第182話冷蔵庫の仕様

キャサリンちゃんの家から新しい家に戻って来た私達は新しい家に入り、私はカウンターの前でキャサリンちゃんに声を掛けた。


「キャサリンちゃん、まずあなた達家族が住む部屋を決めましょ、まず小部屋と大部屋を見て貰ってどっちに住むか決めてくれない?」


私はそう言いながら階段へと歩いて行く、キャサリンちゃんは「はい」と答えながら私に付いて来た。

 先ず私達は2階の大部屋を開ける、キャサリンちゃんは大部屋の中を見て一瞬目を開いて部屋を見回した。


「ひ、広いですね、さすがにこの広さだとなんか落ち着かないかもしれません・・・」


キャサリンちゃんはそう言うので、私達は今度は3階の小部屋に向かった。

 3階の小部屋に入るとまたキャサリンちゃんはキョロキョロと見回しながら。


「寝るだけならこのぐらいが良いかもしれませんね、前の家より広いですし食事は1階で食べると考えればこの部屋は寝るだけになると思いますから」


キャサリンちゃんはそう言うので私は頷き。


「小部屋は3階と4階になるけど、どっちがいい?」


私が階を聞いてみるとキャサリンちゃんは迷っているようだった。

 少し考える様に俯いていたけど少し待つとキャサリンちゃんは顔を上げて。


「階は家族と相談しても良いですか?」


キャサリンちゃんはそう言うので私は頷いた。


「ならキャサリンちゃん露店に戻って皆に場所を教えて上げて、もうそろそろお昼だから料理が無くなるんじゃないかしら?」


私が言うとキャサリンちゃんは頷き。


「分かりました、わたしちょっと行って来ますね」


キャサリンちゃんはそう言うと走りだして直ぐに家から出て行ってしまった。

 私はキャサリンちゃんを見送り、庭に出てきた。

 さてと、テーブルと二段ベットを必要な数手に入れるために、コテージの中の二段ベットとテーブルを取り出そう。

 

あ、そう言えば冷蔵庫ってコテージの外に出しても使えるのかしら?取り合えず冷蔵庫が使えるか確認してみよ。

 私は思い出した冷蔵庫を取り出してみる。

 取り出した冷蔵庫は稼働している音はしていなかった。

 冷蔵庫のドアを開いて見ると少し冷気が漏れ出してくる、でも稼働しているようには見えなかった。


コテージから出すと使えなくなっちゃうのね、この冷蔵庫コテージに戻したらまた使えるかしら?

 私は興味が沸いてまだ使ってないコテージを出すと中の家具を回収した後冷蔵庫を取り出してみた。

 冷蔵庫は静かだけど確かな稼働音を響かせて稼働していた。ドアを開けるとしっかりと冷気が流れ出してくる。


「なるほど、コテージの中なら稼働するのね、なら冷蔵庫も回収してベットが有った所に置いたら4台くらい置けそう。

 どうせコテージ2個はお風呂用に置くつもりだから丁度良いわね」


私は決めるとコテージから冷蔵庫も取り出し始めた。

 コテージをストレージに出し入れすること6回、取り合えず使う分の家具を手に入れることができた。

 そして問題がテーブル、椅子、ベットは有るけど洋服箪笥が無い、コテージは元々メビロのアイテムだから無いのよね。

 メビロでのコテージの役目は、遠出してホームに戻れなかった時の臨時安全地帯を作るためのアイテムで、使い終わったら消えてなくなるから防具を置いたりする人がいなくて。

 そもそも自分の洋服なんかのアバターはストレージに入れてあったから必要無かったのよね。


と言う事で箪笥やチェストみたいな自分の物を入れて置く場所が無い、これは買ってこないと無理ですよね~。

 他に何か必要な物有るかしら?鍋はメビロ時代に気になった鍋や包丁などの調理器具は一通り勝てたのよね。

 だって現実で買って使いずらかったら嫌だもの、その点ゲーム内で稼いで買う分には現実のお金減らないし、気に入った調理器具を買うだけで良いから出費も減らせる。

 他にもコスメもゲームで色々試してから買っていた。

 

健康器具とかも買ったりしたな~、他にも人気スイーツや有名店のケーキとか、だって1個1500円からとか貧乏学生の私には手が届かない。

 でもゲームで食べる分はゲーム内で稼げば買えるから本当にお財布に優しい、しかも食べ過ぎても太ったりしないしね~。

 だからお気に入りの物は買い貯めていた。

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