癒しの時間は天国時間!
ここはアパート。
フィルフィーとペリメール様は新婚旅行でいないもんだから、今は俺一人だけのアパートですよ。
昨夜はバイト先のファミレスで祝勝会っつって、三人の新米女神サマ達からチヤホヤされっぱなしで天国でしたよ。
天国でしたよー!
ラーフィアちゃんとフェイリアちゃんはともかく、レイルさんにまで褒めてもらえるとはっ!
そんでもって。
魔王シフォンとの闘いから一夜明け。
勝利した事が夢じゃ無かった! ってコトを実感したのは、なんとっ。
めっちゃ激しい筋肉痛!
天国から地獄とは、まさにこのコトっ!
ちょっと動いただけでも、全身がバラバラになっちゃいそうですようごおおおおっ!
いって!いってーですよー!
いくらドM気質の俺でも、これはちょっと、イヤ、かなり別次元の痛みっ!
だってキモチ良くないんですものー!
ぞわわっ!てならないんですものー!
筋肉がビッキバキなんですものー!
うううっ。
筋肉痛がいてーですよー。
筋肉痛がいてーですよー。
……ん? 筋肉痛が痛い?
なんか違う?
いや……合ってるよな。
筋肉痛がいてーですよー。
うううっ。
筋肉痛がイタ過ぎて動けねーですよ、男の
今まではこんなコト無かったのにっ!
これが『SSSレア』の反動ってヤツなのかっっ!
時計を見ると、もうお昼を過ぎてるじゃないですか。
うぐぐ。
お腹空いたようっ。
喉が渇いたようっ。
カラダのフシブシがイタイようっ。
こんな時、ペリメール様がいてくれたら優しくお世話してくれるんだけどなー。
これがフィルフィーだと。
『甘えてんじゃねえっ!うらあああっ!』
なんつってムリヤリ叩き起こすだろうなー。
ううう。
とりあえず水でも飲もう……
ビョーキってワケじゃナイんだから、少しずつ動けばダイジョブかな。
なんとかベッドから這い出して、シフォンちゃんがやってたみたいにシャクトリムシの前進をっ。
筋肉痛に耐えつつ、お尻をピョコピョコと上下させてみると、なんとっ!
意外と進めるじゃないですか。
まあ、立って歩けないからこうするしかナイよなー。
ずりりっ、ずりりっ、と少しずつ前進!
おおー。なんか楽しくなってきたかも?
と、思ったその時ですよ!
「ナニしてるんですかぁ、ヒカリ様ぁ?」
「ほえあっ!?」
突然いきなり唐突に、俺の背後から話しかけてきたのはっ!
「フェイリアちゃんっ!?」
いったい誰かと思いきや、ロングコートを着たフェイリアちゃんですよー!
「ヒカリ様のお尻ってプリっとしててカワイイですねえ♡ ジャージの上からでもわかりますよぉ♡」
「えっ!? いや、あのっ、ドコから入って来たのっ!?」
「えっとですねぇ。リアちゃんの
例えば、お部屋の鍵とかぁ♪ アハー♪」
え。
ってコトは、合鍵作って侵入したってコトですかっっ!
人差し指をほっぺたに当ててニッコリ微笑んじゃってるけど、住居不法侵入ってヤツなのではっ!?
「ヒカリ様のコトが心配でぇ、様子を見にきたのですぅ♪
『全愛』を
「えっ? その為にわざわざ来てくれたのっ?」
おおー! これはありがたやデスヨっ。
なんてったって、床を這いずりまわるコトしか出来ないですからねっ!
今の俺は、シャクトリムシ以下のステータスしか無いと思われマスのでね!
「そのご様子だと動けないみたいですねえ?
昨夜は、お風呂に入られましたかあ?」
え! いきなりお風呂プレイなんデスカっ?
いやいやまさか。
いくらなんでも、それはっ。
「えっとっ、お風呂は夕べ入ったからダイジョブかなっ?」
「おトイレは大丈夫ですかあ?」
え!? シモのお世話までしてくれちゃうんデスカっ!?
「それくらい一人でダイジョブデスヨっっ?」
「エンリョなんてしなくていいんですよう?
うふふふふぅ♡」
なんだかえっちな微笑みを浮かべつつ、するりとロングコートを脱ぐと、なななんとっ!
