ゲーム好きは基本オタク (偏見)

これは湊とシイナが初めて会った時か少し経った後の話である。



「シイナさんって何か好きな物とかありますか?」

「えっと、その、アニメとか...好き...です」

「あ、僕もアニメ好きですよ、なんのアニメが好きですか?」


シイナさんと初めて会ってから30分ぐらいしたけど、全然会話出来てないからここからどんどん話題を広げていかないと。


「僕ガイルとか好きです」

「あーいいですよね僕ガイル、最近アニメを一気見したんですけどすごく面白かったので原作も最近買おうか迷ってるんですよ」

「原作も素晴らしいので是非買ってください!ミカン先生の絵もとても綺麗で自分の語彙力じゃ説明出来ないぐらいいいので!勿論本文もアニメじゃ表現出来ないよなことも書いてあってすごくいいですよ」

「お、おう」


急にすごい喋るから少し驚いてしまい変な風に返してしまった。この好きな作品に対して早口で語ってしまうオタクあるあるをするとは、シイナさん完全に同類じゃないか。


「あ、すいません急に早口で喋ってしまって」

「いえいえ、いいですよ自分もオタクなのでその気持ちはよく分かります」

「本当ですか?自分、周りにこいう話できる人あまりいないのでつい熱がはいっちゃうんです」

「あー分かります。自分もあまりそいう友達いないのでその気持ちはすごく分かります。」


それから湊とシイナはお互いにオタク友達が居ないのも合って夜まで語り合っていた。これが2人が仲良くなった切っ掛けだったりする。


「これ、俺いるか?」


最初は、2人を慣れさせるつもりで話題を振っていたが、湊が自分から話かけたので敢えて口を挟まず見守っていたら、いつの間にか何を2人が言ってるのか分からないような話になってしまい思わずそんなことを言ったのはゲーム名アヤヒトこと湊の幼なじみの星宮綾人で会った。



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「金が欲しい...」

「何か欲しいものでもあるんですか?」

「ラノベ」

「......まぁ、それくらしかないですよね、というかなんでお金が無いんですか?バイトしてましたよね」

「課金とゲーム買ったら無くなった」

「アホですか?というかいつの間に新しいゲーム買ってんですか!私も誘って下さいよ!」

「違うんだよゲームに関してはセールだったからなんだよ、というかそのゲーム1人専用だし」

「それでも!通話繋げてやりたいんですよ!」

「お、おう、そうか」


まさかゲームを買っただけここまで言われるとは。


「それで、結局なんでラノベが欲しくなったんですか?シロミナさんって月末に、その月刊行されたものを一気に買いに行く人じゃありませんでした?」

「今期のアニメ見てたら原作が欲しくなっちゃたんだよ!」

「うわー、あるあるじゃないですか」

「しかも原作単行本サイズだから高いんだよ」

「あーだからそんなにお金が欲しいって言ってたんですね」

「まぁでも、バイト頑張るしかないんどけな」

「頑張ってくださーい」

「うぜー」

「ふっふん、私はお金にはもう困りませんからね」


シイナはこんな風に言ってるけどイラスト描くのって大変だと思うし、俺も頑張らないとな。

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