第185話食器忘れてた。

ラナちゃん達が手伝ってくれたおかげで直ぐに貯蔵庫の掃除は終わったので私は野菜を中心に箱に入った状態で野菜を出していく。


「ラナちゃん貯蔵庫には野菜や小麦なんかを中心で置いとくわね、肉はコテージの冷蔵庫に入れて置くわ」


私が野菜などの食材を出して行きながらラナちゃんに言う、私の言葉を聞いたラナちゃんが頷きながら「はい」と答えてくれたので私も頷いて食材を出して行った。

 

貯蔵庫を片付けた私達は一度厨房に戻り、次にどうしようか考えていると裏口が開かれアベル達が入って来た。


「ようマリア、随分デッカい家を買ったんだな、外から見て驚いたぜ。

 庭も広いし納屋も有るんだもんな、あ、これ、狩って来たウルフの肉な」


アベルは解体した肉を私に渡してきたのでストレージに入れ、改めてアベルに話しかけた。


「アベル達はどうするの?部屋はまだ余ってるけど・・・」


私がアベル達の希望を聞くと、アベルとマーナは2人で顔を合わせ2人でこちらを見る。


「それなんだけど、どうせ大部屋空いてるんだろ?なら、俺達はその大部屋で良いぜ」


アベルの言葉に私は今の部屋の状況を考える。

 男子部屋は確かに男の子達3人にジェフくんだけだからアベルを入れてもまだ5人しか埋まってない、女子部屋は女の子3人と私とマーナならまだまだ余裕がある。

 大部屋のベット数を考えて私は頷くとアベルと男の子達全員で上へと走っていった。


「マーナも大部屋で良かったの?」


私が確認のために聞くとマーナは頷きながら。


「あたし1人で一室使うなんてなんか申し訳ないし、1人部屋なんて寂しいだろ?」


マーナの説明に私は頷いた。私も一人部屋は寂しいから大部屋で寝ようと思ってるんだから。

 

「じゃあ部屋に行きましょ」


私は声を掛けると皆で大部屋に向かった。

 大部屋に向かうと二段ベットが多いから1つ退かすことにした。


「窓際の方の二段ベットを退かすか壁側のベットを退かすのどっちが良い?」


私が聞くと皆悩みだし、少し待つとカーラちゃんが顔を上げて。


「壁側のベットの方が良いわ」と答えてくれた。


私はカーラちゃんの答えを聞いて二段ベットを退かすとテーブルと人数分の椅子を置いた。

 それを見て皆頷き自分達のベットを決めて荷物を下ろした。

 私達がベットを決めて自由にし始めた時、部屋のドアが叩かれたので顔を出すとキャサリンちゃんが立っていた。


「どうしたの?あ、家具ねちょっと待ってて一緒に行くわ」


私がキャサリンちゃんが来た理由に気付いて部屋を出る。


「掃除も済みましたから呼びに来たんですよ」


キャサリンちゃんの言葉に私は頷き3階の部屋に向かった。

 3階の部屋は綺麗に掃除されていたので、私は中に入ると二段ベットを取り出して置く。


「私達のベットじゃないですけどいいんですか?」


マリーダさんが聞いて来るので私は微笑み。


「どうせ余っていますので、それにここに一人用ベットを3個置くのはちょっと窮屈になりませんか?

 二段ベットなら皆ゆったり寝れますからどうぞ使ってください」


私はそう言うとベット以外の家具を手早く置いて部屋を出て行った。

 ついでに部屋に帰る前に男の子部屋によって、使ってない二段ベットを回収してテーブルを置いてあげた。


「マリアねーちゃんあれも出してくれよ、部屋でいても暇だからさ」


アントニーくんが私に近づき揺すって来たので少し考えてから、多分あれだろうと思い出してあげた。

 私が出したのはチェスやリバーシなどのボードゲーム、まあ暇なときには必要よね。


私は自分の部屋に戻り、こちらにもボードゲームを置く。

 すると直ぐにそれを見つけたエイミーちゃんが来てキャトルーと対戦を始めた。

 その様子を興味深げに盤面を覗き込んでいたマーナがしみじみと呟いた。


「マリアは何でも持ってるんだな・・・」


マーナの呟きを聞いて私は微笑み。


「何でも持てるわけじゃないわよ?ない物も多いから買わなきゃいけないし、あ、食器買ってこないと」


私はマーナと話していて食器のことに気付き、部屋を出て直ぐ買いに出かけるのだった。

 私が急いで出て行った後マーナはキャトルーと代わりボードゲームでエイミーちゃんに対戦をして惨敗するのだった。

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