爆弾発言! ラーフィアちゃん!
じゅるるるー、ぷはー。
なんつって。
みんな揃ってのプチピクニック。食後のお茶をすする俺達ですよ。
ルルコちゃんも満足してくれたみたいで、ヨカッタヨカッタですよー!
こんな平和な日常なんてホントに久し振りだなー。
「美味しかったよ、ヒカリちゃんのサンドイッチっ♡ フィルフィーのも、まあまあ美味しかったって言ってあげてもいいかなっ」
「ああん? だったら、今度はあたしと勝負するか? ラフィーよーう?」
「あ、そうそうっ。この前、シフォンの所に面会に行って来たんだよ、ヒカリちゃんっ♪」
「おいっ! あたしは
フィルフィーの挑発を華麗にスルーなんて、さすがですよ、ラーフィアちゃん!
「シフォンちゃん、どうだったの? 元気だった?」
シフォンちゃんと仲が悪いのかと思いきや面会に行くなんて。やっぱりトモダチ想いですよ。
大魔王サマに魔王失格って言われて、問答無用で更生施設に送られちゃって。
ラーフィアちゃん達はそこで女神に転身したんだけど、まさか……
「シフォンってば、相変わらず口ワルくってね、その度にビリビリショック食らってて面白かったよー♪」
「ビリビリショック? って、何?」
「更生施設に入ると、不適切な発言や行動を感知するアイテムを強制的に装着させられるのさ。私達も装着していたぞ」
レイルさんの補足説明で納得ですよ。そんなの着けられたら、少しはおとなしくなりそうなもんだけど。
目に浮かびますよ、悪態ついてビリビリしちゃってるシフォンちゃんのお姿がっ。
「施設にいた時、リアちゃんも何度かビリったけどぉ、ちょっとキモチ良かったよぉ?」
「それはお前がヘンタイだからだろ、フェイリアっ」
「えー? そうかもぉ♡ だったらアレはヒカリ様にもオススメですよぉ?」
「えっ!?」
だったら、ってどういうコトなんですかね、フェイリアちゃんっ。俺がヘンタイみたいな言い方じゃないですかっ。
いくら俺がドMでも、そんなもん……ちょっとだけ興味があったりなかったりっ。
「ヒカリちゃんはドMだからねー。私からもオススメかも♪」
「えっ!?」
ラーフィアちゃんの中では、俺ってドM確定なんですねっ。もちろん否定はしませんよ!
「あとね、とっとと出所して、またヒカリちゃんとアイドル活動するんだって言ってたよっ」
なななんとっ!
更生施設に送られちゃってもアイドルを諦めていないとは。
元気なのは良いけど、アイドル活動に俺を巻き込むのは止めてもらいてーですよっ。
「でも、あの様子だと、出所にはまだ時間がかかると思うけどー♪」
なんか楽しそうですよ、ラーフィアちゃん。
やっぱり仲ワルいのかなっ? 訊きたい所だけど、あえてスルーした方が良さげです。
ここはちょいと、別の話題を振ってみるですよっ。
「レイルさんって、スズキさんとはその後どうなんですかっ? 順調にお付き合い続けてるんですかっ?」
「よくぞ訊いてくれたな、ヒカちくりん……っ」
んむむっ?
今の今まで穏やかな表情だったのに、スズキさんの名前を出した途端に不穏な空気がっ。なんだか様子がおかしいぞ、レイルさんっ?
もしかして地雷踏んじゃったかっ?
「スズキ君たら、デートの度にオマエの話題を持ち出しては『
またまたキサマ呼ばわりですよ、怒りのオーラがズゴゴゴっちゃってますよ、レイルさん!
って言うか、戦友をセフレって言うのを止めさせなさいよ、レイルさんっ!
でも、デートはしてるなら、お付き合いは順調なのではっ?
だったら、なんとか怒りを鎮めないと、ワケわからんままに俺が有罪にされてしまうっ!
「そっ、それって、きっと照れ隠しですよっ。オトコって、好きな女の子と一緒に居るとドキドキして何を話していいかわからなくなるんですっ。だから、思い付いたコトをテキトーに喋っちゃうコトがあるんですようっ」
「テキトーに思い付くだとっ? それがキサマのコトなのが気にいらないのだがっ?」
ギロリと俺を睨みつけるレイルさん!
えー! 気にいらないって、そんなコト言われてもー!
「要するに、レイルってば、ただ妬いてるだけなのよねー。スズキ君のコト大好きだもんねー♪」
「らららラーフィア様っ!? だだだだ大好きだなんて、そんなあっ!?」
ぼぼしゅんっ! と一瞬にして赤面ですよレイルさん!
「レイルちゃんて、結婚を前提にお付き合いしてるんだよねえ? それだったら、今の話って、ただのノロケだよねえ? ねえ、ヒミコちゃん?」
「まったくもってその通りでござるよ、フェイリア殿っ。ラブラブで羨ましい限りでござるっ」
ムラサメさんたら、すっかりみんなと仲良くなっちゃって。
クロジョにいた頃は地味で目立たないコだったのに、くのいち勇者になってからは垢抜けちゃいましたよ。
ポニーテールを下ろしたら、どこのお嬢様デスカっ? てくらいに、おしとやかな美人さんだし。
「以前にも申しましたが、ヒカリ殿がラーフィア殿を
「えっ!?」
ござるもナニも、そんなのラーフィアちゃんが許してくれるとは思えないんですけどっ。
て言うか、結婚できるかどうかもわかんないんですけどっ!?
「私とヒカリちゃんは結婚するよ?」
「「「えっ!?」」」
ラーフィアちゃんの爆弾発言に、俺だけじゃなくてみんなビックリしちゃってます!
なにがどうしてそうなったんデスカ、ラーフィアちゃんっ!?
「だって、ヒカリちゃん、言ってくれたよね?」
「えっっ? 何をデスカっ!?」
「月明かりの下で、指輪の代わりに脱ぎたてのパンティーを差し出して『結婚しよう!』って言ってくれたよねっ?」
言ってません!
月明かりの下でパンティー片手にプロポーズなんて、ラーフィアちゃんの中の俺はどんだけヘンタイな男の
「なーんて、今のは冗談ですっ♪ 結婚なんてまだ早いよねっ。でも、私が一人前の女神になったら、その時は……ねっ? ヒカリちゃんっ♡」
イヤ、あの。ねっ、て言われてもっ。
「そっ、ソウダネっ。あははっ」
なんつって、ごまかし笑いしか出来ませんよ、男の
「楽しみだなー、ヒカリちゃんのウエディングドレス姿っ♪」
「ウエディングドレスっ!?」
なななんとっ!
タキシードじゃなくてウエディングドレスなんですか、男の
確かに、フィルフィーとペリメール様の結婚式の時もブライズメイドだったし、超絶カワイイ今の俺ならウエディングドレスの方が似合うかもだけど、だがしかし!
ウェディングドレスの男の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます