ガタゴト線路とキラキラ金平糖〜頭に大怪我をした仔猫のお話

お話の終わりに

ぴいこちゃんの一日

　ぴいこちゃんは、とっても早起き。

　パパやママが起きる前から、寝室の中をルンルンおさんぽしています。

　でも、たま〜にお寝坊（？）して、パパやママが起きるまでいっしょにおねんねしていることもありますよ。

　時計の針が６時になると、朝ごはん。

　朝食メニューは、ad缶かリカバリーアシスト。ムース状のごはんです。

　それに、痙攣（けいれん）を抑（おさ）えるお薬ジアゼパムと発芽玄米パウダーを混ぜたもの。

　ぴいこちゃんはごはんを上手（じょうず）にかめず、舌で舐（な）め取るように食べるから、自分ではムース状のごはんしか食べられないのです。

　朝ごはんがすんだら、おさんぽの続き。今度のおさんぽ場所は、リビングとダイニングです。

　それから、ぐうぐうお昼寝も。猫は、寝るのも大切なお仕事の一つですからね。

　正午になって、お昼ごはん。

　お昼のメニューは、お薬抜きのad缶かリカバリーアシストです。

　ランチタイムのあとは、ぴいこちゃん大好きな猫のぱちお兄（にい）ちゃんと遊んだり、おさんぽしたり、お昼寝したり。

　午後からも、なかなか忙しいぴいこちゃんです。

　晩ごはんは、夕方６時。

　メニューは、朝と同じでお薬入りです。

　お薬入りのごはんは、朝晩２回。

　お薬の切れる時間になると、暴走列車があばれだし少し痙攣（けいれん）が始まることもあります。

　お薬は、パパやママがぴいこちゃんにくれるキラキラ金平糖。

　だから、ぴいこちゃんも良い子で毎日、お薬を続けます。

　ぴいこちゃんは、一度にたくさん食べることができないので、ごはんは朝昼晩の３回の他に、寝る前ごはんと夜食も食べます。

　寝る前ごはんは、夜の９時ごろ。

　１０時ごろには、ママの抱っこで、おやすみなさい。

　でも、これでぴいこちゃんの１日が終わるわけではありません。

　ママの胸の上でスヤスヤぐっすり眠っていても、時々、夜のおさんぽパトロールをすることもあるし、お夜食だって食べるからです。

　それに、夜中に３回オムツ交換もしてもらいます。ぴいこちゃんは、夜、寝るときはオムツをしているからです。

　ごはんを食べれば、とうぜん、おつうじ。大切です。

　ぴいこちゃんは、猫トイレで排便ができません。

　日中は、床（ゆか）に敷いたペットシーツの上でしています。

　だいたいする場所は決まっていて、成功率は60％くらい。

　半分以上成功しているので、立派なぴいこちゃんです。

　2020年の夏に生まれたぴいこちゃんは、年を越して、この春４月５日には２.１kgになりました。

　時には体調を崩してしまうこともありますが、おうちのみんなの真ん中で、ぴいこちゃんはぴいこちゃんのペースでゆっくり成長しています。

　今日も、ぴいこちゃんにとって、おうちのみんなにとって、世界中の猫たちにとって、生き物たちにとって、人間にとって、良い１日でありますように！