将来どうしたいのか 21.03.07



 将来のことって考えるのは正直嫌いだ。

 何を考えたところで碌な将来がみえてこない。このまま社畜として死ぬ運命かと呪った時すらあったほどだ。


 と、まあ将来。と言ってしまうととてつもなく嫌な響きなのだが、今回は小説を書く者としての将来。つまり小説を書いてどうなりたいのか。についての話だ。

 とはいえ、答えは定まっていないので、同じ題材を今後も繰り返し使うことになるかもしれないが。



 さて、小説を書き始めたのは書きたい物語があったからだ。

 例えば、何かすばらしいテーマを持っていて、それを伝えたいわけでも、目標になる作家先生がいて、それを目指しているわけでも、何歳までに書籍化して、作家になる。と夢みているわけでもない。

 趣味だ。完全な趣味。

 その上で、自分の書く小説の書き方に悩むことがよくある。


 展開が遅い。

 主人公に魅力がない。

 セリフがすくない。

 状況が伝わってこない。


 ふむふむ。どれも切って捨てるような意見ではないのはまちがいない。

 が、そうした指摘をうけるとき、どれをきちんと受け取って反映させるかについては自分で選ぶしかないよ。といわれることがある。

 これももっともな話なのだが。


 こまった。

 目指しているものがない。

 夢もない。

 こうなりたいとかまったくない。

 それはとても困ってしまった。


 これでは何をうけとめればいいのか全くわからない。

 自分がどうなりたいか決まっていないのだから、アドバイスを取捨選択できるわけもない。

 みんなどんな作品をめざしているのだろう。

 みんなどんな将来を目指しているのだろう。

 みんな。

 みんな。


 ほらみろ。またみんなを対象として自分と比較している。

 悪いところだぞ。



 さて、本当に、どうしたものか。


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