第15話 関係
「…ごめん…晴輝」
「別に良いし」
「怒ってる?」
「お前に怒る理由なくね?」
「でも…正直…私も驚く所か冷静な自分いて…だけど!晴輝は、今までの想いが叶って両想いになったのに」
「真裕…」
「私がいない間、晴輝は凄い辛い思いしていたのに…」
私はお姉ちゃんが許せなかった。
お酒が入った勢いとかで、本カレじゃなくて元カレ呼び出して関係持つのはどうかと思う。
智耶さんも誘惑に負けたのもどうなのだろう?
私に告白しておきながら、お姉ちゃんである元彼女(カノ)と関係持つのはと思う。
だけど…私がハッキリしていないから?
私は智耶さんを傷付けているかもしれないという思いもなくはないけど、晴輝に対する思いや私に対する思いがあるなら突き放すべきだったんじゃないかと思う。
でも…私達も同級生でクラスメイトだ。
それに、友達といっても良く考えてみれば、一人の男と女だ。
「晴輝…やっぱり帰る…」
「えっ?」
「私達も男と女だし」
私は帰り始める。
「真裕っ!」
グイッと腕を掴み引き止められた。
「お前、急に意識すんの辞めろよ。帰ってどうすんの?二人の邪魔する気か?」
「だって!勝手過ぎるよ!晴輝はお姉ちゃんの彼氏なんだよ!それなのに、こんなのって…私はどうなっても良いよ!智耶さんは、私が好きかもしれないけど、私は好きとかそういうのは…でも、晴輝と、お姉ちゃんは恋人同士なんだよ!」
私は掴まれた腕を振り解き帰ろうとする。
「真裕っ!」
グイッと再び腕を掴まれ引き止められキスされ抱きしめられた。
「真裕…落ち着け。良いんだよ…。正直、より戻っても複雑だったんだよ。また、距離おく事なるかもしれないって…」
抱きしめられた体を話す晴輝。
「時々、思うんだ…お前といる時が楽って…ありのままの自分でいられるし」
「晴輝…」
「俺も…行ったり来たりしてるから」
「えっ?」
「お前と夏奈さんの間。俺は…良く分かんねーのが現状だよ。自分の事なのに…」
「…晴輝…」
「俺達はみんな何かのきっかけがねぇと本当の自分の想い気付かないと思う。近すぎて、当たり前になってるから。俺と真裕なんて土日以外は、ほぼ1日一緒なんだし」
話したくなれば
いつでも話せる
意地悪して
からかって茶化す事だって
出来る私達の関係
クラスメイトであり
同級生であり
視界の範囲を広くすれば
お互いの行動が分かる
お互いの状態も見られる
好きとか嫌いとか
そんな思いとは違う
友達として過ごせる私達は
常に一緒にいるのと変わらないね
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