第27話 緊張

お客さんでいっぱいである。

私は、緊張する。


ベク「咲代お姉ちゃん」

咲代「何?ベクちゃん」

ベク「緊張している?」

咲代「まあね」

ベク「心臓に毛が生えているのに?」

咲代「どういう意味よ?」


モワ「咲代お姉ちゃん」

咲代「何?モアちゃん」

モワ「さっきの曲なに?」

咲代「さっきのって?」

モワ「出てくるときの」

咲代「ああ、昭和枯れすすきね」

モワ「昭和って何」



ベク「モワちゃん」

モワ「何?お兄ちゃん」

ベク「昭和はね、すごいんだよ」

モワ「どうして?」

ベク「とにかくすごい時代なんだ」

モワ「お兄ちゃん、天才」


咲代「ベクちゃん、答えになってないよ」

ベク「だったら、お姉ちゃん説明して」

咲代「昭和はね、62年続いたんだよ」

モワ「わかった」

咲代「わかってくれた?」


こんなんで、いいのかな・・・


芸人さんの大変さが、身に染みる。


ベク「ところで、お姉ちゃん」

咲代「何?」

ベク「身長何センチ?」

咲代「162センチだよ」

モワ「胸に栄養が行かず、背に栄養が行くんだね」

咲代「私だって、Cカップはあるんだよ」

ベク「ばらしていいの?」


これ、いっこく堂でも、パペットマペットでもなく、リアルな会話としれたら、

やばいな・・・


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