日曜日の男の娘《コ》!
日曜日。
異世界転生してから初の日曜日ですよ。
この一週間色んなコトがありすぎて。
中でも、突然彼女が出来ちゃったコトが一番大きな出来事かな♪
突然の初チューからの彼女宣言!
その彼女と初デート!初のお買い物!初のブラジャー!からのお揃いの下着!あと、その他!
なんかオカシナ項目が混じってるけど、初カノとの初デートは、なんやかんやできゃっきゃしてて楽しかったなー。
青春っす。
アオいハルっすよー!
でもねー。なんかねー。色んなコトが急過ぎてねー。
イマイチ『付き合ってます♡』感が薄いと言うかなんと言うか。
ラーフィアちゃんが俺の事を好きって言ってくれてるのは、この美少女の姿なんだよな。
実は男の
トンデモナイアヤマチを犯してるような気がしないでもないんだけども!
これからどうなる男の
まあ、ね!今は異世界生活を楽しませてもらいますよっ!ニャハー!
で、日曜日。
何処かに出かけるお金なんて無いし、服も無い。今日もだっさい緑ジャージですよ。
一緒に出かけるような友達も寮にはいないし。
つまりは。
ヒマだな……
イヤイヤ。何にもするコトが無いなんてコトは無い!
掃除とか洗濯とか。ついでに勉強とかね!するコトはあるハズ!
ただぼーっとしてても何も起きないって、前の世界で肌身に染みてるからね!
って、事で!
掃除、洗濯でもしてみよう!確か抜き打ちで部屋チェックとかあったハズ!
洗濯機は共同だけど、掃除機は各部屋に備え付けの物があるからね。
そうなんです。あるんですよ掃除機、洗濯機!
なんか、こう。
異世界は異世界なんだけど、いかにもファンタジー!的なアレとかコレに出会って無い!
ラーフィアちゃんの『漆黒の翼』が今のトコロ、一番ファンタジーっぽいかなっ?
まあそのうち出てくるでしょ。エルフとか、ドラゴンとか!出ないかな?
「あーヒマだなヒカリぃ、遊んでくれよー」
なんで俺のベッドでゴロゴロするのさフィルフィーはっ。
上は赤ジャージ、下はおパンツのみ。目のやり場に困るっ。
恥じらいを持って欲しいもんですよ、まったく自堕落過ぎるよヤンキー女神っ!俺のやる気スイッチをオフにする気満々かっ!
ペリメール様は窓辺で静かに読書中。
絵になります!今日もステキですよペリメール様!
「せっかくの休日をダラダラ過ごしちゃダメだよフィルフィーっ」
「あー?ヒカリだって前の世界じゃダラダラしてたろー?」
「えっ!?そんなにもダラダラしてないようっ。やりたい事ありすぎて時間が足りないくらいだったよっ」
「へえー?例えば?」
「えっとっ、ゲームとかっ」
「エロゲだろ?」
「本読んだりとかっ」
「エロ本だろ?」
「小説とかっ」
「エロ小説だろ?」
「マンガとかっ」
「エロマンガだろ?」
「なんで全部エロがつくかなっ。そんなのばっかり持ってないようっ」
「へえー?」
ニヤニヤするないヤンキー女神っ!
ウソは言って無いんだからねっ!そりゃねっ、えっちいのはねっ、ちょっとはねっ、持ってたけどねっ。
もー、付き合ってられないよフィルフィーにはっ。
「あっ!洗濯っ!洗濯しようっ、そうしよう!」
「お?なんだヒカリぃ。洗濯すんのかあ?あたしのブラジャーも洗っといてくれよ♪」
なぬっ!ぶらじゃー、だとっ!?
フィルフィーが自分のクローゼットを開けてポイポイっ、と俺に数枚のブラジャーを投げてよこした!
洗わずにクローゼットに入れっぱだったのかっ?
