第29話 信

<信>                


AI警察は剣でジェイドの胸を刺そうとしたところでピタッと止まった。


「動きが止まった。ということは、キースの奴、成功したな」


ジェイドの険しい表情が緩んだ。

しかし次の瞬間、金の塔が大きな音を立て崩れ始めた。


「早く助けにいきましょう! キースが危ないわ!」

サラがそう言うとジェイドは金色の塔を見ながら

「あそこまでの倒壊であれば今から救い出すことは出来ないです、側に行くことさえも。ここはキースを信じましょう!」


「でも! 私はキースが心配。私は行くわ!」

サラがそう言うとすかさずヒョウがサラの手を掴む。


「サラ、それは駄目だ。ジェイドさんが言うように危険過ぎる。

僕たちはキースを信じて待とう。大丈夫。彼は必ず来る」

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