ライバル関係、とはっ!?
俺とラーフィアちゃんと二人の女神様でボーリング。俺とラーフィアちゃんはともかく、女神の二人もデートなのかな?
みんなでワイワイきゃあきゃあとゲームは進行するもののっ。
「うにゃあっ!」
ごんっ!ころころっ。
隣のレーンを転がるよ、俺の投げたタマタマがっ。
「にゃにゃあっ!」
ごんっ!ころころっ。
ごとっ。しーん。
ガーターしたのに転がらないよ、俺の投げたタマタマがっ。
「ふにゃあっ!」
ごんっ!ころころっ。ぴたっ。
行きも戻りもせずに止まったよ、俺の投げたタマタマがっ。
俺はストライクもスペアも取れないまま!
ことごとく無惨!散々な惨敗!
これはっ!
ボーリングでは無い!断じて!俺の知るボーリングではナイですよー!
前の世界でやった時はもうちょっと楽しかったんだけどなー。ストライクだって何度か取れたのにっ。
俺の珍プレーに、皆はお腹を抱えて笑ってるっ!
ペリメール様も初めは我慢してたっぽいのに、立て続けに俺がおかしな事するもんだから耐えきれなくなっちゃったみたいですよ。
目に涙を浮かべて笑ってらっしゃいますですよ!
まあ、ね!楽しく出来てるからヨシとしましょうかねっ!
「はー!ヒカリはマジで笑わせてくれるよなー。ド底辺のザコ大賞をくれてやるぜっ」
ド底辺のザコ大賞、だとっ?
要らないよ、そんなもん。まったくもーフィルフィーはっ。妙ちくりんな賞を勝手に作らないでいただけますかねっ。
「フィルフィーさんっ!いくらヒカリ様がザコでも、今はまだ仕方ありませんわっ、ですわっ」
おいっ、ペリメール様っ!
それ、フォローしてるようでしてないですからねっ。
「あー、へいへいっ。あたしはちょいとベンジョ行ってくらあっ。ヒカリぃ、一緒に行くかあー?」
ニターリと悪魔の微笑みですよヤンキー女神っ!
行きませんよ行くものですかっ。ナニされるかわかんないからねっ。
「お一人でどうぞっ」
「そんなにプンスカすんなよ、ヒカリぃ♪じゃーなっ。あ~あ♪べんべ~ん♪ベンジョ♪っとくらあっ!どいたどいたぁ!」
トイレに行くだけなのにワイワイするんだな江戸っ子女神フィルフィーはっ。
フィルフィーが席を立って間も無く、ラーフィアちゃんがペリメール様に、俺が想像もしてなかった質問を投げ掛けた。
「ねえ、お姉ちゃん」
「何ですか?ですわっ。ラフィーさん」
「フィルフィーに『好き』って言えたの?」
「「えっ!?」」
俺とペリメール様の声が思わず重なった!
イキナリナニを言い出すんですかラーフィアちゃんっ!
「その様子だとまだみたいだねー。お姉ちゃん、まだ好きって言えないでいるのっ?お子ちゃまだねー……」
「しゅしゅしゅっ!しゅきって!?何の事かわかりませぬですわっ!」
「わたしはちゃんとヒカリちゃんに言ったよ?わたしの気持ち、ちゃんと伝えてそれでヒカリちゃんとお付き合いする事になったんだから。ね?ヒカリちゃん!」
「えっ、あの、うん、まあ、そう、です……」
「えっ?」
ちょっと驚いた顔をしてから、すすいっとペリメール様が俺に近寄って来て。
「ヒカリ様、あのコトは……男の
俺の耳元でこそこそと内緒の話。
はー、いい匂いですよ。でもって、囁くようなウイスパーボイス。なんだか耳がこそばゆいカンジですっ。
ペリメール様の問いに、静かにふるふるっと首を横に振ると。
「こそこそしないでよっ、もう!ヒカリちゃんは
ラーフィアちゃんがペリメール様からひっぺがすようにして俺を抱き寄せた。もちろん当たってますよ、ラーフィアちゃんの発育中の微乳がっ!
気になる事をさらっと言ったけど、え?そうなの?ペリメール様とフィルフィーって、そういうアレなのっ?
ライバル関係じゃなかったっけっ!?
「わっ、私とフィルフィーさんは幼い頃からのライバルですわっ!誤解されるようなコトを言ってはいけませぬですわラフィーさんっ」
「ライバルなんて言うけど!お姉ちゃんの部屋にフィルフィーの写真が一杯飾ってあるの知ってるんだからっ」
「どうしてそれをっ!?ああああアレはアレですわっ!常にライバルに対抗意識を燃やす為にっ!発奮材料として置いてあるに過ぎませぬですわっ!」
「発奮じゃなくて
「にゃにゃにゃっ!にゃんてコトを言ってるでござりましゅるでしゅかあっ!」
真っ赤になっちゃいましたよペリメール様。ラーフィアちゃんが図星突いてるってコトなのかな?
