設定資料集1(第10話まで)
〇ドルローン大陸
この世界に存在する大陸。他大陸との接点は無く、点在する島を除いて海から別の陸地が見える事はない。
大陸北部は寒帯、中央部は温帯、南部は亜熱帯である。
〇オウカ地方
ドルローン大陸中央部の極東に位置する、オウカ半島とその付け根周辺の地域を指す。
国は三つ存在し、
・フユキ連邦
・神聖ミミヤキッカ皇国
・ヒューガナツ共和国
が存在する。
〇フユキ連邦
オウカ地方北部にある連邦国家で、さまざまな都市国家が集う雪国。
大陸側を山脈で囲われており、南方の港獲得のためミミヤキッカ、ヒューガナツとの境界線近くには兵力を多く保つ国家が集中している。
〇神聖ミミヤキッカ皇国
オウカ半島の付け根から西側にかけて伸びる帝政の国。
四季折々の花々が多く生息することでも有名で、中でもミミヤキッカの菊の花と桜の木はブランド品がある。
首都はカスガミ。
〇ヒューガナツ共和国
オウカ半島付け根の国境からオウカ半島全域にかけて領土を持つ共和制国家。
・"角獣の庭"ニュータバル
・"泡沫の浜"ヤカイ
・"粉雪の砦"ウリューノ
・"情熱の港"カンメラ
という四つの街と村落、街道によって構成されている。
・都市長
・印章士ギルド長
・商工会ギルド長
を各街から出して計12名がそれにあたり、全員で話し合って行政を進める。
〇"情熱の港"カンメラ
オウカ半島南端の街。大規模な港が作られ南方にある無人島群や他国の港へ向かう船が行き来する。
印章士ギルドは海への開拓に積極的な印章士を募集しているようだ。
〇タバル平野
ヤカイ、ニュータバル、カンメラをつなぐ街道の内側にある大平野。
中心に近づけば近づくほど強力な魔獣がいるとされ、同時に中心部には旧文明の遺跡が眠っているとかいないとか……。
遺跡探索から街道護衛まで、印章士の飯の種になる場所でもある。
〇魔法
遥か古来に神々が与えたとされる技術。
魔獣含め生き物の一部や日光、風、海、鉱石、地熱などの自然エネルギーを供物とし、特定の呪文や動作、魔法陣を儀式として、ありとあらゆる現象を意図的に発現させるもの。
同じ人間が同じ魔法を使っても全く同じ結果は発生しない。
これは一つの自然現象をイメージしたときに、頭に思い描くものがそれぞれ全く同じではないからである。
〇魔法の属性
魔法によって起こす現象は、全て12の属性に分けることができ、それらは6色の現象方向性を持ち、それらの原質は2質であるという。
これが「2質6色12属性」理論である。
赤……火、熱
黄……鋼、土
黒……沼、闇
青……水、氷
緑……毒、風
白……雷、光
となっている。
各属性には反対の属性が存在しており、お互いに威力を相殺し合う関係にある。
〇印章術
通常儀式と供物により行使される魔法を万理印という魔法を記録する道具を作ってそこに記録することで、記録した魔法を生命力と引き換えに瞬間的に発動させる技術。
〇
印章術を使う人、或いはそれを使って様々な依頼をこなす何でも屋のことを指す。
〇
魔法を記録する道具で、コレも自身で作る必要がある。
最初に作られた万理印は12属性を輪っかの様にして並べた円形だが、現在ではそれに限らない。
〇印章士ギルド
各町、各国に設置された印章士の登録・管理・斡旋を行うための組織。
国や街によって多少ルールの差異がある。
立場の証明や仕事を受けやすくするため、一つのギルドに籍を置いて活動するのが印章士の基本である。
〇
魔法使いに発症する精神障害。過去に負った精神的負担から、その現象に近しい属性の魔法が出力出来なくなることを言う。
〇
謎の魔法。行使された対象の万理印が異常に強化されたり、或いは変化したり、万理印そのものが増えたりする。
他の効果や、どのような仕組みなのかは不明である。
〇
人間の種族の一つ。
魔獣から逃れる為に進化した人間の形であり、小柄で俊敏さも高いことが多いのが特徴。
手先も器用で、対魔獣戦において潜伏や罠の設置等を得意とする印章士も多い。
〇
人間の種族の一つ。
魔法を人間に授けた神と人間のハーフと言われており、尖った耳が特徴で翡翠色の瞳を持つ者が多い。
種族の言い伝えの通り体内のマナに優れ、魔法に適した身体になっている。
〇フェンリル
四足歩行の魔獣。全身が枯草色の毛皮に覆われ、前足が異様に発達した狼の姿をする。
タバル平野に生息するタバルフェンリルは前後の脚部の発達具合が他の場所に比べてより均等に近く、長距離を走ることに特化している。
〇ブル
別名角獣とも言われる四足歩行の魔獣。
太い胴体と脚、身体の色は黒か白かその2色混合の模様付きがほとんど。
その低く唸るような鳴き声からその名がつき、野生のものは2本の角も鋭く獰猛で、生き物を突き殺してから臼のような歯ですりつぶして捕食する。
対して家畜にした場合メスの乳は栄養価が高く、輸送にも使える高い筋力を持つ他食肉にも適している。
〇ブルトラック
ブルに荷車を引かせてそれを乗り物にしたもの。
〇アラタ・ミアズマ
男・人・年齢19
印章術:
主属性:毒雷
失属性:火土闇水風光
旅の印章士。ヒューガナツの国外から渡ってカンメラに来た。
冷静でありたいと思いながらも、理不尽に耐え難く怒りを覚えてしまう青臭い性格。
印章術は魔力やマナを含有する現象や物質に高い苦痛と破壊を与える碧い槍を操る。
〇セツナ・ニシティ
女・小人・19
印章術:マギビークル
主属性:闇水風
失属性:火熱雷光
カンメラの印章士で極化回路を患う少女。
魔法効果を宿す道具を研究、販売するイサキ・サイティア博士の一人娘で、幼い頃に母を亡くし博士と二人暮らしだった。
闇水風属性により水陸両用で走る特殊な乗り物、マギビークルを扱う。
なお、急減速時には闇属性による衝撃吸収の為の透明なバリアが展開される。
これはセツナが極化回路を患っていたゆえに、急減速の威力が強まって現れた副次効果である。
〇ユーディット・トノウ
女・旧人・17
印章術:ダーティ・アームズ
主属性:土鋼沼
カンメラの印章士ギルド員。受付や依頼の斡旋を担当する。
負けず嫌いで身内に優しく正義感が強い。
苛烈な委員長タイプ、といった様である。
塵を発生させ、或いは周囲の砂や瓦礫なども集めて岩石の鎧を作成し戦う力を持つ。
〇サダーク・トノウ
男・旧人・67
印章術:???
主属性:???
お酒ばかり飲んでいるカンメラの印章士ギルド長で、ユディの祖父。
昔は魔法使いだったようだが……?
〇ヘンリック・ラウチ
男・人・21
印章術:
主属性:光熱
ウリューノ商工会ギルドの有力会社、ラウチ造船の一人息子にして現トップ。
昔から兵器開発だけはうまいが造船の技術に乏しく、自身に船大工としての才能がないことを悔やんでいた。
セツナの家を襲撃し、マギビークルの技術を無理やり自分のものにしようとした人物でもある。
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