものを守るための力を貰えるの?」


するとルシファーは、爆笑しながらこう言った。


「当たり前だ、俺様が力をやるさ、その代わりお前は、俺を楽しませろよ?」


と、言われ僕は、契約する事を決めた…


「師匠…僕はルシファーと、契約します。」


と言うと、師匠は、


「ふむ…良いぞ悪魔といえど元精霊じゃ!大丈夫じゃろう!」


と言われ、僕はルシファーと、契約した。



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