エピソード⑺真実

「最近、花といると落ち着かないんだ・・・、何でかわからないけど」

放課後になるとすぐ、秋人は玲に相談を受けた。


「ほう」

秋人は頷いた、この手の話をされたのは一回目ではない。


「どうしてかわからないけど、なんていうか、その・・・」

玲はしどろもどろ打ち明けた。

秋人から見るとどうやら玲自身も自分の気持ちがわかっていないようであった。


そして秋人はため息をついた。

全くこの二人は・・・人の気持ちもしらないで・・・


「なあ、玲は公園での出来事覚えてるか・・・?」

秋人は落ち着き払って聞いた。


「公園?」

玲は首をかしげて聞き返した。


「そうか・・・」

秋人はさらにため息をついた。

花から何度も聞かされていた話を思い出しながら。


「それ・・・」

秋人は指を指した。


「それ?」

玲は聞き返した。

玲の手には手紙が握られていた。

差出人不明の手紙だ。

いつもロッカーに入っており玲を困惑させた。

しかし、目的の場所に行っても誰もいることはなく、時間も書いていないので玲はいつしか行くことを辞めた。

終いには、誰かのいたずらではないかという気持ちが持ち上がっていた。


秋人は口を開いた

「実は-」

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