裏話 第二話の裏側
===
不幸なわに:
今回の新入りさんは随分と落ち着いていらっしゃいますねぇ。
不幸なたこ:
そうですね。ちょっと落ち着きすぎていて怖いぐらいですが。
不幸なねこ:
いいじゃない、いぬみたいに叫んでばっかりでまともに話が出来ないより。
不幸ないぬ:
ねこ! お前だって相当だって話じゃないか!
不幸なえび:
わはは! とうとう悪魔の声まで聞こえてきたって言って自殺しそうだったからな!
不幸なねこ:
ちょ! えび! 言わなくてもいいじゃない! っていうかヒトデの手伝いやってるんじゃないの!?
不幸なえび:
手伝いっていっても、俺は兵士鍛えるぐらいしか出来んからなぁ。今のところ夜は暇だ。
不幸ないぬ:
ほらみろ! ねこだって似たようなもんじゃないか! っていうか、自殺しそうだったのかよ……
不幸なねこ:
うっさいわね! 私の称号考えたらわかるでしょ!
不幸ないぬ:
なんだっけ……?
不幸なねこ:
こいつ……いっぺん灰にしてやろうかしら……
不幸なたこ:
ねこは称号『悪魔付き』ですからね。追い込んじゃっていたんですよ。
不幸ないぬ:
え? 悪魔ついてんのお前?
不幸なねこ:
ほんと脳筋すぎて疲れる……誰よこれをSTRバカにしたの。
不幸なえび:
ヒトデだな。
不幸なたこ:
ヒトデですね。狙ってましたから。
不幸なねこ:
そういえばそうだったわ……
不幸ないぬ:
え? どういう事? 俺だけわかってないの?
不幸なわに:
ねこさんは先祖返りで人間の国に生まれたんですよ。それで魔法の適正もあったから周りが驚いてしまったんです。以前一度説明したんですが。
不幸なねこ:
わにさん、覚えてないわよコレは。
不幸ないぬ:
そうだったけ?
不幸なねこ:
ほら。こんなだからこいつポイントも溜まりづらくてヒトデがヤキモキしてたんだから。
それより今回の新入りさんの事よ。どうなると思う?
不幸なたこ:
そうですねぇ……僕個人としては、あれだけポイントがあるならやっぱり万能型になるのがおすすめじゃないかと思いますが。
不幸なえび:
その素質もあるからな。あとは本人のやる気次第だが。
不幸なわに:
言葉が丁寧でしたから良家の方ではないかと思うので、どうでしょうね。魔法型に落ち着くかもしれません。
不幸なたこ:
そうなんですけどねぇ……ヒトデが来たら……
不幸なわに:
あぁ、ヒトデが来たら万能型になるでしょうね。
不幸なねこ:
やっぱりそうなるわよね。うーん、うちに欲しいと思ってたんだけど。ヒトデに持っていかれるかしら。
不幸なわに:
いぬとねこがラファトリシアに取られて不貞腐れていましたから、来るなら本気で来るでしょう。
不幸ないぬ:
えー……それじゃ勝ち目ないじゃんか……まぁ兄貴なら仕方ないか……
不幸なねこ:
そうね、ヒトデのとこは信用できる奴が少ないみたいだし、そうなったらそうなったでいいかもしれないわね。
===
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます