18. ポジティブにいこう。
僕は、ログハウスでスキル書を読み進めながら魔力について考える。
先生は、魔力は水みたいなものと言っていた。人体で水とは血だ、血液。魔力の生成機関を心臓と置き換えて考えてみる。魔力が涌き出る=血液を送り出す、と仮定して魔力感知を意識して行ってみる。
なるほど、「垂れ流している」と言う、先生の言葉はそのままの意味だった。MPの総量を越える自然回復の余剰分が体から漏れ出てるのがわかった。
これを塞き止める?.....人体に置き換えると血が出ている状態かな?何で塞ぐ?絆創膏、かさぶた?.......そもそも血液は、血管を通って全身に行き渡っているはず。
教科書の心臓から全身に血管を通って血液が全身を循環する絵を思い出しながら、体内の魔力が漏れでないように意識してみる。
【スキル 魔力循環 を習得しました。】
【スキル 魔力操作 を習得しました。】
【スキル 魔力貯蔵 を習得しました。】
【魔力感知 のLVが上昇し スキル 魔力視 を習得しました。】
おお!!?何か一気に来たぞ!そして念願の魔力操作を習得できた。だけど確認は後回しだ、取り敢えず、読み掛けのスキル書を読んでしまおう。
【スキル 石工 初級 を習得しました。】
【称号 駆け出しクラフトマスター を習得しました。】
【生産系スキルの一定種類の習得によりスキルが統合されます。】
【生産系スキルが マスタークラフト 初級 に統合されました。】
!!また、きた!久々にステータスを確認しないといけないかもしれない。うーん、あまり見たくないんだよねー。LV1だし。スキルの習得とかLVUPも気になるけど、モンスターと戦った訳でもないし、うーん、まぁ、いい区切りかな確認しておこう。
名前 セト
種族 ヒューマン
職業
LV 1
ステータス
HP:250/520
SP:196/196
MP:1560/1560 SUB50/50
STR:30+2
VIT:48+5
SPD:31+1
DEX:52
INT:204
MND:180
LUK:29
スキル 鑑定LV1 インベントリ容量増加・小LV7 環境適応LV5
気配察知LV2 言語理解LV8 採取LV5 短剣術LV1
集中LV4 身体操作LV3 弱点看破LV1
(NEW)魔力感知LV10 (NEW)植物知識LV100(MAX )
(NEW)悪路歩行LV3 (NEW)魔力循環LV1
(NEW)魔力操作LV1(NEW)魔力貯蔵LV1 (NEW)魔力視LV1
(NEW)マスタークラフト 初級LV1
称号 果物大好き モンスターの友達 逆境を越えし者
魔法猿の友人 森の拳者の弟子 森の賢者の生徒
島亀の住人 原種との絆
(NEW)植物博士
(NEW)駆け出しクラフトマスター
ええー、ステータスがヤバい。全ステータスが倍以上になってる。そして、見事に魔法使いに一直線だ。いいのか?本を読んだだけだぞ。
.........あれ?見に覚えのないスキルと称号が?そうか!通知をoffにしてたときのやつだ。植物知識のLV(MAX)って、なんだこれ、読書しただけなのに。よ、よし、少し怖いけど詳細を見てみよう。
魔力感知 魔力を感知できるようになる。LVにより感知能力が上昇する。
LV×INT2増加
植物知識 植物に対する知識。植物の採取、作成物に対して品質がLVにより上昇する。一部スキルへの補助効果。
LV×INT1・MND1増加(LVMAXボーナスINT・MND+50)
悪路歩行 砂地や雪などの行動阻害を軽減する。LVにより効果が上昇する。 LV×VIT1・DEX1増加
魔力循環 魔力を効率よく使用できる。MP自然回復量がLVにより上昇する。一部スキルへの補助効果。 LV×INT2増加
魔力操作 魔法発動のスピードに影響。体内の魔力を操作することができる。 LV×INT2増加
魔力貯蔵 MPを総量を越えて蓄えられる。LV×50のMPゲージがステータスには表記される。
魔力視 対象の魔力を視認てきる。スキルのLV、対象とのLV差により視認できる内容が異なる。発動時毎秒MP2を消費。LV×INT1増加
マスタークラフト 初級 初級までの全ての生産系スキルの使用が可能。統合スキルのためLVの上昇に必要な経験が多く必要。 LV×ALL20増加
......これは、植物知識よりマスタークラフトの方がヤバいな。生産を頑張れば、ステータスが一気に上がるぞ。よし、称号も見ていこう。
植物博士 植物知識を極めた者の証。植物の採取、生産時に品質が大きく上昇する。一部スキルへの補助効果。植物系モンスターへのダメージが大幅に上昇する。
駆け出しクラフトマスター 初級の生産スキルを一定種類習得した物の証。スキル【マスタークラフト 初級】を習得する。
植物博士、大きくとか、大幅とかどのくらいだよ!
まぁ、検証できないから気にしたら負けだ。オールオーケー、ポジティブにいこう。これは、決して逃避ではない。ホントダヨ。
それよりも、気になる表記があった、植物博士と、知識にある【一部スキルへの補助効果】だ。
インベントリから、お馴染みのバナナを取り出す。
「キャー」
「....はい、どうぞ。」
お猿に、バナナをとられてしまった。
気を取り直して、もう一度バナナをインベントリから取り出す。
「キャー、キャー」
「........どうぞ。」
バナナの皮とバナナを交換した。
.......鑑定っと。
ベイビーキングバナナの皮 ★10
最高品質のベイビーキングバナナの皮、錬金素材、薬品調合等に使用できる。このまま投擲すると罠としても使用できる。
【魅惑のバナナスリップ】
最高品質のベイビーキングバナナの皮を投げただけの罠。見かけは普通のバナナの皮だが、MND877以下の者は踏まずには要られない衝動に刈られる。踏んで滑って転けた際に固定ダメージ877を与える。なお、設置者には魅了効果は適応されない。
予想通り鑑定できた。しかし、危なっ!?踏んで滑ったら、死に戻りじゃないか。どおりでお猿達がバナナの皮を返してくるわけだ。でも、これは使えるのではないだろうか、インベントリには、皮もバナナも多数ある。マスタークラフトで皮を加工すれば面白いものができそうだ。
でも、今日は先生の指示通り読書に専念しよう。魔力操作と感知のLVもあげないとね。
「また、頼むよ。」
「キャー」
僕は、適当に分厚い本を数冊インベントリに入れ、砂浜に行くためにマジカルモンキーに転移のお願いをした。
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