新米女神の衣装『スケスケネグリジェとちっさいおパンツ』じゃないですかっっ!
大事なトコロは謎の光で見えないけれどっ!
プリっとした張りのあるオパイと、ちょい大きめなお尻がエロス!
フェイリアちゃんたら、ダイナマイツなボディーですようおおおっ!
YABEEEE! EROOOOI! ですよー!
「もしお漏らししちゃってもぉ、リアちゃんが身体のスミズミまで洗って差し上げますよう?
両手とぉ、この
ツンツンっと、ハート型に変化した
「ちょっ! あっ♡ 先っちょにゃっ♡」
「ウフフぅ♡ ヒカリ様ったら、ピクピクしちゃってカワイイですぅ♡
なんでもしますから、エンリョ無く言ってクダサイねぇ?
な、ん、で、も♡ いいんですよお?
イロイロと溜まってるんじゃないですかぁ?
溜まったモノは出しちゃった方がイイんですよお?」
細くてキレイな指先で俺の顔の輪郭をなぞりつつ、耳元で囁くフェイリアちゃんっ!
吐息がこそばゆくって、なんかあまーい匂いがしてゾクゾクしちゃいますようおおおっ!
なんでもって、ナンデモイインデスカっ!?
あっ。
スケスケネグリジェからのチラリズムっっ!
うおお、見えそうで見えねーですよー!
フェイリアちゃんの誘惑に堕ちそうになってた、その時ですよ!
「ちょっと待ちなさいよ、コラぁっ!」
ドガァンっ!と!扉を蹴破って入って来たのはっ!
「らっ! ラーフィアちゃんっ!?」
ラーフィアちゃんはフード付きパーカーに短パン姿ですよ。なんか、ほっ。
「あっ、おはようゴザイマス、ラーフィア様ぁ♪」
「うん、おはよー♪ じゃナイわよフェイリアっ!
私のヒカリちゃんにナニしてくれちゃってるのよっっ!」
ノリツッコミ!
ラーフィアちゃんがノリツッコミをっ!
あれっ!? これって、なんかデジャヴなカンジ!
あっ。魔王城でもこんなコトがあったようなっ。
「えー? 別にぃ? ただの癒しのマッサージですよう♡」
「ただの癒しのマッサージで、なんでヒカリちゃんがコウコツとした顔してるのよっっ!」
「えー? リアちゃんはフツーにマッサージしてただけですよおー? ねっ♡ ヒカリ様っ♡」
ツンツンっと
「あっ♡ さっ! 先っちょにゃっっ♡」
「『フェ~イ~リ~アぁぁ~っ!』」
うおお、コワイっ!
ツヤサラ銀髪が逆立って、オニのツノみたいになっちゃってますよラーフィアちゃあんっ!
そんでもって久々のクールでダンディーなイケてるボイスっ!
地獄の底から響いてくるみたいなその声は、いったいドコから出してるのっっ?
俺は筋肉痛がイタくて動けませぬですからねっ!
されるがままですからねっ!
俺がワルいワケじゃないって、わかってくれますよねラーフィアちゃあんっっ!
これはウワキとかじゃナイですよー!
「ほらほらぁ♪ ヒカリ様もオヨロコビになってますよう? ホントにイヤなら拒否ればいいんですよう♡」
「ヒカリちゃんはドMだから、こういう
「えっっ!」
ドMって言いきっちゃいましたよラーフィアちゃんっ!
まあ、否定は出来ませんけどもー!
「ドMなヒカリちゃんをアレやコレやとしっちゃかめっちゃかにしていいのは、私だけなんだからねっっ!」
しっちゃかめっちゃかっ!?
俺はいったいナニされちゃうんデスカネっ!?
いよいよ、ついに! 大人の階段登っちゃったりしちゃうんデスカネっ!?
「ええー? ラーフィア様は、そこでおとなしく見てて下さればいいんですよぉ? ウフフフフぅ♡」
「なんっでカノジョの私が、オアズケ食らわなきゃいけないのよっっ」
オアズケってラーフィアちゃんっ。
俺は食べられちゃうんデスカっっ?
まあ、でも別の意味の『食べられちゃう』なら、全然ウェルカムですけどねっ!
ムハー!
