第23話 異次元パーティー
〜キノコダンジョン〜
ミシェルさん、オススメの2名がパーティーに参加してくれた。黒魔術士の人は何とか他パーティーに入れたらしい。
フェン テイマー レベル2
アイリス 吟遊詩人 レベル1
2名がモッシュパーティーに参加した!
フェンはスライムを連れてきている。武器はテイマーの定番武器のムチで、パーティー経験はまだ3回しか無いそうだ。大体、1人でクエストをしていたんだって。
アイリスは竪琴を持ってきている。パーティー経験はゼロで薬草採取とか戦闘の無いクエストをこなして生活しているらしい。
ちなみに2人共、女性だよ。しかも可愛い……
別に僕が選んだ訳じゃないから!
特にアイリスはエルフ族で超絶美人だ!
フェンも猫耳族でとても可愛い!
ミンフィーと栞さんが白い目で僕を見ているような……
「まず、このパーティーが戦うのを見てもらおう!」
防具屋さんで革製のバトルグローブとバトルシューズを購入したのでやる気も満々だよ!
最下層に向けて一気に乱獲しながら突き進む!
でも今日は飲み物禁止にしているから休憩もする。みんな経験値アップの飲み物を水筒に入れて自分で持っている。
飲み物の事はギルドに加入した人しか教えない事にした。
休憩後からフェンとアイリスにも戦闘に参加してもらう。
アイリスが竪琴を奏でている。攻撃力を上げる曲らしい。
でも、さっぱり効果があるのか分からない……
ミンフィーは絶対に拳撃1発で敵を倒す。俗に言うワンパンってやつだね。僕も上手くカウンターが入れば1撃、多くても2〜3発で敵を倒すようになっていた。
フェンはスライムと組んで何とか敵を倒している。たまにミンフィーがヘルプに入っている。
パーティーと言っても乱獲戦はほとんどソロ状態だ。
ミンフィーが凄い速さで敵を倒していき、余った敵を僕が倒す感じになっている。その更に余った敵をテイマーのフェンが倒す。
そんなにフェンは役に立ってない感じだけど、ぜんぜん違う。
フェンは索敵スキルを持っていて敵のいる位置が分かるらしい。パーティーが効率良く敵を倒せるように斥候役をやってくれるので凄く助かる。
ボスを倒した所で休憩をする事にした。ガチャマシーンの部屋は敵がポップしないので休憩に最適なんだよね。
さりげなくミンフィーが全員に『運』が良くなるアイスティーを配っている。未クリアのフェンとアイリスにいいスキルを取らせてあげたいんだね。優しいな。
フェンはテイム +2、アイリスは演奏効果時間 +2をゲットした!
2人共、大喜びしている。
僕達のパーティーしか居ないキノコダンジョンは敵がポップしたらすぐに倒されていく。どんどん倒す速度が上がって効率も良くなっていく。
まさかのフロアー全体の敵が枯れてしまう状態になってしまったので、各フロアーの敵を全滅させながら移動する。
どうも吟遊詩人のアイリスがいるから効率が跳ね上がっているらしい。状況に合わせて攻撃力アップや体力回復の曲を使い分けているそうだ。
次第に未体験のゾーンに突入してきた……
フェンは敵がポップする時間を予測して動き出し、アイリスがポツポツとポップする敵をパーティーの目の前に連れてくるようになったのだ。
パーティーは休む事なく延々に戦い続けている!
もう何匹の敵を倒したのかもわからない!
でも……これで終わりでは無かった……
前衛のミンフィーと僕が戦っている間にどんどんと事態はエスカレートしていく!
ミンフィーの前にはキノコが綺麗に一列で並んでいる。
僕の前には常に5匹のキノコが用意されている。
フェンとアイリスが敵を連れてきて、ティアナとニャンタが睡眠魔法で眠らせている。
今、彼女達と1匹が話し合っているのはいかに綺麗に並べられるかだ……
僕はとにかく渾身の力を込めて敵をぶっ叩く!
もう防御の事なんて考える必要もない!
このダンジョンに他のパーティーが居なくて良かった。こんな事を混雑したダンジョンでやったら怒られてしまう。
「あ! レベル10になってました!!」
栞さんがレベル10になった時点でようやく乱獲は止まった。ミンフィーと僕もレベル10になっていた。フェンとアイリスはレベル5になった。
冒険者ギルド協会で魔石、ドロップ品を換金してギルドハウスでみんなに分配した。今日は均等分配だ。
半日しか戦っていないのに、まるで1日中、敵を倒していた位の金額が貰えた!
フェンとアイリスからギルド『レザムールズ』への加入申請があった。当然、大歓迎だよ!
2人共、今日からウチの2階に住む事になった。
〜 ギルドハウス モッシュの部屋 〜
ミンフィーと紅茶を飲みながら今日の反省会をしている。
「さすがミシェルのオススメ人材ね」
「もう無茶苦茶だったね」
「初日であれだからもっと良くなるわよ」
うぐ……僕もミンフィーみたいに1撃で敵を倒さないと効率が良くないな……
「明日は武器を買いに行くよ」
とにかくもっと攻撃力が欲しい。
「私もグローブとシューズが欲しいわ」
ミンフィーも装備をしっかりしないとあの量を倒すのは大変だよね。
「モンク用の武器も売っているよね?」
ミンフィーはまだ素手で敵を攻撃している。今後の事を見据えて装備を更新する為、一緒に買い物に行く事にした。
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