第8話
午後の階段下劇場〜愛の断罪〜
悪役令嬢A・・・ユージェニー・フェクトル公爵令嬢。王太子の婚約者。「あら? 平民の方から階段に呼び出されてしまったわ。なんてことかしら」
ヒロインA・・・アリス・カンバス男爵令嬢。図書委員。「他人の読書の邪魔しちゃいけませんよ?」
側近A・・・ケイン・ルードリフ侯爵家嫡男。「もうやっちまおうぜ。殿下は何も気にしないって」
側近B・・・ジュリアン・フォックセル公爵家嫡男。「どうせなら今後同じことが起こらないように周囲への牽制にもなればいいよな」
側近C・・・ニコラス・ヴェントーネ侯爵家嫡男。「おいマジかよ。あの平民、殿下とユージェニー様を階段に呼びだしたぞ」
王太子A・・・王太子。「ん? よくわからないが、平民の書いた台本など演じる必要はないぞ?」
友情出演・・・子爵令嬢。証言者。「ていうか、本当に突き落とされても「突き落とされました」なんて言う馬鹿いないわよ。「私が足を滑らせたのです!」って言うわよね、普通。命と家族が大事なら」
人知れず破棄された台本・・・「悪役令嬢に「殿下に近寄らないで!」と言われて階段から突き落とされた私! そこに現れた殿下に断罪される悪役令嬢! そして、真実の愛で結ばれた二人は国民に祝福されて私は王妃になるのよ! 図書委員が殿下に話しかけるなとか言ってくるのがうざいのよね。殿下の側近も私と殿下の仲を邪魔して図書室から追い出そうとしてくるし。一度、殿下のこと名前で呼んだらあり得ないぐらい叱られたし。殿下は何も言わなかったのに! ふん!私が殿下と結婚したら全員処刑してやるわ!」
意味がわかると怖い話。 荒瀬ヤヒロ @arase55y85
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