第25話 内部

<内部>


金色の塔に侵入したキースはコントロール室まで走っていた。


金色の塔内部は、中も全て金色だ。


その中にコントロール室があるというシンプルな作りだ。


この場所も高セキュリティではあるがキースは全て熟知している為、

一つひとつ難なくクリアした。


そして、コントロール室に入ると、

金色の水晶が透明なガラスケースの中に収められていた。


これを止めれば、AI警察を根本的に止めることが出来る。


そして社の防御システムも一部ダウンさせることが出来る。


キースはセキュリティ解除のためのコードを打ち込み始めた。


しかし、セキュリティを解除することが出来ない。


そんな時通信機が鳴った。

「キース、マズイ。AI警察が止まらない。

この装置で一時的に止めることが出来たんだが

直ぐに動き出してしまう!」


ロックのその言葉を最後に通信が途絶えてしまった。


キースは再度ロックに通信をつなげようとするが繋がらない。


そこでジェイドに繋ごうとするがジェイドにも繋がらない。


全員との同時通信に切り替えるがやはり同様に繋がらなかった。


「マズイ、早くしないと。

兄さんはAIが止まらない設定まで入れたんだ……まさか解除システムまで埋め込んでいたとは」


キースは気を取り直し、

急いでセキュリティを解除しようとするが、一向に解除されない。


「何層にも渡ってセキュリティを張っている。

以前のセキュリティシステムをさらに発展させて作っている……」


キースは全てのセキュリティシステムを一つずつ解除しているが

時間が掛かり過ぎる。


「こんなことをしていたら何日もかかってしまう……何とかしなくては……

ん? これは……そ、そ、そうか! 

もしかして……そういう事なのか!」


プログラムのある仕掛けに気づいたキースは

直ぐに操作手順を変えた。

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