親子丼と他人丼

あかりんりん

親子丼と他人丼の真実

親子丼と他人丼


皆さんはこの言葉の意味(または由来)をご存知だろうか。


ご存知の通り「親子丼」は鶏肉と鳥の卵を使用しており、食材に親子を使用した丼料理だからこの名前となっている。

そしてもう1つの「他人丼」は豚肉と卵を食材として使用しており、親子でない、すなわち他人であるため、この名前となった。


僕は以上の事を、恥ずかしながら28才の時に知った。


知るきっかけになったのは食堂のメニューで「他人丼」を食べる時に、なんでこんな名前なのかなぁ、と同僚に聞いた時に教えてもらった。


僕はてっきり「親子丼」は「親子で作って食べられる簡単な料理」であるためそういう名前になったと勝手に勘違いして28年間生きてきた。


なので「他人丼」は知らない人(他人)とでも一緒に作る?そんなことはないだろうといろいろな事を考えたが理解出来なかったのだ。


そして、冒頭に説明した名前の由来の真実を聞いた時、僕の今までの微笑ましい親子丼が、急に残酷な料理となってしまったのだ。


なので、新しい名前を考えてみようと思う。


やはり単純なのは「鶏肉卵とじ丼」か。

「鶏丼」だと、焼鳥丼のイメージが強い。

似たような料理に「牛丼」「豚丼」もあるが、いずれも卵は入れていない。


なのでやはり「鶏肉卵とじ丼」が妥当であろう。


だけど、やはり「親子丼」の方が美味しそうに聞こえる。


世の中には「知らぬが仏」ということわざもある。


知る事で罪悪感を感じてしまい、今まで楽しめたことが楽しめなくなることもあるだろう。


さて、お腹が空いてきた。


親子丼が食べたくなってきたなぁ。



以上です。

読んでいただきどうもありがとうございます。

知らない事を知るきっかけって意外なところにありますよね。

知らない事は恥ずかしい事ではなく

知ろうとしない事は恥ずかしい

と常々思っています。

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親子丼と他人丼 あかりんりん @akarin9080

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