第8話 伊太郎が先生になった理由
転移によってアジトへ帰ってきた
「ただいま〜」
「帰ったぞ〜」
「あっ、お帰り、いつもより遅かったよね?なにかあったの?」
あ〜、確かにいつもより遅かったな、いつもは2、3分、早いときは1分を切るからね
「伊太郎と偶然会ってね」
「へぇ〜、それで話してて遅れたと」
「うん、あぁ、それとね」
「ん?なに?」
「どうやら戦闘は伊太郎が先生になるらしいんだよ」
「あぁ、それなら知ってる」
「え?なん……あ〜、もしかして」
確かこいつハッキングして調べてたよな……
「まぁ……そうゆうことだよ」
「え?どうゆうこと?」
「楓は知らなくていいから」
どうやら秋は気づいていなかったようだ
そのまま秋は潔白のままでいてね
「でもさ、大丈夫なのかな?」
「ん?何が?」
「いや、だって伊太郎は唯一警察で転移能力を持ってるでしょ?」
「あ〜、確かに」
「と思って調べた結果最近事件が減ったから大丈夫だろうと判断したらしい」
「もう調べてたのかよ……、ていうかそんな曖昧な判断をするぐらいなら別の人を起用すればいいのに」
政府って馬鹿なのかな?
「あ〜、どうやら伊太郎以外に適任者が居なかったらしいんだよね」
「え?そうなの?」
「うん、伊太郎って実はかなり強いんだよね」
「へぇ〜、どんな感じに?」
「転移をうまく使っているらしいんだ、例えば敵の背後に転移して抑え込んだり」
「おぉ……なんかかっこいい」
「まぁそれだけだったら更に強い人も数人居るんだけど学校の先生になる人は体術が凄い人っていう条件もあったからね」
「あ〜、確か柔道で赤帯だったんだっけ?」
「うん、まぁ殆ど黒帯を使ってたらしいけどね」
因みに赤帯とは九段か十段の人が赤帯である
伊太郎は十段だったらしい
「あぁ、じゃあ最終的には伊太郎しか居なかったのか」
「まぁ、そう言うことだね」
つまり犯罪者が少なくなってて体術が凄いからか
……にしても犯罪者が少なくなるか……
能力を使う犯罪者が少なくなるなんて普通はありえない気がするんだけどな〜
まぁ、いっか
「さ〜て、そろそろ帰るか〜」
ん?あぁ、もう7時か
「そうだね、帰ろうか」
「あ〜、僕は作っておきたいものがあるからまだ残ってるね」
「わかった〜」
「あっ、帰るときに連絡するから耳に通信機入れといてね」
「言われなくてもいっつも入れてるよ」
確か一年前に作ったんだよな〜
……そういえばもともとは戦闘中に使うものなのに殆ど戦闘中には使ってないな
因みに帰るときに連絡するのはアジトに居るときは常に女性になってるため性別を戻すためだ
さて……僕と秋に性転換っと
「じゃあ僕達は帰るね」
「うん、バイバ〜イ」
* * *
さて、家に帰ってきたしあそこに行くか
転移!
「っと、……にしても相変わらず白いな〜」
来たのはunfinishedLv,1だ、一年経ってるのにLv,1だ
一体何が基準でレベルが上がるんだろが上がるんだろ?
まぁいいや、筋トレしよっと
……なんか最近あんまり能力訓練にはこの場所使ってないな……
まぁ僕の能力は強化がないタイプだから当然だけど……
「ん〜……にしてもずっと筋トレしてるのに筋肉つかないな……」
もしかして僕って筋肉がつかない体質?
筋力も上がった気もしないし
……あれ?そういえば僕って身長も体重も一年前から変わってないような……
いや……うん、気にし無くてもいっか
秋や戸比元も全く変わってないし
「ん〜、筋トレに意味がないことに一年経ってようやく気づいた事だし筋トレはもう止めるか」
そんな事を言っていると耳から声が聞こえてきた
「冷〜、来て〜」
どうやら戸比元からのようだ
……ん?この空間電波繋がってんの?なんで?
……この空間の謎が増えてしまった……
まぁとりあえず行くか……
* * *
「来たよ〜」
「……いつ見てもいきなり現れるのはびっくりするな……」
「来てやったんだから文句言うなよ……」
なんか来てそうそう文句言われた……
「……ねぇ、冷」
「何?」
「タンポ……」
「待て、それ以上言うな」
いつの間にか切らしてたのか……まぁ10個入りだししょうが無いけど
「はい、僕のナプ……着用するやつ」
「僕はタンポ……」
「わ〜、わ〜」
「……どうしたの?」
「恥ずかしいから言わないでよ……」
「あ〜、そうゆうタイプだったな……」
全く、恥ずかしいからタンポ……とかナプ……とか言いたくも聞きたくもないんだよ
「……タンポン」
「恥ずかしいからやめろ!」
こいつ……言った途端に言いやがった
「はぁ……にしても今日来たんだ」
「うん、ていうか性転換ってしてる時を引き継いでるから周期が分かりづらいんだよなぁ〜」
「……まぁ僕たちはまだ軽いからいいでしょ」
「……まぁ楓と比べるとね……」
「あはは……」
秋はたまに気絶するぐらい重いのである
因みに病気では無かった
「まぁそればっかりは頑張ってもらうしかないからね……」
「その時は楓が使い物にならないから僕が代わりに行かないとだけどしょうが無いよな……」
「……鈴も本来は来るんだけどね?」
「う〜ん、正直六花一人でも大丈夫な気がするんだけど……」
「それは言ったらだめでしょ……、というか早く付けてきなよ……」
「うん、そうだね」
「タンポ……は後で買っとくね、経費で」
タンポ……やナプ……は経費で買っている、まぁ当然だね
因みに秋だけ痛み止めも買っている
暫くして鈴がナプ……を付けて戻ってきた
「ところで作業は終わった?」
「まだだよ、というか終わってたらナプ……着用するやつは着けないよ」
「確かに」
「終わったら連絡するからまた後でね」
「わかった」
そうして転移で家に帰った
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