第136話 強敵
〜 古代迷宮 第2層 〜
イエロー、ブラウンドラゴンに続いてブラック、ホワイトドラゴンも撃破した。問題無く乱獲出来る状況だけど……
次の層への階段が見つからないんだよね!
全2層なのかもしれない。そんな声も聞こえ出した。
「久しぶりに風見鶏を使ってみるか?」
アレなら階段を見つけてくれるかも!
「さぁ! 風見鶏よ! 我らに道を示せ!」
クルクルクル……ゆっくりになって……クルクル……
……止まらないじゃん! やっぱり残念だよ!!
「……いや待て……ここって事じゃないか?」
ここは1番拠点にしやすい場所でいろんな属性のドラゴンを狩りに行ける所だ。
「手分けしてこの辺りを探索しましょう」
しばらく探索しているとスノウが小さな石碑を見つけた。
『 右に6 回すと雨が降り扉が開く 』
「ギミックみたいね」
周りを探索してもこの石碑しかない。
「右周りで属性ドラゴンを1体ずつ倒してみましょうか」
ティアナの考えを実行する事にしたよ。
「でも雨が降るのか……雨対策をしておこう」
「そうですね。水属性のドラゴンが居ないんですよね」
「じゃあボスは水属性かもね……」
「ここが泥沼化したら戦うのは大変ですね……」
うーむ……それはきつそうだ。
「泥沼よりは氷漬けの方が良くないか?」
ザリウスの言う通りかもしれない。
「まずブルードラゴンにフィールドを氷漬けにさせ、それから右周りに1体ずつ倒してボスを迎え撃つ。これで行きましょう。ただし、無理は禁物よ」
防雨防寒対策をしてから戦いに挑む!
靴にはシャバニさんから貰ったスパイクベルトをしたよ。
「よし! 気合いを入れていこう!」
「モッシュ、細かくスイッチングして回復しよう。栞の負担が減るからな」
「了解。長期戦も想定しておこう! 各自でアイテムを使用してね」
クルミがブルードラゴンを連れてきた。氷のブレスを上手に誘導しながら戦う。
「自分の動きも確認してね。動きにくい人は調整を! 無理そうなら中断すればいいから!」
僕も戦いながら氷上の戦いに慣らしていく!
「よし! だいぶ氷漬けになってきた!」
辺りは一面の銀世界だ。前と違って防寒対策をしているから寒さはキツくない。とは言っても寒いけどね!
「そろそろ倒すわよ!」
ミンフィーがトドメを刺した!
クルミは既にイエロードラゴンを探しに行っている。サクサクとドラゴンを倒していく。そしてレッドドラゴンを倒すと少し空が暗くなった。
「当たりの様ね。モッシュ! レッドドラゴンが溶かした所に移動しておいて!」
「了解!!」
溶けた所をブルードラゴンに補修させながら戦う。
「倒すわ!」
ミンフィーがトドメを刺した!
これを繰り返していくとドンドン空が暗くなり雲が出て、その雲の厚さが増していく。
そして最後のレッドドラゴンが来る!
「全力で攻撃してブレスを防ごう!!」
フェンの仔猫のしっぽがレッドドラゴンの口を塞いだ!
「ナイス!!」
栞さんだけ残してみんなで攻撃して速攻で倒した。
すると……ポツリポツリと雨が降り出して……
空から水の塊が落ちてきた!!
「流されないように!!」
ミョルニルを氷に突き刺した!
大量の水が氷の上を流れていく……そして……
「水竜……リヴァイアサン!!」
「Sランクの敵! どうする?」
かなり格上の敵だ。逃げるのもありか!
「ここは水中ではないわ。力の半分も出せないはず!」
「よし! いくよ!!」
一気に駆け寄ってリヴァイアサンをぶっ叩いた!! 爆雷が炸裂してリヴァイアサンが痺れている。その隙にみんなが配置について攻撃を開始した。
雨が激しく降ってきた!
大丈夫! ラバーテープのおかげで滑らない!
リヴァイアサンの痺れが引き、口から水を吹き出した!
「直撃さえ防げば怖くない。滑りやすいから足場に注意!」
時々、フェンがリヴァイアサンの口を塞いでくれる。
ダメージを受けてもカウンターでヒールが栞さんから飛んでくる。
「いける!」
突撃して激しくぶっ叩いた!! また爆雷が起きてリヴァイアサンが痺れた。
「凄い体力! でも効いているわ!」
全力攻撃でリヴァイアサンはズタボロになってきた。するとリヴァイアサンが突然、狂った様に暴れ出した。
長い尾が鈍い音を立てて僕に直撃した!
「ぐっは……」
「エクスキュア!!」
上位の治癒魔法がカウンターで飛んできた!
「しっかり!!」
「はい!!」
凄い1撃を受けたけど無傷だ! やったなコイツ!!
暴れ狂ったリヴァイアサンの頭をよく狙ってぶっ叩いた!
脳天に爆雷が炸裂してリヴァイアサンは動きを止めた。目に見えて痺れている。
「チャンスよ! 落とす!!」
ミンフィーが凄まじい連撃を繰り出した。
みんなもそれに続く!!
ポトン……
リヴァイアサンは魔石になった!
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