魔王目指してるだけあって、ズバズバ言いますよラーフィアちゃん。ペリメール様の心の隙を突いてるっていうか、ね!
いくら従姉妹とは言え、現役の女神様をしどろもどろにさせちゃうんだから、スゴいですよっ。
「で?ホントのトコロはどうなのっ?好きなんでしょ?好きなんだよねっ?告白も出来ないようなヘタレなお姉ちゃんに!ヒカリちゃんとのコトあれこれ詮索されたく無いですっ!」
ペリメール様が俺にこそこそ話してたのがお気に召さなかったみたいだなー。
プイッとあっち向いちゃいましたよラーフィアちゃん。
「せっ、詮索だなんて、そんなっですわっ」
「なんだよ姉妹ゲンカかあ?いいぞもっとやれ!竹刀貸すぞー?」
「フィフィフィフィフィっ!フィルフィーしゃんっ!?」
あらお早いお帰りで。
いきなりフィルフィーが帰ってきてペリメール様はびっくらポン!ですよ。
竹刀貸すぞ、っていつも持ち歩いてるのかっ?
「あっ、フィルフィー。ちょうどいいところに。あのね、お姉ちゃんがね、フィルフィーの事を……」
「危ないですわラフィーさあああんっ!」
ばちーん!
「ぷわっ!?」
炸裂です!ペリメール様の平手打ちでの口封じ『ペリメールスマッシュ』がラーフィアちゃんにクリティカリヒットですよっ!
大きく吹っ飛ばされて仰向けにひっくり返っちゃいましたよラーフィアちゃん。
あらら、おパンツ丸見えですよー!
銀髪美少女のっ!O、PA、N、TU!
スカイブルーのおパンツは銀髪美少女に良く似合う!
これはっ!ラッキーしゅけべ的なアレですよー!
ムハー!
イヤ違うっ!
「らっ、ラーフィアちゃんっ!?大丈夫っ?」
てててっと駆け寄りラーフィアちゃんを案ずる俺っ。
口の周りが赤くなって、ちょっと涙目になってますよラーフィアちゃんっ。
「えっ、あっ、そのっ……ごめんなさい、ですわっ、ラフィーさん……」
「あいたたた……お姉ちゃんの口ビンタは効くなあー……」
「なんだよ姉妹ゲンカなんだろー?もっとハデにやり合わないのかー?」
ナニを煽ってるんですかねフィルフィーはっ。まさか自分がコトの発端にいるなんて思っても無いんだろうけど。
「ヒカリちゃん……見た?」
「えっ?何を?」
「私のパンティー、見たでしょ?」
「えっ!?ううん!見えなかった、よっ?」
「……ほんと?ほんとにっ?」
「あ……え……えっと、ちらっとだけ」
「……どうだった?」
「えっ!?どう、って?」
「カワイイパンティーだと思った?」
ナニを口走ってるんですかねラーフィアちゃんっ!ペリメールスマッシュで吹っ飛ばされて見えちゃっただけだから、カワイイもナニもっ!
「え、あのっ、うん?カワイイと思う、よ?」
「ホントにっ?」
「えっ、うん!カワイイっ、よ?」
「ホントのホントにっ!?」
なんでそこまでおパンツの『カワイイ』にこだわるんですかラーフィアちゃんっ!?
「カワイイっ、ぱっ、ぱんてぃーだと思うよっ?」
◇ おパンツを
ぱんてぃーと呼ぶ
男の
「はあっ。良かった~……ヒカリちゃんにダサいパンティーだって思われちゃったら、この辺り一面焼け野原にするトコロだったよー♪」
「えっ!?」
「あっ、やだ冗談だよう♪笑えなかった?スベっちゃったっ?」
「あっ、アハハー、ダヨネー」
ラーフィアちゃんっ!目が笑ってナイデスヨっ?
「ラフィーはガチだからなー。気ぃつけろよヒカリぃ♪」
なぬっ!マジかっ!辺り一面焼け野原にしちゃうんデスカっ?
「余計なコト言わないでよねフィルフィー!好きな
「あー?好きなコ、ねえ?」
ニターリと悪魔の笑みですよヤンキー女神!
俺はっ!もしかしてっ!
男の
トンデモナイアヤマチを犯してしまっているのかも知れないような気がしないでもないような気がしてきたっ!
ぬおおおおっ!
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