第4話 楽譜取込結社の集い

―――――僕とバルトはリエルさんに基地まで案内してもらっていた。


「あっそうそう!そーいえば君達の能力も見せてほしいな!」


「分かりました!まずは僕から見てください!」

ここはリエルさんにいいところを見せるチャンス、しくじるわけにはいかない。


「≪魔王≫」


...って、あれ?何故か能力が発動しなかった。理由はよくわからないが、腕を確認してみると光ってもなく、少し紫色に変色しかけている。

「すいません。何故か能力が発動しなくなってます」


「わかったわ。私にも何故能力が発動しないかはわからないから後で仲間に聞いてみましょう。バルトくんの能力を見せてくれる?」


「分かった!修魔気にすんな!きっと大丈夫だって!」


そう言ってバルトは異能を使った。


「≪四季≫」

「そんじゃあ、―――秋開放!」


そう唱えた瞬間バルトの目の色が綺麗なオレンジ色になっていた。僕もバルトの秋の能力を見るのは初めてだった。


「よっと、ここに生えているツルを見ていてくれ」


バルトがそう言って、地面に生えているツルの根を触った。その途端、ツルが急激に成長しだして、僕とリエルさんの体に巻き付いて動けなくなった。


「どうだすごいだろ!これが俺の能力だリエル先輩!」


「能力は凄いんだけど、、能力急いで解除してくれない?//」


リエルさんを見てみると体全身にツルがいい具合に絡まっていた。そして先輩の顔頬が赤くなっていた。これは目に焼き付けとかないと。


「解除!これで、俺の能力を見せ終わったとこだし、移動しますか!」


「はぁ...そうね、移動しましょう」


僕とリエルさんとバルトは移動をすること10分、ようやく基地についた...って物凄い豪邸だった。庭は広く大きな湖もあって、立派噴水もあった。そして、僕達はリエルについていって中央部屋という部屋に入った。


「グワッ、君がリーちゃんが言ってた新しい子だね!グワッ」


「..よ、よろしく.....」


「君達かぁ!!新しく僕たちの仲間になるのは!!!よろしくたのもぉぉおうす!!!」


凄いオーラの人達がいるのかと思いきや、リエルを含めて4人しかメンバーがいなかった。しかも見た限り、喋る白鳥、顔が見えないほど髪の毛が長い女の子、それととんでもなく熱血な男。カオスすぎる。


「よ、よろしくお願いします。梶山修魔といいます」


「丸山把瑠都です!先輩方よろしくおなしゃす!」



そして、僕達の新しい居場所が出来たのだっ

た―――

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