第3話 かがくのちからってすげー

さて、銀行からアジトに帰ってきた


「「ただいま」」

「おかえり」


案外簡単に終わったな〜


「さて、さっさと性別を戻してくれ」

「え〜」


めんどくさいからやだな〜


「え〜ってなんだよえ〜って!」

「アジトにいる間は別に良くない?」

「やだよ!」


………なんか面白いな


「……面白そうだし戻さなくていいや」

「戻せ!」

「代わりに戸比元も女体化させるから」

「え?」

「ならいいや」

「え?」

「じゃあするね」

「え?」


戸比元は白髪白眼の高身長巨乳女性になった


「なんか非戦闘員のサポーターみたいになったな」

「機械に強そう」

「なぜ僕まで……」


なんかこの特別治安維持隊唯一のお姉さんキャラになったな


「僕はサポーターなんだから女体化しなくてもいいじゃん!」

「そしたらお前だけ仲間外れになるけど」

「あっ、じゃあいいや」


一人だけ非戦闘員の時点で仲間外れなんだけど黙っておこう


「……ところで、ずっと気になってる事があるんだけど」

「ん?なに?」

「おまえ何してんの?」


実は話しながらずっと手元でなにかを描いているのだ


「あ〜……秘密」

「あ、うん、分かった」


なんなんだろ?


そう考えていると秋が話しだした


「なぁ皆、そろそろ帰らないか?」


確かにもう17時だしな……


「うん、そうしようか」

「じゃあ、さっさと性別戻せ〜」


裏返しっと


「うしっ、戻った」

「……なんか身長が縮んだな僕」

「戸比元は女体化したときのほうが身長高いからね」

「後で女性時の身体能力を測りたいな」

「それはまた明日ね」

「だな、じゃあまたな」

「うん、またね」

「またな」


ということで家に帰ってきた


あっ、宿題なんなきゃ

……宿題が終わってないから終わっているに裏返し


宿題に文字が浮かび上がった


よし!宿題は終わったし寝よう!


……と思ったけど能力の訓練とかしようかな?

けど、どこで訓練しよう?


……そうだ、訓練に適さない場所から適する場所へ裏返し!


気づくとそこは白い空間だった

周りには何もなくまるで白い空間が永遠に続いているようだ


「何この空間?」


そうだ、知らないから知っているに裏返し!


……え?まじで?


この場所は僕に創られた空間、unfinished……未完成の場所だ

この場所は進化する、僕……いや、特別治安維持隊と一緒に

今の状態はいわばunfinishedLv,1だ


……まじかぁ〜、僕が創っちゃったのかこの空間

まぁ気にしたら負けだな、訓練するか


まずは……重力を裏返し!

体が上に上がって行き、だんだんスピードが上がって行った

まるで上に落ちる変態だ


「って、そんなこと考えてる暇はない!」


早く降りないと裏返し!


体は下に引っ張られた


次に落下スピードをだんだん早くなるから遅くなるに裏返し!


落下はだんだんとゆっくりになり地面につく頃には全くスピードは無かった


「重力の裏返しは危ないから禁止だな」


次は……あれだな


「男から女に裏返し」


そして……


「小さいから大きいに裏返し!」


!?え……肩に負担が……

しょうがない、止めるか


「元の状態じゃないから元の状態に裏返し」


……よく戸比元大丈夫だったな


「ふぁ〜」


ちょっと眠たくなってきた


「僕の部屋じゃないから僕の部屋に裏返し」


さて、帰ってきたし寝よう


*  *  *


起きた後ご飯を食べて学校に来た


「おはよう」

「おう」

「おはよう」


僕は秋と戸比元にちょっと気になったことを聞いた


「僕達が倒した犯罪者って逮捕したりしないと意味なくない?」


ずっと気になってたんだよね


すると戸比元が口を開いた


「あ〜、それは大丈夫」

「え?なんで?」

「ほれ」


戸比元がスマホを見せてきた


……なんでスマホ持ってきてるんだ?


まぁいいか


戸比元が見せてきたのはとあるニュース記事だった


「銀行強盗逮捕……?」

「うん、どうやら警察に誰かに倒された犯罪者を発見する能力と転移能力と刑務所から犯罪者を絶対に逃さない能力を持ってるらしいんだ」

「何その偶然」


でも刑務所から犯罪者を絶対に逃さない能力を持っている人なんて一人しかいない気がするんだけどパンクしないかな?


「ちなみに刑務所を異空間にして無限に収容する事ができる能力を持っている人も居るよ」

「凄いな……」


もう他の刑務所要らないじゃん


「ところでなんて名前の刑務所なの?」

「え〜と……ホウレンソウ刑務所だって」

「……ほうれん草?」


変な名前だな……


「あっ、そうそう、これあげる」

「あ、うん」


戸比元にイヤホンのようなものとなにか黒いものを渡されたを渡された


「なにこれ?」

「通信機とマイク」

「は?」


なんか凄いもの渡してきてない?


「それで転移後でも会話ができるよ」

「え〜と……ラグは?」

「0.2秒」

「短すぎない?」


中学生が作っていいものじゃないでしょ


……というか昨日描いてたのこれの設計図だったのかな?


「もしかして昨日描いてた奴は……」

「うん、これの設計図」

「だよねぇ……」


確かにこいつは技術がかなり得意だったけどここまで得意だったとは……


「使うときはマイクは服につけて通信機は耳につけてね」

「分かった」


特別治安維持隊の科学力が上がった、やったね!

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