煌光神衣《グリスタードレス》の女神様!
神様店長に会いに俺達三人が向かったのはバイト先のファミレスです。
たまに何処かにぷらっといなくなるけど、なんで働いてるのかはナゾですよ。
「おお、来たか来たか皆の衆。ラーフィア君の事は大魔王のヤツから聞いとるぞい。頑張っとったのに、ちと気の毒じゃったのう」
神様店長、やっぱり知ってたのか。
大魔王と双子っていうのもビックリしたけど、そういう連絡のやり取りもするんだなー。
「ヒカリは丸出しにされた上に、泣かされて帰ってきただけじゃったみたいじゃのう。ほっほっほっ」
おいっ神様店長っ!
神様ともあろう者が俺のココロのキズをグリグリえぐっちゃダメでしょっ!
でも、言ってるコトは事実だからぐうの音もでませんようごおおおっ。
「まあまあ、神様っ。ヒカリ様の丸出し話は後でごゆっくり、ですわっ」
しませんよっ!?
丸出し話を面白おかしく話せるほどメンタル強く無いですからねっ!
「今日は神様に、私とフィルフィーさんの女神ランク昇格のご報告に参りましたのですわっ」
「おお、おお。善きかな善きかな。こんぐらっちゅれーしょんじゃぞ、二人とも。ワシも師として嬉しいぞい。
ああ、そうそう。ドレスが届いとるから受け取るがよいぞ」
神様店長が持って来たのは、高級なお菓子でも入ってそうなキレイな装飾を施された
「着た者のぴったりサイズに変化する魔法の素材が使われとってな。とても貴重な物じゃからワシが預かっとったんじゃよ」
はー。そうなのかー。
そこらへんはちゃんと神様っぽいコトしてるんだな。
「ぬるっとしたツヤサラ感がたまらんドレスじゃからのう。後で触らせてくれんかのう」
おいっ神様店長っ!
いくら教え子だからって、セクハラ発言はダメですよっ!
ドレスの入った
それはもう、とろけちゃいそうなくらいにニッコニコ。
カワイイにも程があるってくらいにカワイイですよペリメール様っ。
フィルフィーは無愛想なカンジだけどペリメール様の喜ぶ顔を見て、なんだか嬉しそうですよ。
素直じゃないぞヤンキー女神っ。
「ではでは早速!お着替えしましょう!そうしましょう!ですわあっ♪ 行きますわよっフィルフィーさんっ♪」
「わーったよもー。ウルセエなあ」
めっちゃテンション高いですよペリメール様!
見てるこっちまでウキウキしちゃいますよ!
フィルフィーは悪態つきつつペリメール様の言うこと聞いてます。
素直じゃないぞヤンキー女神っ。
ワクワクしながら待つコトしばし。
ぼんやり待ってるなんてもったいないから、妄想しながら待機です!
俺が初めて二人に会った時。
二人ともスケスケのネグリジェ、ちっさいおパンツにハイヒール。チャラチャラっと少しのアクセサリー。
謎の光で大事な所は隠れてたけどほぼ全裸!
露出痴女と呼ばれてもおかしくない格好だったっけなー。
それはそれで素晴らしきだったけど!
今度のもスケスケなのかなっ?
いろんなトコロがぷるぷるしちゃってるのかなっ?
ポロリもあるよ!的な衣装だったりするのかなっ!?
ふわりと風にたなびくヒラヒラドレスが二人の女神様のおみ足に
ナマ足よりヒラヒラドレスが纏わりついてる足の方がエロスなのはなんでですかねっ?
ムハー!
時折、風のいたずらでふわりと舞い上がっちゃうヒラヒラドレス!
あっ!白くて美しいフトモモがっ!
おパンツは見えそうで見えませんよ!
でも見えない方が断然エロスっ!
ムハー!
「お待たせいたしました、ですわっ!ヒカリ様っ」
「ほえあっ!?」
全開バリバリ妄想中の俺の背後からペリメール様の声っ!
びっくりどっきりですよっ!
振り向いた俺の目に飛び込んできたペリメール様のお姿はっ!
白銀の花っ!
雪山に咲く可憐な一輪の花のようですよ!
立ってるだけでも白い薔薇!
しゃなりしゃなりと歩く姿は百合の花っ!
どんな仕組みなのかわからないけど、光のエフェクトがドレスの
めっちゃめちゃ美しい!尊いですよー!
