第6話投稿

翌朝


私は、学校へ行くために制服に着替えていた。

なかなか可愛くて気に入っている。

ていうか、この制服が来たくて、今の高校にした。


ひかりも、あかりも、同じだ。


「じゃあ、制服が違っていたら、お姉ちゃんは高校違ってたの?」

ベクちゃんが尋ねてくる。

「うん。かもしれないね」


「じぁあ、制服がキューピットなんだ」

珍しく、モアちゃんが口を挟んでくる。


「上手いこというね、モアちゃん」

私は、微笑ましくなった。


「さてと・・・じゃあ学校行ってくるから、良い子で待っててね」

「はーい」「はーい」


素直だな、意外と・・・


「咲代、早くしなさい。お父さんとお兄ちゃんは出かけたよ」

「はーい」

「咲代お姉ちゃんは、のんびりしてるんだね」

ベクちゃんが言う。


「お姉ちゃんは、徒歩20分だからね、じゃあ、行ってきます」


私は、学校へと向かった。


途中、昨日のファンシーショップを見たが、既に無くなっていた。

予想は付いていたので、驚かなかった。


途中、こころと出会う。


「咲代、おはよう」

「こころ、おはよう」

「あの子たち、元気?」

「あの子たち?」

「ベクちゃんと、モアちゃん」

「ぬいぐるみでしょ?」

私は笑って言うが・・・


「ぬいぐるみには、魂があるんだよ」

こころは冗談半分なんだろうが、本当に生きているんだよね、あの子たち。


「ねえ、見た?」

「何を?」

「昨日の笑点」

「日曜日でしょ?あれ」

「再放送」


確か、笑点も好きだったな。

こころは・・・


「今のより、面白いね」

「そう?私は今も面白いと思うけど」

「わかってないな・・・咲代は・・・」


こころ曰く・・・

長くなるので、やめておく。


ちなみに、こころとあかりは、電車通学。

ただ、進行方向が違うので、通学時はかぶさらない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る