第7話 転移の能力者

陽彩高校から徒歩10分ののところにある家に入りアジトへ転移した

因みに転移と同時に


「いや〜、これのおかげでこれから陽彩高校に行けるんだからありがたいよな〜」


僕達の家は北海道にあるため東京にある陽彩高校は徒歩では行けないのだ、そのため僕達は転移で学校へ向かっている

ちなみに経由した家は転移を見られないために特別治安維持隊の経費で買ったものだ、5000万もした、僕等の取り分を引いたときの犯罪者625人分だ、まぁ僕等は今までに5万人以上倒してきたからそんなでもないけど


「にしても最近犯罪があんまり起きないよね〜」

「あ〜、確かに、一時期は一日に1000回は出動してたからね〜」


ちなみにその時期は世間から暗黒の一ヶ月と呼ばれていた

まぁ幸いその時期はあんまり強い能力者は居なかったから割と簡単に対処は出来ていたけど

なお、暗黒一ヶ月の際の討伐率は僕達が6割、リヒリロケが3割、残りは民間人である


「でも最近はまじで無さ過ぎない?」

「まぁ一日に1度出動するかしないかのレベルだからな」

「ちょっと何かが起こりそうで怖いよね」


う〜ん、なんか嫌な予感がするんだよねぇ〜


「なんか嫌な予感がするから僕はいろいろと調べとくね」


そう言って、戸比元はアジトの研究兼調査室へと入っていった

どうやら戸比元が調べてくれるようだ

ちなみにアジトは経費でだんだん広く、高性能になっている

因みにアジトのある山は既に購入した為、既に不法侵入ではなくなっている、500万した、山よりも家のほうが高いという事実に当時は驚いていた


「二人共〜、出たから対処しといて〜」

「わかった〜」

「おう!」


こんなに早く出るのか……珍しいな……

まぁ、さっそく転移!


着いたのはコンビニのレジ前だった

実はコンビニ強盗は記念すべき1万回目である

まぁ全くめでたくないけど


女性のレジの店員の周りには火の玉が浮いている、どうやら脅されているようだ

そして女性の前にはなんか凄い気持ち悪い顔をしたおじさんがいる、正直キモい、めちゃくちゃキモい


「ねぇ楓、あいつに触りたくないんだけど」

「奇遇だな、わたしもだ」


観ているだけで嫌悪感がする、しかも臭い、めっちゃ臭い


「……楓、サイコキネシス」

「うん、だよね」


サイコキネシスで頭を殴って気絶させた

凄く呆気なかった


「六花、転移して」

「うん」


そう言って転移しようとするととある人話しかけられた


「おや、特別治安維持隊じゃないか」

「ん?あぁ、天童 伊太郎(てんどう いたろう)じゃないか」

「なんでフルネーム?」

「なんとなく」


この人は警察の中で唯一転移能力を持っている男だ

ロン毛が似合う割とかっこいい見た目をしている

たまに僕達が帰る前に回収に来ることがあるため顔見知りになっている


「今日も活動お疲れ様」

「そんなでもないですよ、倒すのに10秒もかかってないので」

「10秒……やっぱたったの3人しか所属してないのに2大巨頭の一つに数えられる美少女トリオは違うね〜」

「あはは……」


美少女……美少女かぁ……、僕達は本来男なんだよなぁ〜


「にしてもお前らの人気すごいよなぁ」

「まぁ、確かにそうですね」


そう、実は僕達はかなり人気があったりする、それこそいつの間にかファンクラブができたりするぐらいには


「その人気を少しは分けて欲しいところだ」

「今や警察よりも人気ありますからね」

「否定できないのが悔しいところだな」


実は警察よりも信用されていたりもする


「にしてもそろそろお前らも高校生だよな、何処に入学したんだ?」


因みに伊太郎は唯一特別治安維持隊以外で僕らの年齢を知っている人物である


「陽彩高校ですよ」

「おぉ、あの高校か、……ん?でもお前ら自分の能力は全員秘密にしてたよな?」

「伊太郎さん、嘘を書いちゃだめとは願書に書いて無かったですよ」

「……お前ら嘘書いたのかよ……」


なお、自分の能力を秘密にしている理由は敵に対策を取られないためだ


「ん〜、でもお前らが入学したならすぐに有名になりそうだな、あの有名な特別治安維持隊のメンバーが入学したんだから」

「あ〜、多分なりませんよ」

「え?なんでだ?」

「学校では今と違う姿をしてるので」

「……合うたびに思うが一体お前らはどんな能力を持っているんだ?」

「う〜ん、別に伊太郎さんなら大丈夫な気がしますけど秘密にします」

「信用されてるのは嬉しいが秘密なのかよ」

「はい!」

「そんな元気に言われても困るんだが……」


う〜ん、やっぱりこの人面白いな、この人が陽彩高校の先生だったら面白かったのに


「あ、そうそう、俺は政府から陽彩高校の戦闘の先生になれって言われてるんだ」

「……警察って公務員だよね?」


副業禁止なような……、というか考えたことがほんとになるとは……


「政府の命令だから大丈夫らしいぞ」

「そうなんですか、まぁ伊太郎さんが先生なら戦闘の教科は高水準そうですね」

「お?褒めてるのか?」

「はい、だって今や警察は戦闘向きの能力を持っていないと生き残れないと言われているのに体術一つで警察のトップクラスを誇っているんでしすよね?」

「よせよ、そんなにすごいことじゃねぇんだからな」


う〜ん、普通にすごいと思うんだけど……


「まぁそんなわけで学校の先生になるから誰がお前らなのか当ててやるわ……無理だったら後で答えを教えてくれ」

「……最後のセリフ絶妙にダサいですね」

「悪かったな!っと、そろそろ行かねぇと、じゃあな!」

「はい、ではまた」


さて、伊太郎も帰ったし僕らも帰るか

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