白銀の輝きを放つ
◇ 美しき
美しきかな
女神様 ◇ ヒカリ
あ!これって見ようによってはウエディングドレスみたいですよ!
ブーケを手にしたら花嫁さんそのものです!
「すっっごくステキです!ペリメール様っ!」
「うふふっ♪ ありがとうございます、ですわっ」
くあ!いただきましたよ銀髪女神様の『うふふっ』ですよー!最高です!
「ヒラヒラしてて歩きにくいなー。ったくよー」
ぶつぶつ文句を言いながら続いて登場したのは、ヤンキー女神フィルフィーマート!
おおっ!なんとっ!
ペリメール様が花ならばっ!
フィルフィーはヒラヒラと舞う白金の蝶々!
ヤンキーとは言えさすがは女神っ!ペリメール様に負けず劣らずマーベラス!
ドレスが揺れる度にこぼれる光の粒がめちゃめちゃキレイです!
ペリメール様のドレスは煌めく白銀。
対してフィルフィーのは輝く白金!
二人のイメージにピッタリ!
対照的なんだけど調和が取れてる、二人で一つの芸術品!みたいな、まあそんなカンジです!
◇ 美しき
美しきかな
女神様 〖再〗 ◇ ヒカリ
「スッッゴく似合ってるよ、フィルフィー!女神様みたいだよ!」
「てやんでいべらぼーめっ。あたしは元から女神だっ!」
出ましたよ江戸っ子女神!どんな時でもマイペースなヤツですよフィルフィーはっ!
ウエディングドレスっぽい衣装の二人が並ぶと、ここはドコの式場ですか?ってなもんですよ!
「二人がそうやって並ぶと、なんだか結婚式みたいですねっ!」
「けけけけけけけけけけけけけ結婚式っ!?」
なにげなーく言った俺の一言にペリメール様は激しく動揺です!
美しいお顔が真っ赤っかですよー!カワイイです!
「あー?そう見えるかもなあ」
「えっ!?そそそそそそそんにゃあっ!でしゅわあっ!」
フィルフィーの一言にペリメール様は頬に手を当ててデレデレですよ!
「これ見てみろよヒカリぃ。光の粒が
フィルフィーはドレスの裾をばっさばっさとはためかせて遊んでますよ、コドモかっ。
おパンツ見えちゃうだろっ。
光の粒がキラキラ輝いててキレイですけどねっ。
「おおー、フィルフィーマートもペリメールもよう似合っとるのう。ワシも嬉しいぞいっ。ぐすん」
神様店長も感慨深そうに二人を見つめて鼻をすすってます。なんだか花嫁さんの父親ってカンジですよ!
見た目はおじいちゃんですけどね!
「それ、触り心地良さそうじゃのう。ちょっと触ってもええかのう?」
台無し!台無しですよエロジジイっ!
「しっかし、なんでこんなヒラヒラなんだっ?歩きにくいし足に
「何を言っているのですかっですわっ。
「ああん!?ベロンベロンしてて動きにくいっつってるだけだろっ。肩丸出しでおっぱいポロリとかしちゃいそうだしなっ」
「おっぱいポロ……っ!?
女神にとって栄えある
おっと、二人がなんだかピリピリムード!
ここは一つ!場を和ませてみようじゃないですか!
ウエディングドレスみたいな衣装の二人があまりにもキレイだったから。
俺は重大な事に気づかずに何気なーく、ちょっと神父さん的なコトを言ってみたくなったのですよ!
「まあまあ二人ともっ、ケンカはダメですよっ。
女神フィルフィーマート=チェインストア。
女神ペリメール=アコルディオーネよ。
病める時も健やかなる時も。
二人は永遠の愛を誓いますかっ?
なーんて♪」
ね!
「ヒカっ!?ヒカリ様っ!?そそそれはっ!」
「……やってくれるじゃねーかヒカリぃ……」
ペリメール様はお顔はもちろん、首筋から耳まで真っ赤ですよ!
アタマから湯気まで出ちゃってます!
フィルフィーも顔が赤くなってるっ?
え?なんでなんで?
するとなんとっ!
「おお、神の前で『愛の宣誓』をするとはのう。
二人とも、ウソはついたらいかんぞい」
え。
はっ!
そうだったっ!
エロジジイだけど神様だったっ!これはっ!
シャレにならないヤツっぽい!?
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