第1話 閉じ込められた!?

「この部屋から出たければ、次の指示に従って下さい」

「月影 魅夜さん、あなたの過去最大の黒歴史を隣にいる人に話してください」

私達は、呆然とプロジェクターに映しだされる文字を見ていた。


----遡ること五分前------

「光、一緒に帰ろう」

「いいけど、帰りにパソコンルームに寄っていい?上着忘れちゃって」

「いいよ~」

そんな会話を交わしながら、私たちは、教室を出てパソコンルームに向かう。

扉を開けて中に入る。

"ガチャ”と後ろから何か音がして、振り返るが後ろには、扉しかない。

もしかしてと思い私は、扉に手をかける。

光も考えていたことは、同じようだった。

二人で扉を引っ張ってみるが、開かない。

私たちは、顔尾を見合わせ

「「どうしよう!」」

といった。

光が

「えっ、外部と連絡とれる?」

と聞いたことから会話が続く。

「いや、学校に携帯、持ち込み禁止だから無理でしょ」

「パソコンは?」

「セキュリティがかかってるから無理」

「じゃあ無理じゃん!」

そして今に至る、訳だが.........................正直に言ってしまえば光に言いたくない。

私は、今の幸せな時間を壊したくないのだ。

私が打ち明けてしまったら、この幸せな時間は確実に壊れるだろう。

だから、私は、光には、何があっても打ち明けない。

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