第95話5日経ちました
ボックスとの決闘から5日が立った。
冒険所ギルドによって、北東の森は立ち入り禁止になってもう5日になる。
北東の森に入れなくなった私達は、北の街道や南にあるゴブリンの集落があった森に行き、ウルフやホーンラビットを狩っていた。
その間に私は服を作りながら、またポーションの詰め替えをし始めた。
孤児院の皆は其々、どのスキルを取るか考えて決めたみたい。
アトムくんは(俊足)を選んだ、理由を聞いてみると、どんな武器を使っても回避は必要だからって言ってたわ。
チェスターくんは(槍術)を選んだ、チェスターくんは訓練シリーズを全部使って見て、自分に一番合っている武器が槍だったかららしいわ。
エイミーちゃんは何が良いか聞いてみた所、(聖魔法)が欲しいと言って来たので、どうしてそれにしたのか聞いてみたら、後で絶対必要になるかららしいわ。
後で必要になるって言うのが、どういう意味なのか分からなかったけど、(聖魔法)なら教えられるから、教えて上げよう。
ラナちゃんは最後まで迷っていたけど、(料理)にした見たい、私が色々な料理を出してそれが美味しかったからって言ってくれた。
料理ならレシピを教えて上げられる。
皆がスキルを手に入れて、アトムくん、チェスターくん、アントニーくんの男の子組は、良く訓練シリーズで練習するようになった。
朝ご飯ができる前や寝る前に、素振りや対戦をして訓練してる。
この前なんか、朝の訓練をしたまま朝ご飯を食べようとしたので、お風呂で汗を流してきなさいって叱ってしまったわ。
それからは練習の後は必ずシャワーで汗を流してから、ご飯を食べにくるようになった。
料理のスキルを取ったラナちゃんは、毎日私の作る料理の手伝いをしてくれる。
私は料理を作りながら、レシピをラナちゃんに教えると、ラナちゃんはどんどん吸収していって、香辛料や醤油など特殊な材料を使う料理以外はほとんど作れるようになった。
今ラナちゃんが一番得意な料理は、何と塩ラーメンだったりする。
鳥の骨とか肉屋さんで貰えるし、チャーシューは私が作り置きしておいた物を使って、麺も手打ちで作っちゃうぐらい本格的!
今度豚骨ラーメンも教えて上げようかな、でも家の中で豚骨煮るとあの独特の匂いが嫌いな人もいるから、一度作り方を見せるとき、注意しないとダメかしら?
エイミーちゃんは今はヒールをやっと使える状態で、しかも回復量は余り良く無い、まあ初めての魔法だからそうなってしまうのも分かる。
今は私と一緒に冒険者ギルドに行って、一緒に怪我した冒険者ヒールを掛ける練習をしてる。
ぬいぐるみの様にキャトルーを抱いて、ヒールを掛けているエイミーちゃんは、今やトラットの冒険者ギルドではマスコットの様に扱われてる。
エイミーちゃんは今はお金を取っていないけど、掛けてもらった冒険者達が小銭を上げたり、ジュースを奢って貰ったりしてることを見掛けるようになった。
抱きしめられてるキャトルーには、しっかりボディーガード役もやって得貰ってる。
報酬は塩味を調整した、ジャーキーの塩分を落として、キャトルーの身体に悪くない塩分量で作ったジャーキーが報酬だったり、運よく魚が手に入った時は魚の干した物になっていた。
カーラちゃんは水魔法を少しづつ自分の物にしているみたい、まだ最初の魔法の『ウォーターショット』をやっと使えるようになって、発動のも大分安定してきたみたい。
それに、前に私が杖による近接戦闘もできたほうがいいって、言ったことを覚えていてくれたみたいで、時々男の子組に混ざって棒術の訓練もしている。
棒術の方はそんなに上手くなっていないみたい、難しそうに練習している。
アトムくんは私と一緒に冒険者として活動しながら、いつも道りの生活を続けていた。
練習では、色々な武器を使っていた。
アトムくんは本当に器用で、武器を変えてもそれなりに使えていた。
でも、自分で選んだためか、最初に使った武器だからか、戦闘では私が渡す暗殺者ラジムの双剣を好んで使っている。
他にもこの間、木彫りの騎士の人形をアントニーくんに渡したら、アトムくんがそれを見て、次の日に冒険から帰って来た時、森で拾ってきたのか木を彫り始めた。
何時もの双剣だと長すぎて、やりずらそうにしていたから、ナイフを渡してあげたら、アントニーくんに渡した木彫りの人形を真似して掘り始めた。
一つ目は粗かったけど、二つ目になるとかなり人形に近づいていた。
この分なら商品になる木彫りの人形ごできるかもしれない、他にも家具や食器が作れるようになれば、アトムくんの自活も見えてくるわね。
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