3話 お勉強やがて転生へ

 ホウさん混沌としてきちゃったので転生はじめちゃいましょ。


「はーい、それじゃあ転生にあたっての説明をしますねーちょっとまっててねー」


 3人の姿が一瞬で消えて、待つこと5分位、コロコロとホワイトボードを押しながら、3人が視界に戻ってくる。


「じゃあ転生する世界の事は私が説明しますねー」


 スススっと白いブラウスと灰色のタイトスカートに、お着替してTHE女教師スタイルで参上したホウさん。もうなんというかフリーダムだなミーティアもドッキングしてそうな勢いだわ。


 そして手渡された冊子とホワイトボードを見ると世界、種族と生き物、魔物、大陸、文化、税…と概要説明が書いてある。


さすがにここは真面目なんだなと感心しつつ各項目について説明をお願いした。

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[世界]

名前はアルカディア、球形で地球と同じ構造をしている。

衛星としての月は同一名称で存在している。

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「基本的には地球と同じよー、でも地球より少し月が近いから、月は出ているか?なんて聞いても「は?」って返されるだけだからきをつけてねー」


 アルカディアね、理想郷だっけか。なんだろ微妙に地球の神話とシンクロしているのは異世界帰りの人が何かを残してるとかなのかな?


 といいますか、ホウさんはその説明はギリギリだと思います、、ああフリーダムに返したのかコミュぢから凄い。まあわかりやすいですけどですけど。

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[種族と生き物]

人族、獣人と地上生物を由縁とした種族とエルフ、ドワーフの精霊を由縁とした種族がある。

ハーフは存在せず、異種間での子はどちらかの種族に落ち着く

人とエルフなら、人かエルフしか生まれない。

世間には認知されていないがレベルが99を超えると上位種族になる。

また上位種族との子でも上位前となる。

人→ハイヒューマン

獣人→獣型と才能によって上位が変わる。狐なら天狐や空狐や管狐

エルフ→ハイエルフ

ドワーフ→ハイドワーフ


[魔物]

なぜ生まれるか、どこから生まれるかは地上では不明

現在は魔法の元の魔力と獣が融合したものと考えられている

空を飛ぶもの地を走るもの海を泳ぐもの、多種多様である

ただし動物よりも魔物の方が肉がおいしい、ツノや爪が固い

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「大体これが輪廻してる魂の器として生きてる生物かなー」


 ああっこれファンタジー世界そのままだ、THEテンプレートファンタジーな種族、やっぱし異世界転生からの情報流出なのかなって魔物も転生対象なんだ。


「そうですねー寝ている間に色んな世界を渡って夢として見ている人もいますよー、眉唾で見聞きしてたチャネリング案外馬鹿にできませんよー」

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[大陸]

5大陸になっており大海で途切れているが、定期的に船での文化交流がある。

大陸間の移動は制限等もなく民は居心地で選んでいる、戦争等は魔物の脅威がある為にない。


ジューダス:人族が多い大陸

エウロパ:エルフ族が多い大陸

シュターデル:獣人が多い大陸

カサード:ドワーフが多い大陸

フロンティア:未踏と呼ばれている大陸4か国との交易も交流もない。

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「今回転生先になるのはジューダスで人族の予定よ、希望があれば他の大陸と種族も選べるけどどうするー?」


 急に五感が良くなったり、なかった尻尾とかの器官があるのは少し困るかもなぁ、人のままでお願いします。


「はーい、人っと」

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[文化]

封建制度だが貨幣経済が浸透している為に領地や封土に荘園や農民農奴が存在しない。

人身派遣の初期型として金銭を対価とした奴隷制度が存在する。

絵や歌や彫像に関しては神を称える祝詞や書き写しが原始宗教より伝達し進化して存在する。

成人は15才となり、そこから課税対象となる、ただし10才以降に冒険者となった場合も課税対象となる。


[税]

物納が税金ではなく貨幣で人頭毎に税を払う形式、封建制度が終焉期を迎えつつある。

離れた農地等は市街地の卸値相当で農作物を税とする慣習的な救済措置もある。

・・・

・・

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 「大体は、こんな感じねー地球だと中世ってかんじかしらねー、転生する世界の大枠はこんなかんじかなー」


 残りの文化、税、権力と階級、時代、建築、鉄材、職業、ギルド、罪と罰、通貨と経済とホウ先生に説明をもらって、大体理解したけどやっぱりファンタジー小説の世界だね。

 

 わかりやすくていいや、とりいそぎ新たに覚えるのは世界と大陸の固有名詞くらいかなあとは成長しながら覚えよう。


 「次はステータスねぇ」


 ゆっくりとしなやかにホワイトボードに向かうアミさん、なんかスリットでかいし、一人だけストッキングが網なのね。まあ好きですけど! 