「フィルフィーさんっ!女神ともあろう者がはしたないっ!ですわっ」
「あーん?いーじゃん別に。パンツ洗えって言ってるワケじゃねーんだしなあ?頼むよヒカリぃ♪コレ、サービスなっ」
とか言いながら、後ろから俺に抱きつくヤンキー女神!
オパイがっ!やわこいオパイが背中に当たってるんですけどー!
しかもノーブラなんですけどー!
むにむにと俺の背中に押し付けてくるんですけどー!
「どうでい、ヒカリぃ?まな板ラフィーよりキモチイイだろー?」
なんてコトを言うかなハレンチ女神っ!
そりゃねっ!ラーフィアちゃんよりはねっ!おっきくってぷにょふわですけどもー!
「フィルフィーさんっ!いい加減になさいなっ、ですわっ」
「あー?へいへいっ。じゃあ、頼んだぞヒカリぃ」
ペリメール様に怒られてフィルフィーが俺からスッと離れる。
ほっ。
フィルフィーって、ブー垂れながらもペリメール様の言う事は意外と素直に聞くんだよなー。
幼馴染みのヨシミってヤツなのかな?
「ヒカリ様は下着用ネットはお持ちですか?ですわっ」
下着用ネット?そんなの要るんですかね?
「あ、いえ、持って無いです。それって必要なんですか?」
「ブラジャーの型崩れを防ぐのと他のお洗濯ものと絡まないようにする為にも、あった方が良いですわよ?お持ちで無いなら私のをお貸しいたしますわ、ですわっ」
おおー、いと優しき女神様ですよ、ペリメール様っ。ブラジャー投げつけるヤンキー女神とは大違いですよ!
「それでは、使い方を教えてさしあげますわ、ですわっ」
と、洗濯ルームへ連れてってくれるペリメール様っ。
頼りになるお姉さんですよー!ニャハー!
「あ、ヒカリぃ」
俺のベッドに寝っ転がってマンガ読みながら呼び止めるフィルフィー。
ぐうたら女神もイイトコですよ、まったく!
「んっ?なにっ?」
「あたしのブラジャー、オカシナコトに使うなよ」
使うかいっ!
俺はっ!健全にっ!健全に健全の上書きをした上で健全にっ!
ブラジャー洗いに行くだけなんだからねっ!
男の
自分のブラジャーだしね!
Cカップだしね!
なんかこう、言い訳が苦しいような気がしないでもナイけれども!
◇ 日曜日
ブラジャー洗う
男の
なんつって。
洗濯ルームにて。
今気付いたけど。
フィルフィーのブラジャー、カップでかっ!
子供の帽子くらいの大きさはありますですよ、これはっ!
ふとタグに記されたサイズを見ると。
F70。
Fカップでアンダーバストが70。っていう意味らしいです。
そーですかFカップですか。ふむふむ、フィルフィーはFカップかー。
……えふかっぷ……指折り数えて6番目……
フィルフィーはもっと大きいような気が……
「ヒカリ様ぁ?」
「ほえっ!?」
フィルフィーのブラジャーをガン見してる俺にイキナリ話しかけてくるペリメール様っ!
股間の
「ブラジャーをネットに入れる時はストラップが絡まないように、畳んで入れた方がよろしいですわよ?」
「え、あっ、そうなんですねっ!」
ブラジャー2枚用とか3枚用のもあるみたいだけど、そうかー。洗濯する度にこういう手間がかかるのかー。
イロイロ大変ですよ、女の人って。
「お手本をお見せいたしますわ、ですわっ」
鼻歌混じりでブラジャーをすいすいとネットに入れるペリメール様。
結局、俺のもフィルフィーのも全部ペリメール様が洗濯準備してくれましたよ。
いと優しき女神様ですよー!
フィルフィーのブラジャーをネットに入れてる時のペリメール様のお顔がっ。
なんか、こう……ニコニコしてて新妻っぽい?
みたいな。
イヤまさか、ねえ?
洗濯機のスイッチオン。
ぐいんぐいんと回り始める洗濯機。その間に部屋の掃除でもしますかね、と。
部屋に戻ると、なんとっ!
