第143話ハンバーガー試作

キャサリンちゃんの為に、持ち帰れるものを作ることにした。

 丁度いいので試作の為にハンバーガーを作るろうかな、後で感想も教えて欲しいし。

 私はキャサリンちゃんに渡しためのハンバーガーを作り始める。

 

先ずはウルフの肉だけのハンバーガーを作る。

 初めに肉の臭みを取る作業をして、それをラナちゃんに渡して挽き肉にしてもらう。

 挽き肉になったウルフ肉をこねこねして、ルットのみじん切りと塩胡椒を入れて、粘りが出て滑らかになるまでこねます。

 こね終わったら、形を整えて完成。後は焼くだけね。

 もう一つはウルフ肉とオーク肉を半々に混ぜて、ルットのみじん切りと塩胡椒を入れて、こちらも粘りが出るまでこねて形を整えたら完成。

 両方余り厚くすると火の通りが悪いし食べずらいから、パンに挟んでも食べやすり薄さにしてから焼く。


焼いていると端から少し割れてきてしまった。

 やっぱり卵あるとないとじゃ、見た目が違うし味も違ってくるわよね。

 今回はパン粉を使った繋ぎのハンバーグにはしなかった。

 薄くしなきゃいけないから。


形が出来たら焼いてきます。

 もちろん全員分焼いてパンに挟む、ハンバーガーを二種類作った私は、それを布で包み外で待っているキャサリンちゃんに渡した。

 渡されたキャサリンちゃんは驚いた顔をして。


「え?良いんですか?お金も貰ってご飯迄もらっちゃって」


遠慮するキャサリンちゃんに。


「二種類入ってるから、明日にでも感想聞かせてくれると嬉しいな」


ハンバーガーを渡しながら言うと、キャサリンちゃんは「はい!」と元気な声で返事をしてくれた。


その後アベル達冒険者組と私とアトムくんは集まり、明日の予定を決めることにした。


「明日は狩に行くメンバーはどうしますか?行きたい人は?」


私が見回しながら聞き、皆の様子を見る。

 私の言葉を聞いたアベルは、ジェフくんとキャサリンちゃんの顔を見てから、私を見た。


「そうだな明日はマリアこいつらと一緒に言ってやってくれるか?」


アベルの言葉に私は首を傾げるとアベルが苦笑いを浮かべ。


「今日3匹しか持ってこれなかっただろ?マリアが居ればもっと稼げるってことを教えてやりたいし、ウルフの肉でも料理する奴が違うとうまくなるってことを教えてやってくれないか」


アベルが理由を言ってきたので私は頷き。


「アトムくん明日私がいないけど大丈夫?」


屋台のことが少し心配になりアトムくんに質問した。

 アトムくんは私の言葉を聞き、深く頷きながら。


「大丈夫です、今日流れは分かりましたから、ギルドに持って行く分も分かっていますし、配達も手分けしてやります」


アトムくんの言葉を聞き、私も頷きアベル達に向き直り。


「じゃあ明日屋台の手伝いお願いね、マーナ調理手伝いできる?」


私がマーナに質問する、マーナは「簡単な事なら」と頷いてくれた。


「パン切ってカツと葉野菜挟むだけだから簡単よ、カーラちゃんでも出来るから大丈夫よ」


マーナに作業内容を言い、マーナは頷きながら「分かった」と笑顔で答えた。


マーナに明日の内容を伝えて、今度はアベルに向き直った。


「アベルは護衛お願いね、商業ギルドの前だから変なお客さんは来ないと思うけど、商人に絡まれる可能性もあるからよろしくね」


私がアベルに注意すると、アベルは真剣な顔で了承してくれた。

 

屋台組と話し終わった私は、今度は狩へ行く2人に振り向くと二人は少し硬い表情になったけど、私は笑顔で。


「明日はよろしくね、待ち合わせは冒険者ギルドで良いかしら?」


私が聞くと二人は顔を見合わせ「それでいいです」と答えてくれた。

 

明日の打ち合わせが終わった私が。


「それじゃあご飯にしましょ」


皆に声を掛け、皆は返事をして移動をし始めた。

 男の子組は男子用コテージへ向かい、マーナは女子用コテージへ向かった。

 キャサリンちゃんは母親と妹が待ってるからと帰っていき、私もコテージに向かった。

 

女子用コテージに入ると、カーラちゃんがラナちゃんにカツの揚げ方を教えて貰っていて、お風呂からはシャワーの音が聞こえていた。

 エイミーちゃんとキャトルーは○×ゲームで遊んでいて、勝ち負けは半々みたいだった。

 ボードゲームがこんなに熱中してやれるなら、他のゲームも出してみるのもいいかもしれないわね。

 でも持ち出して遊ぶってなると、先に商業ギルドで商標登録して置いた方が良いかしら。

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