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「レベル」

各人の強さを評した数値、最大値は999となるが現行では100を越えるものが居ない為に99が限界と認識されている。

レベルがあがるとステータスがあり場合によってはスキルを閃く。

加齢とともにレベルとステータスは減少していき実行不可能なスキルは喪失する。

一般人はレベル5-10くらいである。

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 「レベルが上がったり、スキルを閃いたりしたら、各種族の神様が天啓にて脳内告知してくれるわよぉ」


 ん、さすがファンタジー世界レベル制度か、いいね、努力すれば結果が少なからず出る世界だ。


 「そうよぉーだって貴方の生きやすい世界ですものぉ、でもずっと強いままじゃないの、寿命が近づくとぉ忘れて言っちゃうから

そのうちぃお孫さんにおじいちゃん魔法はもう使えないでしょって言われるようにぃなるわよぅ」


 ぐっそれは地味に心に来そうだ、まままぁ先の話だしテレッテーでピコーンするってことは分かりました。


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「ステータス」

各人の能力を決めるステタースは5つの分類にわかれており最大値は999となる。

現行では100を超える値を持つものが居ない為に99が限界と認識されている。

魔物や動物または人の討伐により生命を奪った際にレベルが上昇する。

主人公が持つ上昇関与の特殊スキルを持たない場合は戦闘内容やレベルアップ間の鍛錬内容によって自動に上昇する。


STR

力を司るステータス、レベル10の20歳男性の平均が16で女性は6程度となっている。


VIT

生命力を司るステータス、レベル10の20歳男性の平均が14で女性は16程度となっている。


AGI

素早さを司るステータス、レベル10の20歳男性の平均値が8で女性は12程度となっている。


DEX

器用さを司るステータス、レベル10の20歳男性の平均値が12で女性は16程度となっている。


LUK

幸運さを司るステータス、隠しステータス一般的には認識されておらず、平均値は不明、生まれた際に0-99で取得する。


CAR

カルマを司るステータス、隠しステータス一般には認識されていない。

-100から+100まで存在し値によって悪属性(-100から-25)、中立属性(-24から+24)、善属性(24から100)が決まる

犯罪時に確認を行う神殿にある像はこの値を参照している。

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 「レベルがあがった時に上昇するステータス合計で5程度かしらねぇ、だからぁ1レベルあがっても実感は薄いけど頑張ってねぇ」


 はーい、各ステータス99上限にて振り分けると495必要なのか、これ5振り分けられたらでレベル99で丁度っぽいな

レベル999でステータス4995ってそりゃピッタリか、うん、まあそうだね、1レベルで5以下の上昇だとカンストは無理ってことね。

 

 「次はスキルだなっ」


 タタタッと小走りでホワイトボードに近寄るリリさん、キリッとした顔してるけど女教師スタイルなのね、譲れないエニシングなんだと思うことにしよう。

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「スキルと称号について」

保有者が任意で発動する技能や異能がスキルであり、常時発動型は称号として別に存在する。


「スキル」

各人が先天的または後天的に使える技能と異能の名前、各スキルの強度や熟練度はLV制で5まで存在する。

また回復は特殊スキルとなっており3段階の成長または強度による上位名称が存在する。

すべてのスキル成長方式は利用回数による熟練度方式となっている。

スキルについては特定の事柄を極めると世界(神)が認知し名称化する為に体系化は不可能となっている。

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 「ここまでで、分からないことはありますか?」


 5段階のレベルを持ったアクティブスキルとパッシブスキルがあるってことだね、あとはユニークスキルって感じかな。


「はい、その通りです(アレ、テトリアシトリセツメイ…)」

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「パーソナルスキル」

各人が先天的に固有でもつ後天的に取得が不可能な技能と異能の名前、強度や熟練度は存在しなく上位は存在しない。

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 「説明は、以上ですねー」

 「タヨレルオネエサン…」

 「じゃあ次は貴方に付与するお詫びねぇ、これは転生間違いが見つかった時から見繕ってあったんだけどぉすこぉおし追加しておくわねぇ」

 「転生したら確認してくださいー、ほら呆然としてないのっ」

 「はいっ、ステータスと念じてくれれば赤子の時から確認できますっ」


 ここらへんも王道って言えば王道だなあ、最後はドタバタと転生してステータスと唱えて驚くまでがセットだよね。

オーケ―オーケー受け入れちゃう。


 じゃあ天使さんズ改め、ホウさん、リリさん、アミさん過分な対応ありがとうございました。

中々会うことは叶わないかもしれませんが、みなさんの幸せと平穏をお祈りさせていただくことを感謝とさせてください。


 「はーい、こちらこそありがとうねー」

 「あっそうそう名前つけてもらったから、私達はあなたの守護天使として見守っているわね」


 えっなにそれ、名づけだめじゃん。大丈夫なのそれって思ってるうちに足元にTHE魔法陣、ふはははは。


 もうドタバタでアレだ笑っておこう、きっと悪い話じゃない。


 行ってきますホウさん、リリさん、アミさん。そしてありがとうございました。


「「「いってらっしゃーい」」」

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