第2話 光の考えていること
あの字が、プロジェクターに映し出されてから30分がたった。
でも魅夜は、何も話そうとせず、ずーっとパソコンをいじっている。
魅夜は、このままでいいと思っているのだろうか?
魅夜は、もともと高校生になるまで陰キャと呼ばれるようなおとなしい子だった。
勉強や読書が好きだった。でもいつしか好きなことを自分から言わなくなった。
高校生になってから魅夜は、明るくなった。でも、ON、OFFの差がすごい。
僕には、魅夜が無理をしているように見えた。それは、僕といるときもだった。
これをきっかけに魅夜が、僕といるときだけでも無理をしなくなるなら、僕は、どんな代償を払ってもいいと思った。
だから、僕は
「魅夜の黒歴史、教えて?」
といった。
この一言で、どんな結末になるかも知らずに
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