第22話 文化祭当日

文化祭当日となった。

あっという間だ。


それぞれのクラスが、催し物をしている。


喫茶店をするクラスもある。

女子が制服姿で、ウェイトレスをしている。


うちの制服は、かわいいので、こっちの方が客を取れる。


こころは、先に落研で落語をしている。

目黒のさんまをやると言っていたが・・・


準備があるので、見られない。


他の部員は、何をやるのだろう?


うちのクラスは、まず漫才をする子たちがいる。

次に、まーくんがいっこく堂をやる。

(腹話術だが、わかりやすくこう表記しておこう)


それから、あかりが手品をやり、こころが創作落語をやる。


そして、私がいっこく堂をやる。


みんなは、リハーサルをしていたみたいだが、私はぶっつけ本番。


「あかり」

「何?咲代?」

「トリは、こころがいいんじゃ」

「まだ、その顔ではないって・・・」


真面目なんだか、お遊びなんだか・・・


「咲代は、リハーサルはいいの?」

「うん」

「でも、しておいたほうが・・・」


そっか・・・

打合せだけは、しておくおくか・・・


「ベクちゃん、モワちゃん、起きなさい」

「良い子はお昼寝の時間です」

それだけ言うと、ふたりは寝息を立てた。


「良い子は寝る時間です。あなたたちは良い子でないので、寝る時間ではありません」


私は、ふたりを起こす。


「で・・・お姉ちゃん、どうするの?」

「私が、話をふるから、2人はそれに返答して」

「つまり、いつも通り?」

「そう」

「手抜きだね」


ベクちゃんは、悪態をつく。

でも、ベクちゃんはまだ、いいか・・・


この場合、問題はモワちゃん。


「モワちゃん」

「何?お姉ちゃん」

「がんばってね」

「何を?」

「今日の文化祭」


モワちゃんが、寝ないか心配だが・・・

その時はその時だ・・・


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