第2話 モンスター

目の前に、モンスターらしき影が見えた。

「うわ、何あれ、きも」

と口走ってしまった結果、こちらに向かってきた…

「あ、これ、もしかして…フラグだったか…?」

思いっきりこちらに向かってくるは、

「ジァイアントバジリスク」

という、毒と消化液を放つちょいとめんどくさい相手だ。

(やべ、俺、武器は9割ナザリックに置いてきた…)

ユウキは走る。全速力で。

だが、追いつかれる。

(武器、武器、武器〜!!)

思いっきり武器を探した。

そして見つける。

「あった……ん?」

『聖龍刀』

『この刀は無垢な者には効かず、敵対する物に効果がある。(黒龍刀と一緒でないと威力が大幅に落ちる)』

「は!?」

(こんなシステム作ったやつを殴りたい)

拳を作るユウキ

(仕方ない、これでちまちまやるしかないか…)

と、敵の方を向き構える。

鞘は無く、構えは我流。

右手に持ち、右足を下げ、右手を右足に近付け、膝から手の甲まで約拳2つ分の間隔を開ける。左足を前に出し、左手はいつでも刀を握れるように右手に近づける。ほんの少しだけ前かがみになり、息を吐いた。

敵を見て、一瞬で隙を見る。

「行くぞ!!」

けたたましい声を上げ、突っ込む。

狙いは首。

下から上に斜めに切り落とす。

切り損ねた場合に備えて、刀を横に振れるように力を抑える。

名をつけるなら……

「覇刀鶴翼二連!!」


ジャイアントバジリスクは一撃食らうと、その場で、破裂した。


「え?大幅に威力が落ちるのでは……?」

(これの本当の威力って相当やばくないか?)

と思うけどもその前に…

「ぐ〜、ゴロロロロ」

雷のような音を出す腹が鳴る。

「私の体は食べ物が欲しいのか……」

食べ物をウィンドウで探す。

「あるにはあったけども……」

ウィンドウにあった食べ物は……

『???の肉』×175

『時を止める神の肉』×543

『スターダストの希少肉』×774

『ジャイアントバジリスクの肉』×99999

『U1jxkm6k&g@6kの肉』×108251


(食料は……ナザリックに置いてくればよかった……)

そう思うユウキであった……

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