第46話宿屋追い出されたの?
今日はお買い物の日です、まず始めに武器屋よね掘り出し物あるかしら?露店とか覗くの好きだったからな~いいのあるといいな。
後食材買わなきゃ!こっちの食材どんなのがあるか楽しみだな~、前に飲んだコロアの実の果汁美味しかったから買っとかないと。
後は香辛料も探さなきゃ、ニンニクらしき物は有るみたいだから、塩と胡椒・・・絶対、胡椒高いわよね。
ローリエは有ったから、クミンとかあるかしら?後ニンニクがあったなら生姜も欲しいわよね、生姜は食べてないからあるか分からないけど、
探すだけ探しておかないと、ストレージの中には基本的な香辛料は無限使用できる物を買ってあるけど、野菜類は大量にあるけど個数に限界は有るから出来れば買っておきたい、私が食堂に降りるまでに今日の予定を考えながら食堂に向かう。
食堂に入り、私がテーブルに着くとアイナちゃんがトレーに朝ご飯を持って来てくれた。
アイナちゃんは今日もテディベアを背負い、一所懸命お手伝いをしていた。
「アイナちゃんおはよう」
私がトレーを受け取りながら朝の挨拶をするとアイナちゃんは元気に。
「マリアおねえちゃんおはよう」
アイナちゃんは朝の挨拶を返してくれた。
それから私はご飯を食べていると食堂にキョロキョロしながらアベルとマーナが入って来た。
あれ?待ち合わせ場所って冒険者ギルドじゃ無かったっけ?何でここにいるの?
私が疑問に思っていると、アベル達は私を見つけ手を振りながら近づいて来た。
「おはよう、二人とも、どうしたの?」
私が朝の挨拶をしながら訪ねると、アベルは苦笑をしながら私がいるテーブルまで来て。
「おはよう、とりあえず、座っても良いか?」
アベルがそう言ってきたので私は頷き、それを確認したアベル達は、私が座ってるテーブルに同席した。
席に付くや否やマーナは怒りながら。
「ちょっと聞いてよ!昨日貰った肉を宿で食べようとしたら、ガラの悪い冒険者に寄こせって言われて口論になったのよ。
結局手を出される前に、宿屋の主人が止めに入って昨日はそれで済んだんだけど、今朝になっていざこざの原因になるから出てけって。
私たち悪くないのに、何で私たちが追い出されなきゃならないのよ!」
マーナは怒りながら、私に昨日何があったか説明した。
まさかただの肉よ?それに取られそうに取られそうになったのはアベル達なのに、何でアベル達が宿を追い出されることになるわけ?
私が疑問に思っているとアベルが、済まなそうにしながら。
「どうも香辛料が効いた食べ物は珍しくて、宿で襲われても命の保証が出来ないらしい、それに問題があったなんて噂が流れると、営業にも支障がでるって言われたよ」
アベルの宿側の説明をしてくれたけど、それって安全面は保証できないってことよね?それに食事の提供はやっていないんだから、客が何食べても追い出される理由にはならないと思うんだけど?そんな宿で噂を気にしてもあまり意味が無いような気がするのよね。
私が疑問に思いながら聞いている。
「それに香辛料は高くて貴族くらいしか食べれないって聞いたことがあるから・・・」
アベルがすまなそうにそう言うので、私は今度からはカレーはあまり出さない様にしようと思っていた。
私たちがテーブルで話しているのを気になっていたのかナタリーさんが近づいて来て、アベルの話が聞こえたのか話しかけてきた。
「あんた達が話してた香辛料料理ってアイナが食べたって言う料理だろ?昨日アイナもその匂いさせて給仕してたけど、アイナに匂いのこと聞いていた商人にあの子、マリアちゃんに食べさせてもらったって言いながら、マリアちゃんのこと指さしていたからね、あんたのこと見た商人も納得したような顔して引き下がってたし、ほかの客も同じ感じだったね~」
ナタリーさんはそう言うと私を見て納得したような顔をした。
アベル達はナタリーさんの話を聞いてから私を見て、なぜか納得したような顔をした。
3人とも失礼じゃない?私ってそんなに金持ちに見えるの?法衣来てるのにソロ用装備やGVG(ギルド対ギルド戦のこと)用装備よりは派手じゃないのにな~。
私は話を変えるためアベルにこれからのことを聞いて見た。
「二人は宿、どうするんですか?」
私に聞かれたアベル達は、ナタリーさんの方を向くと。
「2人部屋っていくらですか?」
二人に聞かれたナタリーさんは営業スマイルで。
「二人部屋なら1900ローンだよ、朝食付きで夕食は別で一人100ローン、朝食は食べなくても返金はしないからね」
ナタリーさんはそう言うとアベルは懐からお金を取り出し、「とりあえず1週間でお願いします」と言いながら、ナタリーさんにお金を渡していた。
お金を受け取ったナタリーさんはアベルに「受付するからカウンターに来とくれ」と言ってアベルを連れて行ってしまった。
残ったマーナに私は紅茶を出しながら「これから、よろしくね」と言うとマーナは笑顔で頷いた。
紅茶を手に取ったマーナはアイナちゃんを見つけ。
「あの子お人形さん背負ってるかわいいね」
マーナがそういうので私は少し自慢げに説明した。
「あの子はここの娘さんでアイナちゃん、人形は私がプレゼントした物よ」
私の説明を聞いたマーナは。
「いいな~あたしも欲しい」
マーナが私に強請りだしたので、私は苦笑してストレージからフェルト製のクマのぬいぐるみを取り出して渡してあげた。
ぬいぐるみを受け取ったマーナはぬいぐるみを抱きしめ。
「ふかふかで、気持ちいい」
マーナの笑顔で喜ぶ姿を見ながらアベルが戻って来るのを待った。
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