フィルフィーがヴイインと掃除機かけてる!普段は無造作に流してる髪をポニーテールにしてるから、なんか新鮮ですよ!
「おっ、ヒカリぃ。洗濯ご苦労っ!代わりに掃除機かけてやってっからアリガタク思えよっ」
なんて恩着せがましいのさヤンキー女神っ。
「そういやガキの頃、よくペリ子んちの掃除機で遊んだなー。ペリとっつぁんのコカンに掃除機当ててさー!」
ペリとっつぁん?ペリメール様のお父さん、てコトか?変なあだ名つけるのウマイなフィルフィーは。
って今、なんかイヤな悪寒がっ!
コカンに掃除機、だとっ!?
「ペリとっつぁんは喜んでたよなあ、ペリ子?」
「そっ、そんな昔のコトは覚えていませんっ、ですわっ。掃除機で遊んではいけません!ですわっ」
「えー?ホレっ」
ずぽん!ってイイ音と共にペリメール様のオパイを吸引!
「きゃあああっ!ですわあっ!」
掃除機のヘッド部分を外して筒状になった部分をペリメール様のオパイに当てるヤンキー女神っ!
なんて羨ましいコトをっ!
イヤ違うっ!
「やっ!やめて下さいましですわあっ!ひゃんっ!」
ペリメール様っ!?なんか悩ましいお声が聞こえたんですけどっ?
「ホレ、ヒカリもなっ!」
ずぽん!とペリメール様のオパイから吸引口を離して、俺のささやかなオパイに向けたかと思いきや!
しゅっと吸引口を下に向け!俺のコカンのコヒカリ君にジャストフィット!
って!フィルフィーっ!?
ずびびびびっ!と音を立てて緑ジャージごと掃除機に吸われるコヒカリ君!
「やあっ!やめてえっ」
吸われる!
こっ!コヒカリ君が吸引されてしまうっ!
ずももももって重低音があっ!
俺のっ!コヒカリ君があっ!
ナニしてくれちゃってるのさ、お掃除女神!そんなの掃除機で吸っちゃダメでしょーがあっ!
「あーっははははは!ちっちゃいコヒカリ君もこれでちっとはでっかくなるかもなー!あーははははっ!」
コヒカリ君を吸引しながら大爆笑するお掃除女神!なんてワルい女神なんだっ!
「おやめなさあいっ、ですわあっ!」
ばちーん!
「ぶあっ!?」
炸裂!ペリメールスマッシュがフィルフィーの口元に炸裂です!
お股おっぴろげのおパンツ丸見えで吹っ飛んじゃいましたよ!
ラーフィアちゃんは口ビンタって言ってたっけかな。
「いい加減になさいなっ、ですわっ!小さい頃からアナタという人はっもうっ、ですわっ」
「なにしやがんでいペリ子っ!コヒカリ君でっかくしてやってんだから別にいーだろっ」
「そんなのちっちゃいままでも構いませんですわっ!ともかく!掃除機で遊んではいけません!ですわっ!」
おいっ!ペリメール様っ!そんなの、って!
さらっとコヒカリ君をディスってますよっ?
「わーったよ、なんだよもー。マジメかよっ」
ぶつぶつ文句言いながら再び掃除を始めるヤンキー女神。
んー……フィルフィーって何度かペリメールスマッシュ食らってるけど、やり返したりしないんだよなー。
なんでかな?
「ヒカリ様っ。大丈夫ですかっ?ですわっ」
「あ、ハイ。掃除機で吸われただけですからっ」
「アレがどんなにちっちゃくても需要が必ずあるハズですわっ!……たぶんっ!ちっちゃいならちっちゃいなりに希望を持ちましょう!ですわっ!」
おいっペリメール様っ!それって励ましになってないですからねっ。
あんまり『ちっちゃいちっちゃい』言われるとおっ!
泣いちゃいますようごおおっ!
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