第4話 変な奴ら

給食を食べて今は昼休み、やることもないし僕は秋達の所に向かった


「あっ、冷!ちょうど良いところに!」

「ん?どうしたの?」

「現れたよ!」

「え、あ、うん、分かった」


どうやら犯罪者が現れたようだ


「じゃあ瞬間移動!」


あと性別を裏返し!


瞬間移動した瞬間目の前から男の子が飛んできて僕にぶつかった

もちろん僕は男の子と一緒に倒れた

しかも男の子は僕の胸をわし掴みしている


……たぶんこの男の子の能力はラッキースケベだな


「ん?なにこれ?なんか少し柔らかいような?」


うわっ、こいつ揉んでやがる、やっぱり能力はラッキースケベだ!


……パンチ!


「ぐはっ!?」

「自業自得だな、うん、私は悪くない」


さて、気を取り直してここはコンビニのようだ

周りにはめっちゃキモい筋肉をした巨漢とその巨漢に掴まれている女性が一人、レジの前に居る男が一人

あと女の子が三人にさっき胸を揉んだ男の子を含めて男の子が二人居る


「お前やっぱり主人公みたいだな」


胸を揉んでいない方の男の子が話しだした


「確かに僕の能力は主人公だけどなんでこうなるの?」


え?こいつ主人公っていう能力なの?

まぁその能力ならさっきのラッキースケベも納得できるけど

というかこの男の子復活早くない?

割と本気で殴った筈だけど?


「はぁ……あっ、お姉さんごめんなさい」


おや、ちゃんと謝ってくるとこには好印象だよ


!?なんか嫌な感じがする!

自分に対して自分以外の能力が効くから自分以外の能力は効かないに僕と秋を裏返し!


「なっ、鈴!その人から離れて!」

「え?わ、分かった」


女の子の一人に言われ鈴と呼ばれた胸を揉んだ男の子が離れていった


「ど、どうしたの?」

「あの人達に私の能力が効かない」

「え!?ひたりのアナライズが!?」


どうやらあの女の子はひたりと言ってアナライズと言う能力を持っているらしい


アナライズ……名前からして物や人物を調べることができる能力のようだ


「しかもその人達はさっきまで居なかった、明らかに怪しい!」

「た、確かに」


うわっ、あった瞬間に怪しまれてる


「会ってすぐに怪しいとか失礼ね」

「だって怪しいんだもん!あなた達何者よ!」

「他人に聞くときは自分が最初に名乗りなよ」

「私達は能力を使った犯罪者を捕まえる為に作った組織、リヒリロケよ!」


ほんとに名乗るんだ……


「そっか……」


うん、まぁとりあえず筋肉ダルマ目掛けて跳躍して踵落とし(威力を弱いから強いに裏返しをしたもの)をして転移!


「ちょっ!?逃げるな〜!」


*  *  *


「……お前まじかよ」


学校に戻ってきた瞬間秋にそう言われた

ちなみに既に性別は戻している


「何が?」

「いや、あのリヒリロケとか云う集団をガン無視した事だよ」

「あ〜、なんか面倒くさそうな雰囲気を醸し出してたから……」


特に主人公が……


「いや、わかるよ?面倒くさそうな雰囲気なのはめっちゃ分かる、でもガン無視はやりすぎじゃない?」

「そう?僕は面倒くさそうな奴はガン無視する派なんだけど」

「あ〜、そういえばそう云うタイプだったな……」

「うん」

「皮肉だぞ……」


まぁその通りだから反論なんてまったくないんだけどね


「はぁ……、まぁいいか……」

「うん、気にしちゃ負けだよ」

「お前が言うなよ……、っと……そんなことより戸比元は何処行った?」

「ここに居るよ〜」


ん?下から声が?


「うわっ!?なんで下に寝そべってるんだよ!?」

「さては変態か!?」

「いや、作った機械の試作品を使ってたんだよ」

「なんだ……、ってなるか!なんの試作品を使ってたらそうなるんだ!」

「秘密」

「え〜」


普通に気になってたのに……


「まぁ完成したら見せるから」

「う〜ん、なら良し」

「……まぁ完成しても使わせないけどね」

「え?なんで?」

「完成しても操作が複雑過ぎて僕以外まともに使えなさそうだから」

「あ、うん」


あの戸比元が複雑過ぎると言う程だ、僕や秋ではまともに使えなさそうだ


キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン


あっ、チャイムがなったし席に座るか


*  *  *


学校が終わりアジトへ僕達は戻った


「……あとはこうして……出来た!」

「ん?何ができたの?」

「学校で作ってた奴」

「あぁ、それか」


にしても完成するの早いな……


「で?どうゆう物なの?」

「これだよ」


そうして見せてきたのは指輪だ

にしても戸比元は複雑すぎると言っていたがこの指輪の何処が複雑なのだろうか?


「アペアランス!」


そう戸比元が言うと鍵盤が何処かから現れた


「え?どっから出したの?」

「異空間からだけど?」

「ん?」


もしかして別次元の住民?


「正確には超能力を使うときに消費される謎エネルギーをこの機械で抽出してその謎エネルギーを使って作った異空間から出したんだよ」

「へぇ〜、じゃあなんでその基盤は浮いてるの?」


実はずっと基盤は浮いていたのだ


「それも謎エネルギーを使ってる」

「え!?じゃあこの機械を使えば秋のサイコキネシスも使えるの!?」

「あ〜、理論上は……」

「理論上?」


なんか曖昧な言い方だな


「いや、実はサイコキネシスって設定がめっちゃ難しいんだよ、だから戦闘での実用性は壊滅的なんだよね」

「戸比元でも難しい……普通の人が使ったらどうなるの?あっ、基準は10×10cmの正方形の物体で体の周りを一周させるのにかかる時間ね」


基準はしっかりしないとどんな時に掛かった時間なのか分からないからね!


「さぁ?まぁ1日掛けても無理なぐらいだと思うけど」

「うわぁ……」

「僕で10分ぐらいだと思う」

「今更だけどお前機械に関しては化け物並に強いよね」


ほんとに人間?


「人間だよ!」

「う〜ん、怪しいけどな〜」

「あっ、犯罪者が出たから行くよ!」

「逃げたなこいつ……、まぁいいか、全く話に入って来ない秋!行くよ!」

「全く話に入って来ないって……まぁ、本当だけど……」

「あっ、今回は僕も行くよ〜」

「え?あ、うん、分かった」


じゃあ早速転移&性転換!

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