「ああっ!? 扉が破壊されているっ!? 誰がこんな酷い事をっ!」
と、ここに新たな参入者!
なななんとっ!
レイルさんまで来てくれましたですよっ。
ラーフィアちゃんがぶっ壊した扉を見て驚いちゃってますよー!
パンツスーツがとってもお似合いで、むちむちフトモモが今日も健康的エロスですよー!
「えっ!? レイルっ!? これは、そのっ!
とっ、突風よ、突風! ねっ!フェイリアっ!」
「えー? とっぷうー?」
ぷうー? って言い方がカワイイけども!
このコントみたいなやり取りは魔王城で見たコトありますよー!
「扉は私が修理しておきますからっ。ラーフィア様はヒカちくりんの介抱をお願いしますっ。
フェイリアっ! 修理の素材を買いに行くぞっ! 痴女みたいな格好してないでコートを羽織れっ!」
「えー? リアちゃんなのお?」
なんと、日曜大工まで出来ちゃうんですね、レイルさん!
やっぱり頼りになる姉御肌のキレイなイケメンお姉さん!ってカンジです!
スケスケネグリジェは新米女神の衣装のハズなのに、痴女みたいな格好って言っちゃってますよー!
レイルさんはフェイリアちゃんを連れて、すたたたっと出てっちゃいましたですよ。
そんでもって。
思わぬカタチでラーフィアちゃんと二人きりですヨー!
「はー。ジャマ者がいなくなってヨカッタわっ」
あらら、なんてコト言っちゃいますかね、ラーフィアちゃんっ。
ラーフィアちゃんはぶっ壊れた扉をムリヤリ閉めて、くるりと振り返った、その目がっ!
筋肉痛がイタくて動けない俺を見下ろす目がっ。
目があっ!
金色に光ってますよ!
なんでなんでっ? いつもはオーシャンブルーの瞳なのにっっ。
「……ヒカーリちゃんっ♡」
「はいっ! ヒカリですよっ!?」
「動けないみたいだねー? 慣れないスキルの反動ってツラいよねえ……?」
おもむろにパーカーと短パンを脱ぎ始めるラーフィアちゃん!
すると、なんとっ!
その下のお召し物は、新米女神の衣装『スケスケネグリジェとちっさいおパンツ』ですよー!
うおお、エロス! 衣装ってわかっててもエロスですようおおおっ!
「フェイリアとナニしてたのかなあー?」
ツンツンっと俺のオパイを突っつくラーフィアちゃん!
「えっ!? ナニモシテナイデスヨッ?」
「わかってます♡ ちょっとイジワルしたくなっちゃっただけですっ♡
……うふふっ♡
じゃあ……いただきますっっ♡♡♡」
言うなり、がばっ!と俺に覆い被さってきましたようおほうっっ!
ふああ、ラーフィアちゃんの首筋からとってもいい匂いがっ!
俺はっ!
このままオトナになっちゃうのデスカー!!
……んっ?
ラーフィアちゃんたら、覆い被さったまま動かないんですけどっ?
あれ? なんか身体の芯から温かくなってきてるような?
ほっこりほかほかしてきましたですよー。
「私の女神スキルのひとつだよ♪
この衣装の方が効果が出るんだって、お姉ちゃんから教わったの。
『
こここれはっ。
キモチ良い。めっちゃ気持ち良いですよー。
温泉に浸かりつつ、全身をマッサージされてるみたいなカンジです!
目が金色に光ってたのはスキル発動したからかな?
「スゴく癒されるよ、ラーフィアちゃんっ」
「……あのね、ヒカリちゃん。
「えっ? 出来なかったコトって?」
「頑張ったご褒美あげるから、目をつむってクダサイっ♡」
え! それって、もしかしてっ!
期待しちゃってイインデスカっ!?
ドキドキしながら目をつむると、なんとっっ!
ちゅっ♡ と!
チューしてくれましたようおおおっ!!
ラーフィアちゃんとのチューもひっさびさデスヨー!
マジか、マジですかあっっ!
ふああああっ!
こんなご褒美なら、どんだけでもウェルカムですよー!
スケスケネグリジェのラーフィアちゃんに覆い被さられたままチューされるなんてっっ!
天にも昇るキモチとはまさにこのコトですようおおおおー!
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